【総裁選】高市関連銘柄と小泉関連銘柄で上昇が見込める銘柄一覧

高市関連銘柄と小泉関連銘柄で上昇が見込める銘柄 株価予想と考察

自民党総裁選が近づくと、株式市場は次のリーダーの政策を予測し、関連する銘柄が活気づきます。

いわゆる「政策関連銘柄」への投資は、大きなリターンを狙えるチャンスとして多くの投資家から注目されます。

来る2025年10月4日に予定されている自民党総裁選では、現時点(2025年9月)で有力候補として名前が挙がっているのが高市早苗氏小泉進次郎氏です。

両者の掲げる政策は対照的であり、どちらが総裁になるかで恩恵を受ける業界や企業は大きく異なります。

この記事では、総裁選が株価に与える影響と、投資タイミングについて解説するとともに、高市氏と小泉氏、それぞれの政策に関連する注目銘柄をファンダメンタル分析を交えながら詳しくご紹介します。

来る総裁選相場に向けて、今のうちから準備を始めましょう!


総裁選の効果と投資のタイミング

なぜ総裁選が株式市場に影響を与えるのでしょうか。それは、新しい総理大臣の誕生によって、新たな経済政策や重点分野への期待が高まるからです。

ご祝儀相場とは?

新しいリーダーが選出されると、その政策への期待感から相場全体が上昇する「ご祝儀相場」が起こることがあります。

特に、市場が好感するような経済政策(大規模な金融緩和や財政出動など)を掲げる候補が有力視されると、その傾向は強まります。

🗓️ いつから動く?

関連銘柄が動き出すのは、総裁選の告示日よりもずっと前、有力候補者の名前がメディアで報じられ始めた段階からであることが多いです。

世論調査の結果や派閥の動向など、選挙戦の情勢が変化するたびに株価は敏感に反応します。

  • 選挙戦序盤〜中盤: 候補者の政策への期待から、思惑で関連銘柄の物色が始まる。
  • 選挙戦終盤: 当選が有力視される候補の銘柄に資金が集中しやすくなる。
  • 総裁決定後: 実際に政策が実行されるかを見極める段階に移る。期待先行で上昇した銘柄は、いったん利益確定売りに押される可能性もあるため注意が必要です。

重要なのは、報道を注意深く追い、市場の期待がどの候補者に、そしてどの政策テーマに向かっているのかを早めに察知することです。


【高市早苗氏】関連銘柄:経済安全保障と積極財政の旗手

高市早苗氏は、安倍元首相の経済政策「アベノミクス」の継承を掲げる積極財政派として知られています。彼女の政策の柱は「経済安全保障」と、それを下支えするための「戦略的な財政出動」です。

主な政策:

  • 経済安全保障の強化:
    • サプライチェーンの強靭化、先端技術の国内開発・保護。
  • 大胆な金融緩和と財政出動:
    • デフレ完全脱却に向けた景気刺激策。
  • 重点分野:
    • 防衛原子力宇宙サイバーセキュリティといった、国の存立に不可欠な分野への重点投資。

これらの政策から恩恵を受けると期待される銘柄を見ていきましょう。

注目銘柄一覧

銘柄コード企業名関連分野
7013IHI防衛, 宇宙
5595QPS研究所宇宙
290ASynspective宇宙
★7711助川電気工業原子力
6965浜松ホトニクス宇宙, 半導体
3687フィックスターズサイバーセキュリティ
★3692FFRIセキュリティサイバーセキュリティ
186AアストロスケールHD宇宙

各銘柄の概要とファンダメンタルズ分析

IHI (7013)

日本を代表する総合重工業。航空エンジンやロケット、防衛装備品などを手掛けており、防衛費増額や宇宙開発政策の恩恵を直接受ける銘柄の筆頭です。

分析: 防衛関連事業は安定した収益基盤を築いており、長期的に見ても問題ない銘柄となっております。

高市氏が掲げる防衛力強化の方針は、同社の受注拡大に直結する可能性があります。

防衛関連銘柄として「三菱重工業」や「川崎重工業」も含まれてると思います。

まだ株価としては横ばいが続いており、今後に期待ができるのではないかと思います。

QPS研究所 (5595)

