【ソニー・デクセリアルズ・宝HLD】なぜ上方・下方修正したのか?今後の株価も予想!

決算分析 個別銘柄分析

どうも、yuusyaです。

最近の決算で気になった注目の銘柄である、ソニー、デクセリアルズ、宝ホールディングスの3社が、それぞれ業績予想の上方修正・下方修正を発表しました。

本記事では、その背景にある理由を詳しく解説し、今後の株価についても考察します!

① ソニーグループ(6758)

会社情報

ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation)は、エレクトロニクス、ゲーム、エンターテイメント、金融など多岐にわたる事業を展開する日本を代表する企業です。

特に、PlayStation事業や映画・音楽事業が収益の柱となっています。

上方修正の理由

25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比20.8%増の9438億円に伸びました。

ソニーは2024年度第3四半期決算において、以下の要因により業績予想を上方修正しました。

  • 金融分野とゲーム&ネットワークサービス分野の収益が上振れ
  • 株式評価益の計上
  • 子会社の解散に伴う税金費用の減少

これにより、ソニーの2023年4月〜12月期の売上高は前年同期比8.2%増の10兆3,268億2,000万円、最終利益は同20.8%増の9,438億7,300万円となりました。

また、ソニーは自社株買いを発表しており、2024年2月14日から5月14日までの期間に実施予定です。

これにより、株価の押し上げ要因となる可能性があります。

今後の株価予想

  • 短期的予想
    • 業績の好調さと自社株買いの影響により、株価は安定した上昇傾向を維持すると考えられます。
    • しかしながら、3800円をすんなりと超すとは思えないので一旦利確売りが終わったら買いでもいいかもしれません!
  • 長期的予想
    • PlayStation 5の販売好調とゲーム・エンタメ事業の拡大により、今後も成長が見込まれます。

② デクセリアルズ(4980)

会社情報

デクセリアルズ株式会社は、電子部品や光学材料などの製造・販売を手掛ける企業です(スマホ向け世界高シェア)。

特に、異方性導電膜(ACF)や反射防止フィルムなどの高付加価値製品が主力となっています。

上方修正の理由

25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比26.3%増の233億円に伸びた。

デクセリアルズは2024年度第3四半期決算において、以下の要因で業績予想を上方修正しました。

  • 蛍光体フィルムの販売終了の影響を他製品で補填
  • 反射防止フィルムや異方性導電膜(ACF)の販売拡大
  • 円安(152.7円/米ドル)の影響で利益増加

これにより、売上高および利益が想定を上回る水準で推移し、業績が上方修正されました。

今後の株価予想

デクセリアルズの株価は、業績の上方修正を受けて好調に推移すると予想されます。

  • 短期的予想
    • 上方修正後もまだ割安な気がするので買いが続くのではないかと思います。
    • 目標としては2500円を狙いたいですね。
  • 長期的予想
    • 長期的にも株価は上昇してもいい業績だとは思うのですが、他の投資家の買い圧力は弱めなので、中長期線が上向きになったら買いでもいいかもしれません。

③ 宝ホールディングス(2531)

会社情報

宝ホールディングス株式会社は、日本酒・焼酎などの酒類を中心に、バイオ関連事業も展開する企業です。

傘下には宝酒造やタカラバイオがあります。

下方修正の理由

25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比14.6%減の160億円に減りました。

宝ホールディングスは、2024年度の業績予想を下方修正しました。

その主な要因は以下の通りです。

  • 宝酒造:売上高の減少および原価率の上昇
    • 容器包装品のコストアップ
    • 為替の影響で原材料費が増加
  • 宝酒造インターナショナル:営業利益の減少
    • 売上高は予想を上回るが、人件費や倉庫料の増加
  • タカラバイオ:市場環境の悪化
    • 欧米のインフレや中国経済の低迷
    • 研究開発市場の悪化による価格競争の激化

これにより、グループ全体で営業利益、経常利益、当期純利益が前回予想を下回る見通しとなりました。

今後の株価予想

宝ホールディングスの株価は、業績の下方修正を受けて一時的に下落圧力がかかる可能性があります。

  • 短期的予想
    • 市場の反応として一時的な株価下落が見込まれる。
    • しかしながら、下方修正の内容を見るにそんなにインパクトのある数値ではないので反発して1300円くらいには落ち着くと思います。
  • 長期的予想
    • 今回でた下方修正で来期の予想は少し怪しくなったので投資家目線では長期的には買いは続きにくいのかなと思います。
    • なので長期投資をしたい場合は、次の4Qの決算の来期予想を見てから判断でもいいかもしれません。

参照:https://kabutan.jp/

まとめ

今回の業績修正は、企業ごとに異なる要因が影響しています。

  • ソニーとデクセリアルズは業績上方修正で、株価は堅調に推移する可能性が高い。
  • 宝ホールディングスは業績下方修正で、短期的には株価下落のリスクがある。

今後の株価動向を考える上で、為替相場や業界の動向を注視することが重要です!

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/