「将来のお金の不安をなくしたい」
「給料以外に収入の柱が欲しい」
多くのサラリーマンが抱えるこの切実な悩みに対し、一つの答えを示した人物がいます。
元上場メーカーの研究員でありながら、元手300万円からわずか5年で資産1億円を達成した個人投資家、kenmo氏です。
彼の投資術は、決して一部の天才にしかできない突飛なものではありません。
自身の経験と学びに基づき、着実に資産を築き上げた「再現性のある手法」です。
本記事では、けんも氏が解説する投資術の中から、特に重要な3つの手法を、彼の思考プロセスと共に徹底的に深掘りします!
始まりは「将来への危機感」― 平凡なサラリーマンが投資家になった理由
kenmo氏は、大阪大学大学院を修了後、誰もが知る上場メーカーに研究員として就職した、いわゆるエリートサラリーマンでした。
しかし、会社員としての将来に漠然とした危機感を覚え、「お金を増やす方法」を模索し始めます。
起業や出世レースではなく、彼が選んだ道が「株式投資」でした。
2011年、元手300万円からスタート。それは、決して大きな金額ではありません。
しかし、彼が素晴らしいのは、この300万円という「最悪、半分になっても人生をやり直せる」範囲のリスクを取り、そこから5年という短期間で1億円という大台に乗せた点です。
一体、彼はどのような戦略を用いたのでしょうか。
投資手法①:新高値ブレイク投資法

kenmo氏が最初に取り組み、資産を爆発的に増やす原動力となったのが「新高値ブレイク投資」です。
これは、株価が過去最高値(新高値)を更新したタイミングを狙って投資する手法で、強い上昇トレンドに乗ることを目的としています。
- なぜ「新高値」が重要なのか?
- 株価が新高値を更新するということは、その銘柄を持っている投資家全員が含み益の状態にあることを意味します。
- つまり、株価上昇の足かせとなる「やれやれ売り(塩漬け株が買値に戻ったことで安心して売ること)」が出にくく、上値が軽い状態になります。
- さらに、市場の注目が集まり、新たな買いを呼び込みやすくなるため、強い上昇トレンドが期待できるのです。
- 成功事例:JINS(ジンズ)株への一点集中投資
- kenmo氏の成功を語る上で欠かせないのが、メガネブランド「JINS」への投資です。
- 彼は「ブルーライトカットレンズ」が発売されるというニュースをきっかけに、JINSの将来性に確信を持ちました。
- そして、株価が新高値を超えて上昇するタイミングで、当時の資産のほぼ全額を投入するという大胆な決断を下します。(レバレッジも2倍くらいかけていたそうです。)
- 結果として、この投資は彼の資産を大きく飛躍させました。
- リスク管理と損切りルール
- もちろん、この手法はリスクも伴います。高値掴みになる可能性もあるため、徹底したリスク管理が不可欠です。
- けんも氏は、含み損が8%になったら損切りを検討する、というルールを設けています。
- しかし、これはあくまで目安。彼は「毎日同じ銘柄を見続けることで、その銘柄の癖や値動きの感覚を掴むことが最も重要だ」と語ります。
- チャートの形や市場の雰囲気を感じ取り、最終的には自身の感覚で判断する。この「銘柄との対話」こそが、新高値ブレイク投資を成功させる鍵なのです。
投資手法②:株主優待需給投資法

次に紹介するのは、特に資産が少ない時期の投資家にとって有効な「株主優待需給投資」です。
これは、株主優待の権利が確定する日に向けて株価が上昇し、権利落ち日以降に下落するという、アノマリー(理論的根拠はないが経験的に観測される市場の規則性)を利用した手法です。
- サイクルを利用した賢い戦略
- 戦略は至ってシンプルです。権利落ちで株価が下がり、市場の関心が薄れたタイミングで株を仕込みます。
- そして、次の権利確定日に向けて個人投資家の買いが集まり、株価が上昇していく過程で売却し、利益を確定させるのです。
- この手法が機能しやすい銘柄の探し方
- kenmo氏によれば、この手法は、信用取引での「空売り」ができない銘柄や、出来高(売買高)が比較的小さい銘柄ほど機能しやすい傾向があると言います。
- なぜなら、空売りによる価格下落圧力や、機関投資家のような大口の売買に左右されにくく、個人投資家の優待狙いの買いという純粋な需給が株価に反映されやすいためです。
- 具体的な銘柄探しの方法として、けんも氏は『会社四季報』の活用を勧めています。
- 四季報に掲載されている過去のチャートを見て、毎年同じような時期に株価が上下している銘柄を探すのが、最も簡単で効果的な方法です。
投資手法③:決算モメンタム投資法
3つ目は、企業の「決算発表」を軸にした投資法です。
しかし、多くの人が考える「決算が良いから買う」という単純なものではありません。重要なのは、決算発表後の市場の反応を見極めることです。
- 「決算ガチャ」ではなく「後出しジャンケン」
- 決算発表前に株を仕込むのは、内容が良いか悪いか分からないため「決算ガチャ」とも呼ばれるギャンブル性の高い行為です。
- kenmo氏の手法は、その逆です。決算発表後、他の投資家たちがその内容をどう評価したか、つまり、株価がどう動いたかという事実を確認してからエントリーする「後出しジャンケン」に近い考え方です。
- たとえ決算内容が良くても、市場の期待に届かず株価が下がることもあれば、逆に悪くても悪材料出尽くしで上がることもあります。
- その答え合わせをしてから投資するため、勝率を高めることができるのです。
- 「良い決算」より「さらに良くなりそう」という期待が株価を動かす
- この投資法で最も重要なのは、「次の決算への期待(モメンタム)」です。
- 今回の決算が良いことはもちろんですが、それ以上に「この会社は次の四半期も、さらに良い決算を出すのではないか」という市場の期待感が、株価を押し上げる最大の要因となります。
- この期待感を、決算発表後の株価の力強い動きから読み取るのです。 kenmo氏は、中小企業診断士の勉強を通じて決算書の読み方を習得した経験が、この手法に役立ったと語ります。
- 決算モメンタム投資でエントリーした銘柄が、その後、市場の期待を背負って上昇し、前述の「新高値ブレイク投資」の対象に昇格していく、という黄金パターンも存在します。
参照:https://youtu.be/1_-erzhkkaw?si=wXPKSvufoL1Z0x1I
まとめ:再現性ある手法を学び、自分だけの勝ち筋を築く
今回ご紹介した3つの投資手法は、それぞれ独立していながらも、相互に関連し合っています。
「新高値ブレイク投資」で攻撃的に利益を狙い、「株主優待需給投資」で堅実に資産を積み上げ、そして「決算モメンタム投資」で市場の潮流を読む。
kenmo氏の成功は、これらの再現性ある手法を学び、実践し、そして何より「毎日市場と向き合い続ける」という真摯な姿勢の賜物です。
彼の投資術は、特別な才能がなくても、正しい知識と努力、そしてリスク管理を徹底すれば、誰にでも資産形成の道が開かれていることを力強く示してくれています。
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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