小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う宇宙ベンチャーとなります。

高精細な衛星データを低コスト・高頻度で提供できるのが強みです。

分析: 経済安全保障の観点から、独自の衛星コンステレーションを持つ同社の技術は政府からの需要が見込まれます。

2028年までに24機の衛星体制構築を目指しており、成長性が高く評価されています。

2026年度の業績予想ではベンチャー企業でありながらも黒字転換しておりますが、ベンチャー企業ではあまり業績は重視されなく、今後への期待で株価が上昇するので今回の総裁選等で受注高が上がりそうであれば株価が上がりそうです。

Synspective (290A)

QPS研究所と同様に小型SAR衛星の開発を手掛け、データソリューション提供まで行う企業です。
災害監視やインフラ管理など、幅広い分野での活用を目指しています。

分析: 独自の衛星開発力とデータ解析技術が強みを持っています。政府の宇宙開発予算拡大の恩恵を受ける可能性が高いです。

★助川電気工業 (7711)

原子力発電関連の温度センサーやヒーターに強みを持つ老舗企業です。核融合実験装置など先端分野の製品も手掛けています。

分析: 高市氏がエネルギー安全保障の観点から原子力の活用を推進する姿勢を見せれば、同社への注目度が一番高まる銘柄です。

安定した技術力とニッチな分野での高いシェアが魅力となり、業績の方もかなり良く高市銘柄関係なく注目が集まっている銘柄となります。

浜松ホトニクス (6965)

光センサーや光源など「光」に関する電子部品で世界的なシェアを誇ります。その技術は医療、産業、そして宇宙開発まで幅広く利用されています。

分析: 宇宙探査機「はやぶさ2」にも同社のセンサーが搭載されるなど、宇宙分野での実績は豊富。経済安全保障上重要な半導体分野にも関連が深く、政策的な後押しが期待されます。

フィックスターズ (3687)

ソフトウェアの高速化技術に特化した企業です。特に、大量のデータを高速で処理する技術は、自動運転や金融、そしてサイバーセキュリティ分野で不可欠です。

分析: サイバー攻撃の高度化・複雑化が進む中、ソフトウェアレベルでのセキュリティ強化は急務。政府のセキュリティ投資拡大の流れに乗る銘柄として注目されます。

★FFRIセキュリティ (3692)

「先読み防御」技術を強みとする国産のサイバーセキュリティ企業です。未知のウイルスを検知する技術に定評があり、官公庁や重要インフラ企業への導入実績が豊富です。

分析: 純国産のセキュリティ製品である点が、経済安全保障の観点から高く評価される可能性があります。国の安全を担う機関からの需要拡大が期待されます。

アストロスケールホールディングス (186A)

宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去サービスの世界的なパイオニア。持続可能な宇宙開発に不可欠な技術を持つ企業として注目されています。

分析: 宇宙利用の活発化に伴い、デブリ問題は深刻化しています。宇宙開発を国家戦略として推進する上で、同社のサービスは必要不可欠となり、政府からの支援や大型契約につながる可能性があります。


【小泉進次郎氏】関連銘柄:環境政策と地方創生の推進役

小泉進次郎氏は、環境大臣としての経験を活かし、脱炭素社会の実現に向けた環境政策を前面に押し出すと考えられます。

財政に関しては、大規模な支出には慎重な姿勢を見せる可能性があり、現行の石破政権の路線を引き継ぐことも想定されます。

主な政策:

  • 環境政策の推進:
    • 再生可能エネルギーの導入拡大、GX(グリーン・トランスフォーメーション)の推進。
  • 財政規律への配慮:
    • 無駄な支出を抑制し、財政の健全化を目指す可能性。
  • 重点分野:
    • 再生可能エネルギースマート農業地方創生交通インフラ(ライドシェアなど)。

これらの政策が追い風となりそうな銘柄群です。

注目銘柄一覧

銘柄コード企業名関連分野
4392FIG地方創生, DX
★8254さいか屋地元関連
★6310井関農機農業機械
6200インソース人材育成
1813不動テトラインフラ, 防災
2181パーソルHD人材サービス
9082大和自動車交通交通インフラ
2432ディー・エヌ・エーIT, スポーツ

各銘柄の概要とファンダメンタルズ分析

FIG (4392)

GPSを活用した移動体管理システムなどを手掛けるIoT企業です。地方の交通インフラDXなどで実績があります。

分析: 地方の公共交通の効率化やDX推進は地方創生の重要テーマ。同社の技術は、地域の課題解決に貢献するものとして政策的な後押しが期待されます。

また、業績も回復しており、高市氏・小泉氏関係なく今後も上昇していきそうな銘柄かもしれません。

★さいか屋 (8254)

