最近、SNSや投資系の話題で「ゴルナス」や「ゴルプラ」という言葉をよく耳にしませんか?
「株と金に同時に投資できるって本当?」
「NISA枠で買えるの?」
「結局、どっちが儲かるの?」
今回は話題の投資信託「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス(通称:ゴルナス)」と「Tracers S&P500ゴールドプラス(通称:ゴルプラ)」についてです。
その違いから過去のリターン、メリット・デメリットまで、徹底的に分析・解説します!
1. ゴルナス・ゴルプラとは?
| 項目 | ゴルナス(NASDAQ100ゴールドプラス) | ゴルプラ(S&P500ゴールドプラス) |
| 対象の株式指数 | NASDAQ100指数 | S&P500指数 |
| 投資比率 | 株式100% + 金100% = 200% | 株式100% + 金100% = 200% |
| 信託報酬(税込) | 年率 0.2189% | 年率 0.1991% |
| 指数の性格 | ハイテク・成長株中心。攻めの姿勢 | 米国株500社。バランスと安定感 |
| 設定日 | 2025年1月24日 | 2022年8月31日 |
まず、この2つのファンドの最大の特徴は「手持ちの資金の2倍(200%)の運用ができる」という点です。
投資家から集めた資金を100%とした場合、ファンド内部で以下のように資金を割り当てます。
- 米国株価指数(NASDAQ100またはS&P500)に100%
- 金(ゴールド)に100%
つまり、1万円投資したら「1万円分の株」と「1万円分の金」を両方持っているのと同じ投資効果を得られます。
一般的な「レバナス」のように株だけに2倍のレバレッジをかけるのではなく、「相性の良い株と金に1倍ずつ」投資することができます。
株式の成長リターンを狙いつつ、金の実物資産としての防衛力を付加してリスクを分散させるという、非常に革新的で資金効率の良い仕組み(分散型レバレッジファンド)になっています。
ゴルプラ:https://www.amova-am.com/fund/detail/645066
ゴルナス:https://www.amova-am.com/fund/detail/645135
2. ゴルナスとゴルプラの根本的な「違い」とは?
ゴルナスとゴルプラの違いは、ずばり組み合わせる「株式の指数(エンジン)」です。
ゴルナス(Tracers NASDAQ100ゴールドプラス)の特徴

- 対象指数: NASDAQ100
- 特徴: 米国のIT・テクノロジー企業を中心とした時価総額上位100社に集中投資。
- 強み: AIやクラウド、半導体など次世代テクノロジーの爆発的な成長力をダイレクトに享受できるため、非常に高いリターンが期待できます。
- 信託報酬(管理費用): 年率0.2189%(税込)
- 参考:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は0.0814%
参照:https://fund.monex.co.jp/detail/02311251
ゴルプラ(Tracers S&P500ゴールドプラス)の特徴

- 対象指数: S&P500
- 特徴: 米国の主要産業を代表する500社に広く分散投資。ITだけでなく、金融、ヘルスケア、生活必需品など幅広いセクターを含みます。
- 強み: 景気の波に対する耐性が高く、テクノロジー不況時でも他のセクターがカバーするため、ゴルナスよりも値動き(ボラティリティ)がマイルドで安定的(全天候型)です。
- 信託報酬(管理費用): 年率0.1991%(税込)。
- ゴルナスよりわずかに安く設定されています。
3. どっちが強い?実績とスペック比較表
結論から言うと、「直近の上昇相場での爆発的なリターンならゴルナス、景気後退や未知のショックに対する長期的な防御力ならゴルプラ」が最強の選択肢となります。
実際のデータ(2026年3月時点)でスペックと実績を比較してみましょう。
| 比較項目 | ゴルナス (NASDAQ100ゴールドプラス) | ゴルプラ (S&P500ゴールドプラス) |
| 株式の投資対象 | 米国テクノロジー株中心 (NASDAQ100) | 米国大型株全体 (S&P500) |
| レバレッジ比率 | 株1倍 + 金1倍 = 計2倍 | 株1倍 + 金1倍 = 計2倍 |
| 直近1年リターン | +113.39% | +101.28% |
| 信託報酬 (税込) | 年率 0.2189% | 年率 0.1991% |
| NISA対応 | 対象外 (特定口座等での運用) | 対象外 (特定口座等での運用) |
