【個別銘柄解説】信越化学工業(4063)を図解で分析!永久保有したい最強銘柄!?

信越化学工業 個別銘柄分析

信越化学工業(4063)の分析まとめ

・塩化ビニル樹脂、半導体シリコンウエハなど色んな分野で世界首位を誇る企業
・財務状況は最強に良い(沢山お金を持っている)
・中国経済が回復するかが今後の売上のカギ

信越化学工業(4063)銘柄情報

それでは信越化学工業(4063)の情報を見ていきましょう!

信越化学工業(4063)の事業内容

信越化学工業(4063)は、塩化ビニル樹脂、半導体シリコンウエハで世界首位を誇る企業です。
シリコンウェーハのシェア世界No1の企業となります。

半導体材料や電子部品など、幅広い産業で不可欠な製品を提供しており、安定した収益基盤を築いています。
直近の業績や株価動向から、今後の成長性についてもポジティブな見通しが立てられます。投資家にとっては、安定性と成長性を兼ね備えた魅力的な銘柄と言えるでしょう。

参照:https://www.shinetsu.co.jp/jp/ir/highlight/#net-sales-by-segment

塩ビと半導体シリコンの2本柱!

信越化学工業は、化学メーカーだけあって化学系の事業が強いですね。
中でもシリコンでは半導体を製造するにあたって必要不可欠なものであるため圧倒的に強い事業となっています。

具体的な事業について

  • シリコン事業: 半導体製造に欠かせないシリコンウェハーを提供しており、この分野でのグローバルシェアはトップクラスです。
  • 塩ビ樹脂事業: 建築材料パイプに使用される塩ビ樹脂の製造においても、世界有数の生産能力を誇ります。(住宅需要に連動します
    ※塩ビとは、軽くて丈夫なプラスチックのこと
  • 機能性材料事業: 光ファイバー液晶パネル材料など、高機能製品の開発・製造を行っています。

これらの事業は、いずれも長期的な需要が見込まれる分野であり、特にデジタル化やインフラ投資の拡大により成長が期待されています。

海外売上高比率は約81%!!

世界マーケットシェアをどの分野でもNo1を取っているだけあって、海外売上が凄いですね。

信越化学工業(4063)の業績

売上収益の推移

売上と利益は好調!

ここ最近のAIブームもあり、半導体関連の事業が伸びて売上収益が一段と上げてきましたね。
2024/3に出した決算では前年同期比30%減となっており、原因としては塩ビ事業で大きく減益していることが響いているそうです。理由としては中国の経済悪化により塩ビの輸出圧力があり、売れなかったそうです。

やはり海外売上が高い分海外の景気に左右されるのは仕方ないですね。
それでも高い売上収益は維持しており今後も、半導体需要の拡大や新興市場での塩ビ樹脂の需要増加が業績を支える見通しです。

信越化学工業(4063)の財務状況

自己資本比率は驚異の80%越え!!

自己資本比率といい有利子負債倍率といいこれまで企業分析した中でもトップで財務状況が良いですね。
また、現金及び現金同等物も豊富に保有しており、安定したキャッシュフローを生み出しています。これにより、経済環境の変動に対する耐性が高く、長期的な成長を支える基盤が整っています。

ROE・ROAも10%越え!

ROE・ROAも非の打ち所がない数値を出しており、超優良企業と呼ばれる所以を感じますね。
※ROEは8%以上が目安、ROAは5%以上が一般的な目安となります。

信越化学工業(4063)の株価

株価:5,786円
PER:21.6倍
PBR:2.59倍
配当金:100円(年)
配当利回り:1.83%
配当性向:38.5%
時価総額:11兆5,818億円

※2024/9/5のデータ

綺麗な右肩上がりの上昇トレンド!

上記は信越化学工業(4063)の月足のチャートとなります。
信越化学工業の株価は、2020年以降堅調に推移しています。特に半導体業界の活況や持続的な業績成長が評価されており、株価もそれに応じて上昇しています。

しかし、現時点でのPERやPBRはやや高めでありますが、許容範囲ではないかなと思います。
今後も半導体を含むハイテク産業はまだまだ伸びてくると思うので、5000円を割ったりとか一時的に下がった際に買うのがちょうどいいかなと思います。

信越化学工業(4063)の配当金の推移

増配もコンスタントに行っている
これまでに減配はしてこず、維持か増配をしている企業となります。
2025年予想では6円の増配を予定しており、やはり魅力的な企業と言えます。

また、最近は自社株買いにも力を入れており、株主還元を頑張っているため株主にとっては喜ばしいですね。

まとめ

信越化学工業は業績も財務も超優秀

今後も業績の好調が続くかどうかは分からない時代だからこそキャッシュを持っているという安心感は投資しやすさに繋がります。
半導体需要の拡大やインフラ投資の増加を背景に、今後の成長が期待されています。株価はやや高値圏にあるものの、長期的な投資対象としては魅力的な銘柄です。

以上