高配当株は投資家にとって魅力的な選択肢ですが、全ての高配当株が安全な投資とは限りません。
むしろ、いくつかの高配当株は投資家にとって大きなリスクを伴う可能性があります。
この記事では、初心者でも簡単に見分けられる「買ってはいけない危険な高配当株」の特徴について解説します。
結論
・配当性向が100%を超えている
・過去七年間で赤字を出している
・自己資本比率が30%以下
・有利子負債が増えている
・利益剰余金が減っている
1.配当性向が100%を超えている
配当性向とは、企業が稼いだ利益のうちどれだけを配当として株主に還元しているかを示す指標です。
配当性向=1株あたり配当÷1株あたり利益(EPS) ×100
通常、配当性向が30%から40%程度であれば健全とされていますが、100%を超える場合、その企業は利益の全て又は利益以上を配当に充てていることを意味します。
これでは、将来の成長のための投資資金が不足し、企業の成長が停滞する可能性があります。
2.過去七年間で赤字を出している
安定した収益を上げている企業は、配当を支払うための基盤がしっかりしています。
しかし、過去七年間で赤字を出している企業は、経営の安定性に問題がある可能性があります。
赤字が続く企業は、配当を維持するために無理をすることが多く、長期的には配当の減額や停止に追い込まれる可能性があります。
そのため、過去七年間で赤字を出している企業は警戒しましょう。
3.自己資本比率が30%以下
自己資本比率は、企業の総資産に対する自己資本の割合を示す指標で、企業の財務健全性を測る重要な要素です。(自己資本比率は60%以上が健全とされています。)
自己資本比率が低い企業は、借入金への依存度が高く、財務リスクが高いと考えられます。
特に30%以下の場合、企業は借入金返済のために多くの資金を必要とし、配当に回す余裕が少なくなる可能性があります。
4.有利子負債が増えている
有利子負債とは、利息の支払いが必要な負債のことです。
有利子負債が増えている企業は、利息支払いの負担が増大し、財務状況が悪化するリスクがあります。
このような企業は、配当を支払うためにさらに借り入れを増やすことが多く、長期的には持続可能な配当が困難になる可能性があります。
5.利益剰余金が減っている
利益剰余金は、企業が過去の利益を蓄積したものであり、配当支払いの原資となります。
利益剰余金が減少している企業は、過去の利益を使い果たしているか、赤字が続いている可能性があります。
利益剰余金が減少している企業は、配当を継続するための基盤が弱く、将来的な配当の減額や停止のリスクが高まります。
まとめ
高配当銘柄で見るべきポイントは
・まず配当性向を見る(100%を超えていないか)
・余力があるのか資本を見る(お金をたくさん貯めこんでいるか)
です。
これらのポイントを参考に、安全で持続可能な配当を提供する企業を見つけ、健全な投資を行いましょう。
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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