ENEOS(5020)の分析まとめ
・高配当ではあるが赤字を出していたりもするので注意!
・地域別売上高の約77%は日本!
・原油価格などの外部要因により利益率が変化する
ENEOS(5020)銘柄情報
それではENEOS(5020)の情報を見ていきましょう!
ENEOS(5020)の事業内容
石油元売り最大手でガソリンなどを販売する「石油元売り企業」となります。
金属、石油・天然ガス開発にも強みがります。
ENEOSは、主に以下の事業を展開しています:
- エネルギー事業:国内外での原油や天然ガスの探査・生産を行い、精製してガソリンや軽油として販売しています。
- 石油化学事業:エチレンやプロピレンといった石油化学製品の製造・販売も行っています。これらは自動車産業や化学産業における重要な材料です。
- 再生可能エネルギー:近年では、太陽光や風力発電など再生可能エネルギー事業への進出を強化しています。
参照:https://www.bridge-salon.jp/money/japan-stock/eneos/
エネルギー事業がメイン!
ENEOSは、皆さんもご存知の通りガソリンが有名だと思うのですが、売上面もガソリン等のエネルギー事業がメインで稼いでいますね。
セグメント別営業利益を見ると他の事業も利益に貢献しているので事業は堅いと思います。
地域別売上高の約77%は日本!!
INPEX のようにエネルギー関連事業を行っているので世界規模だと思っていたのですが、日本の売上がメインです。
2021年度時点では、国内燃料油販売シェア50%で業界トップとなっています。
ENEOS(5020)の業績
売上収益の推移
参照:https://www.hd.eneos.co.jp/ir/highlight/earning/
25年3月期第1四半期の連結最終利益は前年同期比78.2%増の816億円に拡大
ENEOSの業績は、エネルギー価格に大きく依存しています。
特に原油価格の上昇は業績にプラスの影響を与え、逆に原油価格の下落は減益要因となります。
2023年度の業績では、原油価格の上昇と円安が相まって、売上高が増加しましたが、海外事業のコスト増や設備投資の負担が利益を圧迫しています。
ENEOS(5020)の財務状況
有利子負債の多さが懸念材料
ENEOSの財務状況は、安定していると言えますが、負債の多さが懸念材料です。
資本構成を見ると、有利子負債が大きく、エネルギー価格に依存したキャッシュフローの変動がリスク要因となり得ます。
ただし、キャッシュリザーブや流動資産は十分に確保されており、財務体質は比較的強固です。
再生可能エネルギーや新規事業への投資が進む中、今後の財務戦略がどのように展開されるかが注目されます。
ROE・ROAは安定しない…
原油価格などの外部要因により利益率が変化するためROEやROAは安定しないのかなと思います。
ここ数年では安定しだしたのでこのまま良い数値を出していくのであれば買いかもしれません。
ENEOS(5020)の株価
株価:738円
PER:10.0倍
PBR:0.63倍
配当金:22円(年)
配当利回り:2.98%
配当性向:23%
時価総額:2兆2,389億円
※2024/9/12のデータ
原油価格の上昇や需給バランスの変化が株価に影響する!
上記はENEOS(5020)の月足のチャートとなります。
全体として、ENEOSの株価はエネルギー市場の変動に大きく依存しており、特に原油価格の動きが株価の主要なドライバーとなっています。
また、エネルギー政策の変化や、再生可能エネルギーへのシフトなども、今後の株価動向に影響を与える要因となり得ますので、石油の需要が増えそうだと思ったら買いかと思います。
ENEOS(5020)の配当金の推移
配当金は22円を下限としている
これまでに減配はしてこず、維持か増配をしている企業となります。
しかし、赤字であろうと減配はしてこなかった点は投資家には嬉しいのですが、しっかりと利益を確保して利益を伸ばして欲しい面もあるので今後の利益は注目していたほうが良いでしょう!
また、最近は自社株買いにも力を入れており、株主還元を頑張っているため株主にとっては喜ばしいですね。
まとめ
ENEOSは外部要因の影響が大きいので買う際は見定めが大切
ENEOSは従来のエネルギー事業に加え、再生可能エネルギーへの投資を進めることで、持続可能な成長を目指しています。
短期的には原油価格や為替の変動により株価の上下が予想されますが、長期的には環境対応や技術革新が業績と株価にポジティブな影響を与えるでしょう。
以上