【要約】株はメンタルが9割!小型成長株の見つけ方6選!

株はメンタルが9割 株の知識

「株式投資でなかなか勝てない…」

「いつも感情的なトレードで失敗してしまう…」

「将来大きく成長する株を見つけたいけど、方法がわからない…」

このような悩みを抱えていませんか?

株式投資の成功は、テクニカル分析や企業分析のスキルだけでは決まりません。

実は、それ以上に投資家のメンタル(心理状態)がパフォーマンスに大きな影響を与えます。

本記事では、多くの投資家から支持される名著『株はメンタルが9割 投資家脳に変わらなきゃ株は一生勝てない』の内容を基に、株式投資で勝ち続けるための「投資家脳」の作り方と、大きなリターンが期待できる「小型成長株」を見つける具体的な方法を徹底解説します!

(参考書籍:『株はメンタルが9割』長田淳司 著 – Amazon

1. 株式投資の利益は「我慢料」。なぜ忍耐が重要なのか?

株式投資で利益を得る対価は「我慢料」である――。

これは本書で繰り返し語られる重要なメッセージです。多くの投資家は、この「我慢」ができずに利益を逃し、損失を膨らませてしまいます。

では、具体的にどのような「我慢」が必要なのでしょうか。

1-1. 目標株価まで「待つ」我慢

一度「これだ」と信じて購入した銘柄が、すぐに上昇するとは限りません。

むしろ、投資期間の約8割は株価がほとんど動かない停滞期間だと言われています。

この時期に「早く利益が欲しい」と焦って売却してしまっては、その後の大きな上昇を取り逃がすことになります。

一度設定した目標金額や、売却の根拠が崩れない限り、辛抱強く待ち続ける。

この「待つ我慢」こそが、利益を最大化するための第一歩です。

1-2. 一時的な下落に耐える「握力」

どんな優良株でも、市場全体の地合いの悪化や短期的な悪材料によって株価が下落することは日常茶飯事です。

多くの初心者は、この一時的な下落に恐怖を感じ、慌てて狼狽売りしてしまいます。

しかし、企業のファンダメンタルズ(業績や財務状況)に問題がないのであれば、むしろそれは安く買い増すチャンスかもしれません。

信じた銘柄をしっかり保有し続ける力、いわゆる「握力」もまた、重要な我慢の一つです。

1-3. チャンスが来るまで「何もしない」我慢

常にポジションを持っていないと不安になる「ポジポジ病」は、多くの投資家が陥る罠です。

明確な根拠がないまま「何か買わなければ」と取引を繰り返すと、手数料がかさむだけでなく、根拠のない投資で損失を積み重ねる原因になります。

本当に自信の持てる投資チャンスが訪れるまで、現金(キャッシュ)のまま冷静に待つ。

この「何もしない我慢」は、不要な損失を避けるための高度なスキルなのです。

2. 「買わなければ儲からない」を実践する方法

メンタルの重要性を理解しても、行動に移さなければ利益は生まれません。

特に初心者のうちは「損をするのが怖い」「どのタイミングで買えばいいかわからない」と、なかなか最初の一歩を踏み出せないものです。

2-1. 「打診買い」から始めるリスク管理術

どうしてもタイミングが掴めないなら、思い切って「えいやー!」の気持ちで、まずは最低単元(100株)だけ買ってみる「打診買い」が有効です。

実際にポジションを持つと、その銘柄への関心度が格段に上がり、値動きや関連ニュースを真剣に追うようになります。

これにより、座学だけでは得られない生きた知識や相場観が身につきます。

2-2. 分割購入で時間と価格のリスクを分散

打診買いの後、その銘柄が良いと感じたら、一度に全額を投入するのではなく、複数回に分けて買い増していくのが賢明です。

例えば、「1ヶ月ごとに買い増す」「株価が〇%下落したら買い増す」といったルールを決めておくことで、高値掴みのリスクを低減し、平均購入単価を平準化できます。

2-3. 買う前に必ず決めておくべき「損切りライン」

投資に「絶対」はありません。どんなに吟味した銘柄でも、想定外の事態で株価が下落し続ける可能性はあります。そこで重要になるのが「損切り」です。

購入する前に、「購入価格から〇%下落したら売却する」「〇円の支持線を割り込んだら売却する」といった損切りラインを明確に決めておきましょう。

これを決めておくだけで、感情に左右されずに冷静な判断ができ、致命的な損失を防ぐことができます。

3. 負ける投資家と勝てる投資家の決定的な違い

本書では、負ける投資家と勝てる投資家の思考・行動パターンの違いが明確に示されています。

あなたはどちらに当てはまるでしょうか?

負ける投資家の特徴

  • 投資スタンスが曖昧:
    • 長期投資のつもりが、少し株価が上がるとすぐに利益確定し、下がると塩漬けにするなど、一貫した戦略がない。
  • 感情的な取引を繰り返す:
    • 株価の上下に一喜一憂し、恐怖や欲望に突き動かされて衝動的に売買してしまう。
  • 急騰銘柄に飛びつく:
    • SNSやニュースで話題の銘柄に、よく調べもせずに飛びつき、高値掴みの末に損切りを繰り返す(イナゴ投資)。

勝てる投資家の特徴

  • 明確な投資スタンスを持つ:
    • 「長期的な成長に期待する」「割安な株を狙う」など、自分なりの勝ちパターンとルールが確立されている。
  • メンタルに余裕があり冷静:
    • 株価の短期的な変動を「ノイズ」と捉え、常に冷静かつ客観的に市場を分析できる。
  • 中長期で保有し、大きな成長を狙う:
    • 小さな利益を追い求めるのではなく、将来的に2倍、3倍、あるいは10倍(テンバガー)になる可能性を秘めた銘柄を、どっしりと構えて保有し続ける。

