なぜ積水化学の株価が上がったのか?今後の株価や業績を考察!

積水化学の株価 個別銘柄分析

積水化学工業(4204)の株価が上場来高値を記録しました。

同社は次世代の太陽電池として注目される「ペロブスカイト型太陽電池」の量産に向けて大規模な投資を発表しました。

このニュースは、今後の市場拡大期待が高く、関心の高い投資テーマでもあり、期待感をさらに高める内容となっています。

本記事では、今回の発表内容と市場への影響、そして今後の株価動向について考察します。


結論

積水化学工業(4204)が上場来高値。
・ペロブスカイト太陽電池の新工場を建設し、量産化に乗り出すと発表。
・生産能力は発電容量で原発1基分に相当。政府が投資の5割にあたる約1600億円を補助する。
・経産省は再エネ電源を5割に高める計画で、太陽光は現在の3.6倍に増やす必要がある。

1. 積水化学工業の企業概要

積水化学工業は、化学製品や住宅設備を手がける総合メーカーです。特に環境技術に注力しており、

  • 高性能樹脂材料。
  • 環境・ライフライン。
  • 住宅関連製品。

など、多岐にわたる製品群を展開しています。

2. 積水化学工業の株価が上昇している理由

積水化学工業の株価が上場来高値を更新した背景には、次世代の太陽電池「ペロブスカイト型」の量産に約3100億円を投じ、堺市に新工場を建設すると報じられたことがあります。

ペロブスカイト型太陽電池とは?
ペロブスカイト型太陽電池は、従来のシリコン型太陽電池に比べて軽量で製造コストが低いという特徴を持つ次世代の太陽電池技術です。
また、曲げやすさや透明性を活かした応用も可能で、建物の窓や車の表面など、これまで設置が難しかった場所への利用が期待されています。
特に、積水化学工業はこの分野での先駆者的存在として、技術開発と市場展開を積極的に進めてきました。

2030年までの稼働を予定し、生産能力は電池の発電容量で年100万kw分程度とみられているようです。

これにより、積水化学工業の売上に貢献して利益が拡大することが期待されています。

さらに、この投資の半分にあたる約1600億円を政府が補助する方針であることも注目ポイントです。

経済産業省は再生可能エネルギー電源の比率を現在の約5割に引き上げる計画を掲げており、太陽光発電の導入を加速させるための政策支援が積極的に行われています。

このような再エネ市場の成長期待に加え、政府補助による資金負担軽減もポジティブ材料です。

参照:https://kabutan.jp/stock/news?code=4204&b=n202412260809


市場拡大の展望

日本政府は、2040年度までに約550万世帯分に相当する電力使用量、約2000万kW分の再エネ電力を導入する目標を策定しています。
この目標を達成するには、太陽光発電の導入量を現在の約3.6倍に増やす必要があります。

また、世界的にも再生可能エネルギーの需要は拡大しており、ペロブスカイト型太陽電池はその中核を担う存在として注目されています。

現在の積水化学工業の来期の業績も過去最高益を予想しており好調ですが、今後ペロブスカイト型太陽電池の生産が売上に貢献してくれば業績はまだまだ伸びそうですね。


今後の株価動向を考察

現在、この材料を受けてどこまで業績が伸びるかはわかりませんが、思惑で株価は上昇しています。

少し急上昇し過ぎなので一旦乱高下して、2700~2800円で落ち着くかと思いますが、今後も期待感でじりじりと上昇していくと思うので、株価が下がったら買っておくのが良いでしょう。

工場が建設され、量産化が始まるのはまだ先のことなので長期目線で買いを入れておくのもいいかと思います。

なんだかんだで3000円くらいまではいって欲しいですね。


まとめ

積水化学工業のペロブスカイト型太陽電池の量産計画は、日本国内だけでなく世界の再エネ市場においても大きな注目を集めています。同社の技術力と市場での競争優位性は、投資家にとって魅力的な投資テーマとなるでしょう。

再生可能エネルギー分野は、長期的な成長が期待される分野です。積水化学工業の今後の動向と株価の推移を注視しながら、ポートフォリオに組み込むタイミングを検討することをおすすめします。

引き続き、ペロブスカイト型太陽電池や再生可能エネルギー市場のニュースを追いながら、賢明な投資判断を行っていきましょう!

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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