| 値動きの激しさ | 非常に激しい (ハイリスク・ハイリターン) | 相対的に安定的 |
直近1年間では、どちらも資産が2倍以上になるという凄まじい実績を叩き出していますが、テクノロジー株の歴史的なラリーを受けてゴルナスがゴルプラの成績を上回っています。
ゴルナスの純資産総額は約1,958億円に達しており、わずか1年強で純資産が前年比+866%以上と投資家からの圧倒的な人気を集めています。
金利が急上昇する局面では、金利に弱いテクノロジー株(NASDAQ100)と金が「同時に下落」するリスクを持っています。
一方のゴルプラは、金利上昇に強い金融株やバリュー株が含まれるため一定の耐性があり、ショック相場での「防御力・復元力」に優れています。
4. ゴルナス・ゴルプラのメリットとデメリット
投資する前に、メリット・デメリットを理解しておきましょう。
メリット(強み)
- 圧倒的な資金効率:
- 少ない手元資金で2倍(株100%+金100%)の投資効果を得られるため、余った現金を安全な預金として確保したり、別の投資機会に振り分けたりする「流動性の余裕」が生まれます。
- 暴落時のクッション効果:
- 株が暴落した際、市場のパニックから逃避する資金の受け皿となりやすい「金(ゴールド)」を同額持っています。
- そのため株100%のレバレッジファンドよりもポートフォリオ全体が壊滅的なダメージを受けるリスクが軽減されます。
- 驚異的な低コストと手間の自動化:
- 自分で先物口座を開いて株と金の比率を1:1に調整し続けるのは至難の業ですが、これを年率約0.2%という格安の信託報酬で自動化できるのは、金融イノベーションの賜物です。
デメリット(弱点)
- ボックス相場での「減価リスク」:
- レバレッジ商品の特性上、株や金が一定の範囲内で上がったり下がったりを繰り返す方向感のない相場(もみ合い相場)では、複利効果の負の側面が働き、基準価額が徐々に目減りしていくという数学的な弱点があります。
- 見えないコスト(ロールオーバー・コスト):
- ファンド内部で金先物取引などを維持するためには、定期的な乗り換え(ロールオーバー)が必要です。
- この際、先物市場が「コンタンゴ(期先になるほど価格が高い状態)」であると、隠れた維持コストが発生し、長期的なパフォーマンスを少しずつ削る要因になります。
- 為替リスクをもろに受ける(為替ヘッジなし):
- 両ファンドとも原則として「為替ヘッジなし」です。
- もし米国が利下げして株や金が上がったとしても、同時に急激な「円高・ドル安」が進めば、為替差損によって利益が打ち消されてしまうリスクを内包しています。
5. 新NISAには対応している?
投資家にとって非常に重要なポイントですが、ゴルナスもゴルプラも、NISA(少額投資非課税制度)の対象外です。
成長投資枠・つみたて投資枠のどちらでも買うことはできません。
なぜNISAで買えないの?
NISA制度では、「先物取引」を活用して純資産以上のレバレッジをかける(デリバティブ取引を含む)投資信託は、国民の安定的な資産形成というルールに抵触するため、一律で除外されています。
NISAが使えない場合の最適戦略
新NISAが使えないため、「特定口座(課税口座)」で運用することになります。
売却益に対して約20.315%の税金がかかりますが、実は大きなメリットが1つあります。
それは、「分配金を出さずにファンド内で自動再投資される(直近分配金実績0円)」という点です。
もし分配金が出るたびに税金が引かれると複利の力が弱まりますが、分配金を出さないことで、最終的に売却して利益を確定するその瞬間まで、税金を引かれることなく雪だるま式に資産を増やす「課税の繰り延べ効果」を最大限に活かすことができます。
6. まとめ:あなたに合っているのはどっち?
ゴルナスとゴルプラ、どちらを選ぶべきかはあなたの投資スタイルと目的によって明確に分かれます。
- ゴルナス(NASDAQ100)がおすすめな人:
- テクノロジーの未来を確信し、一時的な価格の乱高下に耐えてでも、マクロ環境の追い風に乗って資産の爆発的な増大を狙いたい人。
- ゴルプラ(S&P500)がおすすめな人:
- 特定セクターへの集中リスクを嫌い、様々な経済サイクルを乗り越えるための安定感とポートフォリオの復元力(ディフェンス力)を重視してリターンを上げたい人。
どちらも、「相関の低い株と金に同時に投資し、資金効率を2倍にする」という次世代の極めて合理的なファンドです。
それでもそれなりにリスクがあるため、自身の許容できるリスクとマクロ経済の動向をしっかり見極め、賢くポートフォリオの強力なエンジンとして組み込んでみてください!
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