「勝てる投資家」になるためには、自分自身のルールを確立し、それを守り抜くメンタルの強さが不可欠です。

4. 恐る恐る買った方が儲かる

投資家の心理と株価には、密接な関係があります。

  • みんなが買っているとき(強気相場)は要注意:
    • 市場全体が楽観ムードに包まれ、誰もが「もっと上がる」と信じている上昇局面で気持ちよく株を買うのは、実は非常に危険です。
    • この状況では、高値掴みになる可能性が高く、暴落が始まったときに逃げ遅れてしまいます。
  • みんなが買わないとき(弱気相場)こそチャンス:
    • 逆に、市場が悲観ムードに覆われ、多くの投資家が恐怖を感じて投げ売りしている下落局面こそ、優良株を安く仕込む絶好のチャンスです。

「恐る恐る買った方が儲かる」というのは、まさにこの逆張り思考の本質を突いています。

もちろん、下落局面で買うには、さらなる下落も想定した売買プランと、恐怖に打ち勝つ強いメンタルが求められます。

5. 【実践編】小型成長株で儲ける6つのポイント

ここからは、本書で紹介されている、大きな利益を狙うための「小型成長株」の具体的な選定ポイントを、さらに深掘りして解説します。

5-1. 時価総額300億円以下が狙い目な理由

時価総額とは「株価 × 発行済み株式数」で計算される、企業の規模を示す指標です。

時価総額が小さい「小型株」は、大企業に比べて株価が数倍になりやすいポテンシャルを秘めています。

特に時価総額300億円以下の銘柄は、まだ機関投資家の本格的な買いが入りにくいため、個人投資家でもチャンスを見つけやすい領域です。

ここから500億円、1000億円へと成長していく過程で、株価も大きく上昇することが期待できます。

5-2. 成長性の確認 – 売上高・利益の推移を見る

成長株投資の基本は、その企業が「成長しているか」を確認することです。

最低でも過去3~4年の決算短信や有価証券報告書に目を通し、以下の点を確認しましょう。

  • 売上高が毎年増加しているか?(特に前期比で+20%以上が理想)
  • 営業利益、経常利益が増加しているか?

安定して二桁成長を続けている企業は、持続的な成長力を持っている可能性が高いと言えます。

5-3. PERは「過去」と比較して割安感を判断する

PER(株価収益率)は、株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標で、株価の割安感を測るためによく使われます。

ただし、成長期待の高い小型株はPERが高くなる傾向があるため、「PER15倍以下だから割安」といった画一的な判断は危険です。

重要なのは、その銘柄の過去(数年分)のPERレンジと比較して、現在のPERがどの水準にあるかを見ることです。

過去のPERレンジの下限に近ければ、割安な買い場である可能性があります。

5-4. 事業内容の理解 – ビジネスモデルと参入障壁を読み解く

その会社が「何で儲けているのか」を自分の言葉で説明できなければ、長期的な投資はできません。

企業のホームページや決算資料、中期経営計画などを読み込み、以下の点を理解しましょう。

  • ビジネスモデル: 誰に、何を、どのように提供して利益を得ているのか?
  • 参入障壁: 競合他社が簡単に真似できない強み(技術力、ブランド力、ネットワークなど)はあるか?
  • 市場の将来性: その企業が属する市場は、今後も拡大していく見込みがあるか?

独自の強みを持ち、成長市場でビジネスを展開している企業は、将来の株価上昇への期待が高まります。

5-5. オーナー社長であることの強みと注意点

小型成長株においては、経営者の手腕が業績に直結します。

特に、創業者である「オーナー社長」が経営している企業は、以下のような強みがあります。

  • 意思決定が迅速で、大胆な経営判断ができる。
  • 自身の資産の多くを自社株で保有しているため、株価上昇へのコミットメントが強い。

一方で、ワンマン経営のリスクも存在するため、社長のビジョンや経営方針に共感できるかどうかが重要な判断材料となります。

5-6. 社長のビジョンと情熱を読み取る

企業の将来は、トップである社長の人間性やビジョンに大きく左右されます。

社長インタビュー記事や、企業のウェブサイトに掲載されているトップメッセージ、SNSでの発信などをチェックし、

  • 経営に対する情熱ややる気
  • 明確なビジョンや将来の展望
  • 株主を大切にする姿勢

などを感じ取れるかを確認しましょう。

心から応援したいと思える社長の会社に投資することが、長期保有のモチベーションにも繋がります。

まとめ:投資家脳を鍛え、未来の成長株に投資しよう

最後に、本記事の要点をまとめます。

  • メンタルの重要性: 株式投資の利益は「我慢料」。冷静なメンタルを保ち、感情的な売買を避けることが成功の鍵。
  • 負ける投資家と勝てる投資家の違い: 勝てる投資家は、明確なルールと長期的な視点を持っている。
  • 小型成長株の選定ポイント:
    1. 時価総額: 300億円以下が狙い目
    2. 成長性: 売上・利益が継続的に増加しているか
    3. PER: 過去のレンジと比較して割安感を判断
    4. 事業内容: 独自の強みと将来性があるか
    5. 経営者: オーナー社長か、その手腕はどうか
    6. ビジョン: 社長の情熱やビジョンに共感できるか

株式市場は常に変動し、未来を正確に予測することは誰にもできません。

しかし、今回ご紹介したような「投資家脳」を身につけ、地道なリサーチと分析を続けることで、成功の確率を格段に高めることは可能です。

ぜひ、本記事を参考にして、自分自身の投資スタイルを確立してください!

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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