【銘柄分析】HOYA(7203)の株価はなぜ高い?今後の業績・株価から買い時を分析!

HOYA 個別銘柄分析

HOYA(7203)の分析まとめ

眼鏡レンズと半導体用マスク基板が主力
・上場以来、赤字なし
・株価が高い理由は、シンプルに業績が良く、海外勢から高い評価を得ているから
・HOYA株は安定した上昇銘柄

・今後も成長する見込みあり

HOYA(7203)銘柄情報

それではHOYA(7203)の情報を見ていきましょう!

HOYA(7203)の事業内容

眼鏡レンズと半導体用マスク基板が主力

HOYAの事業は大きく「ライフケア」と「情報通信技術(ICT)」の二つに分けられます。

ライフケア事業:

  • 眼科関連製品、特にコンタクトレンズや眼内レンズの提供が中心。
  • 医療機器分野では内視鏡や人工関節など、高度な医療機器も取り扱い、医療技術の発展に貢献しています。

情報・通信技術(ICT)事業:

  • 半導体向けフォトマスクや光学レンズを提供し、AIや自動運転技術の進展に伴い需要が拡大しています。
  • 特に2025年3月期第1四半期においては、情報・通信部門が前年同期比45%増という大幅な成長を遂げ、ICT分野でのさらなる拡大が期待されます。

世界的にもシェアが高いです!

セクター別売上高

参照:https://www.hoya.com/ir/2023/ja/highlight/index.html

半分半分の事業セクター
大まかに2つの事業を持っているHOYAですが、どちらの事業も主力の事業として売上に貢献しています。
半導体関連が盛んのため、情報通信事業での成長に期待ですね。

その他にも、好採算のEUVマスクが顧客の在庫調整影響なくなり急拡大しています。
HDDも回復基調で、眼鏡レンズはシステム障害発生でも拡販が奏功して想定を超えるくらい売上ています。
また、HDD工場稼働停止に伴う減損も消え、営業益上振れしています。

地域別売上高

参照:https://www.hoya.com/wp-content/uploads/2022/07/22ec82bff7900e779f01522da09a8a3b.pdf

海外売上が約7割!
特にアジア・オセアニアでの売上高が多い状況になっています。
理由としては、アジアは特に新興市場として成長が著しい地域といった理由もあるのですが、HOYAはアジア地域に多数の生産拠点を持っており、特に中国やベトナムなどで製品の製造を行っています。現地生産によってコスト競争力を高めつつ、アジア全域への製品供給を迅速に行うことができるため、アジア市場での売上が高い水準を維持しています。

アジア・オセアニアでの売上高が多いと言っても全世界に幅広く事業展開をしていることは確かなので世界的な企業ではあります。

HOYA(7203)の業績

売上収益の推移

参照:https://www.buffett-code.com/company/7741/financial

売上は好調・利益率も好調
HOYAの2025年3月期第1四半期では、売上収益が2,138億円、前年同期比で17%増加しました。税前利益は642億円で26%の増加を記録し、通常の営業活動からの利益率は27.3%に達しました。
特に情報・通信部門の伸びが全体の業績を押し上げ、半導体やHDD関連の製品が堅調に成長しました。

ライフケア事業では、システム障害の影響があったものの、積極的な販促活動により業績回復を進めています。眼内レンズやメガネレンズの売上も回復基調にあり、第2四半期以降の成長が期待されています。

世界的な高齢化、新興国の経済発展による人々のQOL(Quality of Life)向上へのニーズが拡大する背景から、ライフケア事業は、今後も長期安定成長していくと見込まれます。

情報‧通信事業についても、近年において半導体が盛んなことや、あらゆる産業でデータドリブン化が加速してきたことなどにより、成長が期待されます。

HOYA(7203)の財務状況

財務状況は文句なし良さ!
HOYAの財務状況は非常に健全です。
2025年3月期第1四半期では、キャッシュフローが安定しており、自己資本比率も高水準を維持しています。現金及び現金同等物は潤沢であり、今後の設備投資やM&Aにも柔軟に対応可能です。

特に、現金の7割をドルで保有しているため、為替の影響を受けながらも財務基盤は強固です。

ROE・ROAは超安定
ROEは8%以上が目安、ROAは5%以上が一般的な目安となりますが、ROEは15~20%以上を記録しており、投資家への利益還元も安定的に行われています​。

また、HOYAは東証一部上場以降、一度も赤字になったことがありません。

HOYA(7203)の株価

株価:21,395円
PER:36倍
PBR:7.36倍
配当金:110円(年)
配当利回り:0.59%
配当性向:
21.3%
時価総額:
7兆4,524億円
※2024/10/9のデータ

10年以上の上昇トレンド!
上記はHOYA(7203)の月足のチャートとなります。
ここまで綺麗な上昇チャートは珍しいですね。。それに伴い株価も10年前は5000円だったのが20000円にもなっています。ここまで株価が高くなった理由としては、シンプルに収益力が強く、海外勢から高い評価を得ていることが挙げられます。

今年でも2024年後半にかけて、HOYAの株価は堅調に推移しています。特に、ICT分野の成長と円安の影響で、株価は強い上昇トレンドを描いています。
ただし、米国の半導体需要や中国市場の動向には注意が必要であり、特に内視鏡事業やHDD関連製品の今後の動向が株価に影響を与える可能性があります。

テクニカル分析的には21000円付近が抵抗線になっていましたが、10/9にブレイクしているのでこのまま上昇が続くようであれば買いです。
長期保有が目的であれば、落下してもなんだかんだで上昇をこれまで続けているため、たまに株価が下がることがあるので、その時に買えばいいと思います。

HOYA(7203)の配当金の推移

株主還元も積極的
HOYAの配当利回りは0.5%前後と安定しており、配当性向も20%台を維持しています。配当利回りが少し低い理由は、株価が高すぎるからです。もし株式分割で買いやすくなれば配当利回りも爆増し、買いも増えるのかなと思います。

配当利回りとは
株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。配当利回りを重視する投資家もいますが、配当利回りが高い企業は株価の成長性が低い傾向にあります。

配当政策としては、企業の成長と株主還元のバランスを保ちながら、長期的な利益還元を目指しています。安定した配当と堅実な財務基盤が、投資家にとって魅力的なポイントとなっています。

まとめ

HOYA株は安定した上昇銘柄

今後のHOYAの成長は、医療機器分野とICT分野の技術革新に大きく依存すると予想されます。高齢化社会の進展により、眼科関連製品や内視鏡などの需要が引き続き堅調に推移することが見込まれます。
また、半導体関連製品に対する需要は今後も高まると考えられ、特にAIや自動運転技術の進展が大きな成長ドライバーとなるでしょう。

さらに、HOYAはM&Aや新規事業の展開にも積極的であり、これらが今後の成長を支える重要な要素となるでしょう。株式投資において、HOYAは成長性と安定性を兼ね備えた魅力的な銘柄として注目されています。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

以上