1. 今週の相場概況

まずは本日のマーケット全体の振り返りからです。画面を埋め尽くす真っ青な銘柄ボードを見て、ため息をついた方も多いのではないでしょうか。
- 日経平均株価: 56,279円(前日比 -1,778円 / -3.06%)
- ドル/円: 157.95円(前日比 +0.59円 / +0.38%)
【相場振り返り】
きょう(3日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比1778円安と、まさに「続急落」となりました。
前週末(2月27日)に58,850円の史上最高値をつけ、いよいよ6万円が見えてきたという高揚感から一転、名実ともに3月相場入りとなった週明けは寄り付き早々からバランスを崩しました。
後場に入っても先物主導での売りが止まらず、終わってみれば昨年4月以来となる記録的な下落幅。
前日と合算すると実に2500円を上回る下げとなり、急斜面を派手に転げ落ちる格好となっています。
暴落の理由
この波乱の背景は言うまでもなく、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃という「中東情勢の悪化」です。
これにより、世界中の投資マネーが一斉にリスク回避(リスクオフ)へと傾きました。
相場の世界には「遠くの戦争は買い」という格言があります。
過去の事例を見ても、地政学リスクによる一時的なショック安は、絶好の買い場となってきた歴史があります。しかし、果たして今回はどうでしょうか?
私個人の考察としては、これまでの核協議のプロセスから、トランプ米政権が何らかの軍事的なアクションを起こすことはある程度市場に織り込まれていたはずです。
それでもここまで強烈に売られたということは、「まだ市場が把握しきれていない本当の悪材料(さらなる報復の連鎖や、原油供給の深刻な停滞など)」が潜んでいる可能性を警戒すべきだと考えています。
テクニカル分析:日経先物54,000円割れ
チャートを見ると、本日は非常に嫌な形の大陰線を引いています。
さらに引け後の日経平均先物では、一時54,000円を割り込む水準まで下落しており、ここ最近では類を見ない規模の暴落に発展するリスクが高まっています。
スイングトレード目線で特に警戒すべきは「25日移動平均線」の攻防です。
株価が25日線を明確に割り込み、さらに線自体が下向きに転じた場合、中長期的な下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。
X(旧Twitter)などでは「大バーゲンセール!今すぐ買え!」と煽る声も見られますが、落ちてくるナイフを素手で掴むのは致命傷になりかねません。
今は機会損失を恐れず、様子見(休むも相場)を決め込むのが最も賢明な選択です。
2. 本日の注目銘柄
個別銘柄も総崩れの中、特に気になった2銘柄をピックアップして考察します。
キオクシア(285A)

半導体関連の中で最も人気を集めていた銘柄の一つですが、本日は厳しい下げに見舞われました。
上場後の怒涛の上昇劇から一転、2月に入ってからは上値の重い横ばい展開が続いていましたが、今回の地政学ショックを機に、重要なサポートラインである25日線を割りそうな危険な水準に達しています。
ここを下抜ければ、テクニカル的にも明確な下落トレンド入りです。
下落の根本的な要因は、韓国のサムスン電子をはじめとする海外のメモリ関連銘柄の大幅下落です。
メモリ市況の回復遅れや、スマホ・PC向けの需要低迷に対する警戒感が再燃しており、セクター全体に悪い雰囲気が漂っています。
地合いが好転するまでは、安易な押し目買いは控えるべきチャート形状です。
住友ファーマ(4506)

こちらは大幅続落となりました。
理由は明確で、「新株式発行に係る発行登録の決議」を発表したことによる、将来的な一株あたり利益(EPS)の希薄化懸念です。
具体的な時期や条件は未定としながらも、上限を6000万株(12月末発行済み株式数の実に15.1%)に設定している点が、市場から強烈に嫌気されました。
同時に業績の上方修正も発表しているのですが、投資家は「業績の良さ」よりも「株券印刷による価値の目減り」を重く見た形です。
バイオ・創薬セクター特有の資金調達リスクがもろに出た事例であり、需給の悪化が予想されるため、当面は上値の重い展開が続くでしょう。
3. My売買記録(100万円チャレンジ)
目標100万円(現在:+95,000円)
📈 本日の売買
| 銘柄名(コード) | 売/買 | 数量 | 損益(前日比) | 理由・狙い |
|---|---|---|---|---|
| TPXブル(1568) | 2/27:買い(945円) 3/3 :売り(877円) | 180株 | -11,718円 | これまでの高値である920円をブレイクして強いため買い。 →上昇トレンドが崩れない限りは持ちだが、停滞したら売りかも。 ⇒中東情勢により大陰線を付けての下落が発生したため早期損切り。 |
| 三菱商事(8058) | 2/27:買い(5315円) 3/3 :売り(5344円) | 100株 | +2,900円 | これまでの高値である5200円をブレイクして上昇トレンド継続しそうなため。 →過熱感があり、上昇トレンドが崩れない限りは持ちだが、停滞したら売りかも。 ⇒前場好調で5500円まで上昇していたが、後場下落し上髭を付けていたため、売り圧力の方が大きいと思い利確。 PTSで5000円まで下げているため良かった。 |
【考察】スイングトレードにおける「逃げる勇気」
今回のトレードは、結果的にマイナスも出ましたが、スイングトレーダーとしては「100点満点の撤退」だったと自負しています。
想定外のシステムエラーや地政学リスクが起きた際、「いつか戻るだろう」というお祈りモードに入ってしまうのが一番の悪手です。
TPXブルの大陰線、三菱商事の上髭という明確な「売りサイン」を見逃さず、資金をキャッシュに戻せたことは、今後の反撃に向けた大きなアドバンテージになります。
4. 明日の戦略
すべての保有株を決済し、現在の私は「ノーポジション(現金100%)」となりました。
暴落相場において、ノーポジは最強の盾であり矛です。含み損の増減に精神をすり減らすことなく、底値を虎視眈々と狙うことができるからです。
いつ「買い」に向かうべきか?
前述した通り、今はまだ落ちてくるナイフの状態です。
私が再びエントリーを検討するのは、以下のシグナルが確認できた時です。
- 地政学リスクの織り込み完了:
- 中東情勢のヘッドラインに市場が過剰反応しなくなり、急騰していた原油価格や金価格の上昇がストップした時。
- テクニカルの好転:
- 日経平均やTOPIXが下げ止まり、再び25日移動平均線の上へと顔を出し、反発の兆し(下髭や陽線)を見せた時。
今やるべきは「優良銘柄のスクリーニング」
株価が下落している今は、本来なら高くて手が出なかった優良銘柄の「配当利回り」が相対的に高くなっているボーナスタイムでもあります。
内需株や、中東情勢の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄を中心に、底打ちした瞬間にすぐ飛び乗れるよう、監視銘柄リスト(ウォッチリスト)を徹底的に磨き上げておきましょう。
相場は逃げません。資金(命)さえ守り抜けば、必ずまた大きく勝てる波はやってきます。
今は焦らず、次なるチャンスに備えてじっくりと待機しましょう!
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

