AGC(5201)の分析まとめ
・ディスプレー、建築、自動車でガラス世界級
・業績の回復が見込めない限り買わない
・10年間減配なし!(赤字でも減配しない精神)
・配当目当て買うのであれば4000円付近がお得かも
AGC(5201)銘柄情報
それではAGC(5201)の情報を見ていきましょう!
AGC(5201)の事業内容
ディスプレー、建築、自動車でガラス世界級
AGCの主力は「ガラス」ですが、化学、エレクトロニクス、セラミックスなどの分野でも大きな影響力を持っています。具体的には、以下の事業が含まれます。
- 建築ガラス事業
- オートモーティブ事業
- 電子事業
- 化学品事業
- ライフサイエンス事業
- セラミックス・その他事業
参照:https://www.agc.com/company/business/index.html
幅広い事業セクター!
電子部材、化学品、ディスプレーや自動車向け強みをもっています。
他の事業の売上高が下がっても他の事業の売上高でカバーできる点は良いですね。
住宅や自動車が売れないとAGCの売上も上がらないなぁと思います。
海外売上高比率は約7割
日本とアジアで一括りになっているのですが、アジアでの売上が多いようです。特にアジアで化学品事業が伸びているそうです。アメリカやヨーロッパでも売上が伸びてくれば良いのですが。
ガラス関係で多くシェアを獲得しているのが分かりますね。
AGC(5201)の業績
売上収益の推移
参照:https://www.agc.com/ir/finance/index.html
営業利益率が下降中
AGCの業績は、コロナ後の回復基調に乗りつつありますが、市場全体の需要減少に加え、顧客が離れる事態を招き受注が想定通り進まず、どの事業も利益を出せずに減損になっています。
また、2024年12月期の連結最終損益が950億円の赤字(前期は657億円の黒字)になる見通しだと発表しました。
理由としては、米国の金利上昇でバイオベンチャーへの資金流入が減り、バイオ医薬品の開発受託(CDMO)が低迷したことを受けて、1183億円の減損損失を計上予定のためである。
AGC(5201)の財務状況
財務状況は健全
AGCの財務状況は比較的健全です。自己資本比率は約45%と安定しており、有利子負債も十分に管理されていることから、財務リスクは低いと言えます。また、営業キャッシュフローはプラスを維持しており、安定した資金繰りも強みです。
ROE・ROAは不安定
ROEは8%以上が目安、ROAは5%以上が一般的な目安となりますが、赤字を出したり急に数値が減ったりしていて経営効率は不安定な状態だと感じられます。
AGC(5201)の株価
株価:4,370円
PER:-倍
PBR:0.63倍
配当金:210(年)
配当利回り:4.81%
配当性向:69%
時価総額:9,502億円
※2024/9/18のデータ
悪材料が出尽くして業績回復見込みが見られたら買い
上記はAGC(5201)の月足のチャートとなります。
下降修正や赤字計上などの悪いニュースばかりでここ最近は株価がずっと下がっています。しかし、悪材料が全部出尽くしたのではないかと思う人もおり、ここからリバウンド予想している人も多いです。
そのため、決算などに注意して悪材料が出尽くして業績回復見込みが見られるようであれば買ってもいいかもしれません。が!回復見込みがないのであればどんどん株価も下がっていくので次回の決算は注目だと思います。
テクニカル分析的には4000円付近でリバウンドしそうであれば短期的に買い、もし3000円付近まで落下するのであれば短期的にも長期的にも買いだと思います。
AGC(5201)の配当金の推移
10年間減配なし!
AGCはここ10年くらい業績が悪くても減配をしていません。また、自社株買いも行っており株主還元には力を入れているようです。
配当性向は直近では80%を超えていても減配せずに、なんなら2022年の赤字の年も配当性向が100%を超えいると思うのですが、減配をしていないため今年も赤字予定ではありますが、減配はないのではないかと思います。
まとめ
株価落下中・業績回復の見込みがない限りは手を出さない!
今年は赤字経営のためあまり手を出さなくてもいいのかなと思います。しかし、配当目当てで買うのはありだと思うので買うとしても4000円付近やなんなら3000円付近まで落下した時に買うのがお安く買えるのではないかとと思います。(多くの人が考えそうなことなので注意してチャートを見ておきましょう)
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/
以上