なぜフジクラ<5803>の株価が大幅に上がっているのか?どこまで株価が上がるか予想!

フジクラの株価はどこまで上がるのか 個別銘柄分析

12月に入って、フジクラ<5803>の株価は急上昇が続いている。

この背景には、SMBC日興証券やモルガン・スタンレーMUFG証券の目標株価を上げていることが起因している。

本記事では、この出来事と今後はどのくらい株価が上がっていくのかについて詳しく解説します。

結論

フジクラ<5803>が大幅続伸
・SMBC日興証券が11月29日付で目標株価を4800円から6900円へ引き上げ
・モルガン・スタンレーMUFG証券では目標株価を4700円から7250円にまで引き上げ
・26年3月期以降は米国のFTTH(光回線)向けの需要増加が加わると予想
・データセンター向けの光コンポーネントなどが好調など、電線業界の事業環境は堅調推移が継続

1. 事業内容

株式会社フジクラは、東京都江東区に本社を置く非鉄金属メーカーで、光ファイバーや電線、ワイヤーハーネスなどの製造を行っています。

主な事業分野は以下の通りです:

  • エネルギー・情報通信インフラ事業:光ファイバーケーブルや通信システムの製造・販売を通じて、情報通信ネットワークの基盤を支えています。
  • エレクトロニクス事業:電子材料や各種通信電子機器材料の製造・販売を行い、電子機器産業に貢献しています。
  • 自動車電装事業:自動車用ワイヤーハーネスの製造・販売を通じて、自動車産業の発展に寄与しています。

フジクラは、これらの事業を通じて、国内外での事業展開を進めています。


2. フジクラの株価急上昇の背景

フジクラは、12月初めに国内外の証券会社から高い評価を受けていることが報道され株価が上昇しています。

特に、AIや光通信分野における事業展開が好調であることが大きな材料とされています。

以下では、主要な評価ポイントを分かりやすく解説します。

① 国内証券が目標株価を大幅引き上げ

SMBC日興証券が目標株価を4800円から6900円へ引き上げたことが大きな要因です。
同証券は、フジクラに対する投資評価を最上位の「1(アウトパフォーム)」に据え置き、今後の成長性を強く評価しています。

主なポイント:

  • AI向け光配線材の需要増加
    フジクラの主力製品である光配線材が、AI技術の普及に伴い、需要を大幅に拡大させています。
  • 米国市場でのFTTH(Fiber to the Home)の需要拡大
    米国における光回線需要の増加が、2026年までの中長期的な成長を支えると予想されています。
  • 高付加価値市場の強いモメンタム
    光関連市場は競争力が高く、同社が手掛ける高付加価値製品は市場の成長をリードしています。

② 米系証券も目標株価を引き上げ

さらに、モルガン・スタンレーMUFG証券も目標株価を4700円から7250円に引き上げました。

同証券は「オーバーウェイト(買い推奨)」を再強調し、フジクラの将来性を高く評価しています。

主なポイント:

  • データセンター向けの光コンポーネントや光デバイスが好調
    クラウドサービスの普及に伴い、データセンター需要が急拡大。この分野でのフジクラの製品は引き続き需要を捉えています。
  • 電線業界全体の堅調な事業環境
    電線・ケーブル市場が安定的な成長を遂げている中、フジクラは特に成長性が高いと評価されています。
  • 2025年度営業利益予想が前期比17%増の1300億円
    業績予想も堅調で、投資家の期待を後押ししています。

参照:https://kabutan.jp/stock/news?code=5803&b=n202412050691


3. 株価はどこまで上がるのか?今後の予想

現在のフジクラ株価は上昇基調にありますが、各証券会社が示す目標株価を見ると、まだ上値余地があると考えられます。

  • SMBC日興証券の目標株価:6900円
  • モルガン・スタンレーMUFG証券の目標株価:7250円

これらの目標値を考慮すると、今後数ヶ月以内に7000円前後まで株価が上昇する可能性が高いと見られています。

しかしながら、直近で急上昇していることから6500円付近で利確や調整での下げが来るかもしれませんが、国内外の証券会社が言う通り、AI関連でまだまだ成長が期待されるセクターなので下がったら押し目買いと思って買うのが賢明かもしれません。

また、出来高も株価上昇に伴い増加していますが、出来高3000~4000万株辺りまで増加したら一旦のピークかもしれませんので警戒しましょう。


4. フジクラの強みと今後の展望

1. AI時代を支える光配線材の需要

AI技術の発展により、データ通信の高速化・大容量化が進んでいます。

この流れを受け、フジクラの光配線材が重要な役割を果たしています。

2. 米国市場での成長ポテンシャル

米国のインフラ投資拡大により、FTTHの需要が急増。

フジクラの光ファイバー製品は、この市場での主要プレイヤーとして注目されています。

3. データセンター需要の取り込み

クラウドサービスの利用増加に伴い、データセンターの建設が加速しています。

フジクラの光コンポーネントは、こうした需要を確実に取り込んでいます。

5. まとめ

フジクラ<5803>の株価上昇の背景には、光通信分野の成長性高い証券会社評価が大きく影響しています。

今後もAI時代を支える製品群や米国市場での成長が期待されており、株価がさらに上昇する可能性があります。

投資を検討する際は、短期的な市場動向だけでなく、中長期的な成長ストーリーを重視して戦略を立てることが重要です。

最新の株価情報や市場動向をチェックしながら、フジクラへの投資機会を見極めましょう!

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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