小泉氏の地盤である神奈川県横須賀市に本店を置く百貨店です。いわゆる「地元銘柄」として、選挙のたびに思惑的な買いが集まりやすい特徴があります。

分析: 業績との直接的な関連性は低いものの、総裁選が近づくと短期的な値動きが活発になる傾向があります。投資の際は、あくまで短期的なテーマ株として割り切ることが肝要です。

★井関農機 (6310)

トラクターや田植機などを製造する大手農業機械メーカーです。近年はGPSやドローンと連携した「スマート農業」の推進に力を入れています。

分析: 地方創生や食料安全保障の観点から、農業の効率化・省人化は重要な政策課題です。同社のスマート農業ソリューションは、今後の農業政策の中核を担う可能性があります。

業績も2025年度予想では回復見込みであり、政府の後押しが活発化すれば今後も伸ばしていきそうな銘柄の1つです。

インソース (6200)

企業や官公庁向けに講師派遣型の研修や公開講座を提供する人材育成支援企業。特にDX人材や女性活躍推進に関する研修に強みがあります。

分析: 地方創生や経済の活性化には、人材への投資(リスキリング)が不可欠です。小泉氏が個人の学び直しやスキルアップを支援する政策を打ち出せば、同社の事業機会は拡大するでしょう。

不動テトラ (1813)

消波ブロック「テトラポッド」で有名な建設会社。港湾などの海洋土木や地盤改良を得意とし、国土強靭化や防災・減災関連の公共事業を多く手掛けています。

分析: 環境政策の一環として、激甚化する自然災害への対策は重要度を増しています。同社の防災・減災技術は、今後のインフラ整備において需要が高まると予想されます。

パーソルHD (2181)

人材派遣「テンプスタッフ」などを傘下に持つ総合人材サービス大手。地方での雇用創出やワーケーション推進など、地方創生に関連する事業も展開しています。

分析: 地方の活性化には雇用の場の確保が不可欠。同社が持つ全国的なネットワークと多様な働き方のノウハウは、地方創生政策と親和性が高いと言えます。

小泉銘柄の中では大企業のプライム銘柄であり業績も安定して伸ばしています。

そのため、長期投資としての銘柄でも全然ありでしょう。

★大和自動車交通 (9082)

概要: 東京を基盤とするタクシー・ハイヤー事業の大手。近年は規制緩和の動きが進む「ライドシェア」事業への参入も表明しています。

分析: 小泉氏は規制改革に前向きな姿勢で知られており、地方の交通課題解決策としてライドシェアの導入を推進する可能性があります。そうなれば、同社のような事業ノウハウを持つ企業が注目されます。

ディー・エヌ・エー (2432)

ゲーム事業を主力としながら、スポーツ(横浜DeNAベイスターズの運営)やヘルスケアなど多角的な事業を展開するIT企業です。

分析: 小泉氏が横須賀市を地盤とすることから、同じ神奈川県を本拠地とするプロ野球球団を持つ同社が関連銘柄として意識されることがあります。

また、地方創生におけるスポーツ振興やDX推進の文脈でも注目される可能性があります。

一時はポケポケブームで4000円近く株価があったのですがブームが落ち着いたことからモメンタムも終わり株価が下がってしまいました。


まとめ:総裁選相場を乗りこなすために

今回は、次期総裁選の有力候補である高市早苗氏と小泉進次郎氏、それぞれの政策に関連する銘柄をご紹介しました。

  • 高市氏が総裁になれば、防衛、宇宙、原子力、サイバーセキュリティといった経済安全保障関連の銘柄に資金が向かう可能性があります。
  • 小泉氏が総裁になれば、再生可能エネルギー、農業、地方創生、人材といった分野がテーマとして浮上するでしょう。

投資戦略のポイント:

  1. 情報収集を怠らない: 世論調査や各候補の発言、派閥の動向など、最新のニュースを常にチェックしましょう。
  2. テーマを分散させる: どちらの候補が有利になっても対応できるよう、両者の関連銘柄をポートフォリオに組み入れておくのも一つの手です。
  3. 過熱感には注意: 期待だけで急騰した銘柄は、総裁選後や、政策の具体性が乏しいと判明した際に急落するリスクもあります。高値掴みには十分注意し、利益確定のタイミングも考えておきましょう。

総裁選は、日本の未来を決める重要な政治イベントであると同時に、株式市場にとっては大きなチャンスとなり得ます。本記事を参考に、ご自身の投資戦略を練ってみてはいかがでしょうか。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

参照:https://kabutan.jp/