日経平均が弱気相場入り?過去データで見る「この後どうなる?」と今後のシナリオ

弱気相場 株投資ブログ

2026年11月6日、日経平均株価は前日比3,643円安(-5.96%)の57,434円で取引を終えました。

1日の下げ幅は歴代3位。6月25日の最高値72,366円からの下落率は約20.6%となり、一般に「弱気相場入り」とされる20%のラインを超えました。

「このまま暴落が続くの?」

「今は買い時?それとも逃げ時?」

と不安に感じている方も多いと思います。この記事では、過去の弱気相場のデータと筆者のテクニカル分析から、今後のシナリオを整理します。

今回の急落、何が起きたのか

きっかけは11月3日の米中間選挙です。民主党が上下両院で多数派を獲得し、データセンター建設に反対する声が強い州でも議席を伸ばしました。

これにより「AI規制が強まり、AIインフラ投資にブレーキがかかるのでは」という懸念が一気に広がりました。

  • 11月5日:米ナスダックが-5.52%と約1年7カ月ぶりの大幅安
  • 11月6日:日経平均が3,643円安。225銘柄のうち上昇はわずか3銘柄
  • 週間では日経平均-9.25%、TOPIX-6.48%

AI・半導体株の比重が大きい日経平均のほうが、TOPIXより大きく下げているのがポイントです。

過去の弱気相場はどうなった?

過去の弱気相場

2015年以降、日経平均が高値から20%以上下落した主な局面を振り返ります(終値ベースの概算)。

局面高値 → 安値最大下落率高値回復までの期間
チャイナショック〜英EU離脱20,868円(2015/6) → 14,952円(2016/6)約-28%約2年4カ月
2018年末の米利上げ・貿易摩擦24,270円(2018/10) → 19,155円(2018/12)約-21%約2年1カ月
コロナショック24,041円(2020/1) → 16,552円(2020/3)約-31%約10カ月
令和のブラックマンデー〜トランプ関税42,224円(2024/7) → 31,136円(2025/4)約-26%約1年1カ月

このデータから分かることは3つです。

  1. 弱気相場入り後も、最終的な下落率は20%台後半〜30%程度まで広がるケースが多い
  2. 高値を取り戻すまでには、早くて10カ月、長いと2年以上かかる
  3. 2024〜25年のように、一度反発した後に「二番底」をつけるケースもある

三井住友DSアセットマネジメントの分析でも、2015年以降の弱気相場では安値から高値回復までに平均約1年(378.5日)かかっています。「すぐにV字回復する」と決めつけるのは危険だと言えます。

参照:https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2026/08/irepo260804/

今の段階での下落率は?

11月6日時点の数字で計算すると、次のとおりです。

  • 終値ベース:6月25日の最高値72,366円34銭から、11月6日の終値57,434円77銭まで下げており、下落率は約20.63%(下げ幅14,931円)です。
  • ザラ場安値ベース:6日の取引中の安値56,745円81銭で計算すると、下落率は約21.59%(下げ幅15,620円)です。

なお、高値側は終値の最高値を基準にしています。6月25日のザラ場高値を基準にすると、下落率はもう少し大きくなります。

こう考えると底値は見えているが上がるのは難しい相場がきているのかなと考えます。

筆者のテクニカル分析と今後のシナリオ

日経平均株価
日経平均株価

上昇トレンドはいったん終了

日経平均は75日移動平均線も下向きに転じており、これまで続いてきた上昇トレンドはいったん終わったと見ています。

メインシナリオ:55,000〜66,000円のレンジ相場

一方で、ここから55,000円を割り込んで一方的に下げ続ける展開は考えにくいと見ています。

新たな悪材料が出れば下値を試す可能性は残りますが、現状のままであれば55,000〜66,000円のボックス相場がメインシナリオです。

参考までに、三菱UFJアセットマネジメントのファンドマネジャーも「短期的には自律反発で64,000〜65,000円程度まで戻した後、再び調整に向かう可能性」を指摘しており、レンジの上限イメージは近いと言えます。

短期リバウンド狙いはアリ

ボリンジャーバンドを見ると、日経平均は-3σにタッチしました。統計的には売られすぎの水準で、短期的に60,000円前後までのリバウンドを狙うのは一つの選択肢です。

6日夜のCME日経平均先物も58,370円と、大阪取引所の終値を960円上回って取引を終えています。

参照:https://kabutan.jp/stock/chart?code=0000

投資家が押さえておきたい3つのデータ

弱気相場 理由

① 米国株の買い戻しは弱い

6日の米国市場ではナスダックが+1.09%と反発しましたが、前日の-5.52%に比べると戻りはごく一部です。

ダウは続落しました。相場が本当に強ければ、もっと大きな買い戻しが入っていたはずで、投資家の不安はまだ払しょくされていないと見ています。

② 米国の「12月利上げ観測」が新たな重し

6日に発表された米10月雇用統計が予想を上回り、FRBが12月に利上げに動くとの見方が強まりました。

金利上昇はハイテク株の逆風になりやすく、AI規制懸念に続く第二の悪材料として要注意です。

③ 騰落レシオはまだ「底値ゾーン」ではない

東証プライムの25日騰落レシオは11月5日時点で95.97%。一般に底値ゾーンとされる70%以下にはまだ距離があります。

指数は大きく下げたものの、市場全体で見るとまだ投げ売りが出尽くした水準ではない可能性があります。

資金はディフェンシブへ|セクターローテーションに注目

今回は「弱気相場」と言ってよい状況だと考えています。

その中で、資金はAI・半導体関連からディフェンシブ銘柄や好業績株へ移るセクターローテーションが進むと見ています。

実際、その兆しはすでに出ています。

  • 11月5日:日経平均が1,110円安の一方、TOPIXは上昇
  • 業績予想を上方修正したダイキンは、6日の全面安の中でも上昇
  • トヨタは決算を受けて急騰、三菱商事は1兆円規模の自社株買いで急反発

当面は「AI関連の押し目買い」よりも、業績の裏付けがある銘柄やディフェンシブ銘柄に目を向けるほうが戦いやすいと考えます。

タイプ別・今の立ち回り方

投資スタイル考え方
新NISAで長期積立過去データでは時間をかけて回復している。積立は継続し、慌てて売らない
堅実なスイング25日移動平均線が上向きに転じるまでは新規の買いを控える
短期リバウンド狙い目標は60,000円前後。6日の安値56,745円を割り込んだら撤退など、損切りラインを先に決める

今後の注目ポイント

  • 週明けの東京市場で、半導体株にどこまで買い戻しが入るか
  • エヌビディアの決算(例年11月下旬に発表)
  • 12月のFOMCで利上げがあるか
  • 米議会・各州でのAI・データセンター規制の具体的な動き

まとめ

  • 日経平均は最高値から約20%下落し、弱気相場入りした
  • 過去の弱気相場では、高値回復まで10カ月〜2年以上かかっている
  • 筆者のメインシナリオは55,000〜66,000円のレンジ相場
  • -3σタッチで短期リバウンドの余地はあるが、本格的な買いは25日線の上向き転換を待ちたい
  • 資金はAI・半導体からディフェンシブ・好業績株へ移る可能性が高い

弱気相場は不安になりますが、過去を振り返れば必ず次のチャンスにつながってきました。焦らず、ルールを決めて相場と向き合いましょう。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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