三菱重工業<7011>は、日本を代表する総合重工業メーカーとして、タービン、航空、防衛、造船など多岐にわたる事業を展開しています。
同社は特に航空・宇宙・造船・防衛産業に注力しており、世界規模での事業展開力を持つ企業として注目されています。
最近では、同社の株価が大幅に上昇しており、その背景や今後の展望について詳しく解説します。
銘柄分析は以下で詳しく解説しているので参考にしてみてください!
1. 三菱重工業の株価上昇理由
三菱重工業の株価が急上昇した理由として、以下の要因が挙げられます。
(1) データセンター関連技術への期待
トランプ米大統領就任後、AIインフラの巨額投資計画が公表されたことを受け、株式市場の関心が半導体やデータセンター関連株にシフトしました。
三菱重工業は、電源、冷却、制御、電化といったエンジニアリング技術を活かし、データセンターに最適化されたソリューションを提供しています。
これにより、データセンター関連市場の成長に伴い、同社の技術力への期待が高まりました。
また、三菱重工は中でも火力発電システムや原子力発電システムといったエネルギー事業が主力ですので、トランプ政権ではAI関連でエネルギー事業にも力を入れていくと言っているため、伸びしろは大きいのではないかと思います!
(2) 防衛関連株への注目
米国時間21日に行われた日米外相会談では、防衛費をGDP比2%に引き上げるという日本の方針が示されました。
この動きにより、防衛関連株への資金流入が進みました。
また、トランプ新政権下で同盟国に軍事費の負担を求める流れが継続しており、三菱重工業の防衛事業への期待がさらに高まっています。
三菱重が大幅高、トランプ米大統領就任後の出遅れ感意識し防衛関連株に資金流入 | 株探ニュース
2. ファンダメンタル分析:今後の業績と買い時
三菱重工業は、2020年3月期にコロナ禍の影響で赤字を計上しましたが、その後はV字回復を遂げ、2024年3月期には過去益である3,150億円の経常利益を達成しました。
2023年度は受注高が大幅に伸びましたが、2024年度では13.2%の減少が見込まれています。
しかし、今期も増益が予想されており、業績面での安定性が株価を支えています。
トランプ政権で防衛やエネルギーといったことで三菱重工の需要は増していくと考えられるので、すぐには業績に反映されないと思いますが、今後の業績は一段と伸びていくと予想されます。
そのため、三菱重工の株は長期的にも買い時だと思います。
ただし、次の決算発表で受注高の減少が確認されれば、投資家からの評価が下がり、株価が調整局面に入る可能性もあります。
3. テクニカル分析:株価の動きと今後の買い時を予想
(1) 株価の現状
現在、三菱重工業の株価はピーク時の2400円を下回り、2000円付近で横ばいでしたが、今回の報道を受けて2200円まで戻しました。
今回の材料は長期的にも良い材料なので株価は上昇しやすいと思うのですが、
まだ目に見える形で業績が伸びていくか確証が取れないので短期的には現在のレンジ相場を突破するか危ういです。
これから上昇するには上値抵抗線である2400円を突破するかが問題になってきそうです。
もし、三菱重工に資金が流れ続けて2400円を突破するのであれば短期的にも買い時だと思います。
今後は出来高を見て、増加していけば2400円の壁を突破できそうだと予想します!
4. 今後の注目ポイント
(1) データセンター関連事業の拡大
三菱重工業の技術力を活かしたデータセンター関連事業がどれだけ市場で評価されるかが鍵となります。
(2) 防衛事業の成長
防衛費の増加方針に伴い、三菱重工業がどの程度新規契約を獲得できるかが注目されます。特に、防衛関連の大型案件が株価に大きな影響を与える可能性があります。
(3) 業績発表
2024年度の受注高が実際にどの程度減少するのか、またそれが株価に与える影響はどうなるのかが投資家にとっての重要な判断材料となります。
5. まとめ
三菱重工業の株価上昇の背景には、データセンター関連技術への期待、防衛関連事業の成長、そして好調な受注高がありました。
同社の業績は回復基調にあり、今後も増益が期待されています。
データセンター事業や防衛事業の成長が続くかどうかが今後の株価のカギを握るでしょう。
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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