米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)は、2024年8〜10月期決算で再び驚異的な成長を遂げました。
生成AIの普及が加速する中、AI向け半導体の需要が爆発的に増加。
売上と利益ともに四半期として過去最高を更新し、業界全体に大きなインパクトを与えています。
売上・利益で過去最高を更新
2024年11月20日に発表された決算によると、8〜10月期の売上は350億8200万ドル(約5兆4500億円)で、前年同期比94%増と倍近くの成長を遂げました。
一方、最終利益は193億900万ドル(約3兆円)となり、前年同期比109%増と驚異的な伸びを記録。
四半期ごとの業績としては、過去最高となっています。
特に、データセンター事業が好調で、売上のうち約30.8億ドル(約4兆7800億円)がこのセグメントからのもので、前年同期比112%の成長を記録しました。
生成AIや大規模言語モデル(LLM)の需要拡大がこの成長を支えています。
生成AIと次世代半導体「ブラックウェル」が成長を加速
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、生成AIの普及がもたらす業界の変革について、「データセンターがこれまで以上に重要な存在となり、成長は始まったばかり」と述べています。
特にAI向けの次世代半導体「ブラックウェル」が注目されており、2024年11月から2025年1月の間に本格出荷が始まる予定です。
この新製品は、生成AIのトレーニングや推論性能を大幅に向上させると期待されています。
さらに、ブラックウェルは大規模なAIモデルで従来比2.2倍の性能向上を実現し、国際的な性能ベンチマークでもその優位性を証明しています。
エヌビディアはこれにより、業界内での地位をさらに強固なものとしています。
株式市場での存在感も向上
エヌビディアは、「AIブーム」と称される現象の中で株式市場でも注目を集めています。
同社の株価は大幅な上昇を続けており、2024年にはダウ平均株価を構成する銘柄に採用されました。
これにより、金融市場での存在感が一段と高まり、投資家からの期待も大きくなっています。
また、2025年1月までの次の四半期には、売上が375億ドル(約5兆8200億円)に達する見通しが示されており、この高成長が続くことを予感させます。
今後の展望とエヌビディアの挑戦
生成AIの普及や産業ロボット、次世代インフラの構築など、エヌビディアが関わる市場は今後も成長が期待されています。
しかしながら、エヌビディア(NVIDIA)の四半期ごとの売上成長率(前年比)を示すグラフを見ると、ピークよりも売上成長率が鈍化しており、投資家的にはあまり良いようには思わないでしょう。
また、トランプ政権になり関税等も影響してくる可能性もあるので株価には注意しておくべきでしょう。
決算書:https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-third-quarter-fiscal-2025
まとめ
今回の決算も予想を上回る数字を簡単に出してきますね。。
もう業績は落ち着いてくるだろうと思っているうちはドンドン業績を上げていくので乗り遅れずにエントリーした方が良いかもしれません。
しかし、時間外でエヌビディア株は2%以上の落下をしています。投資家たちはそれよりも高い期待をしていたので株価が落下した理由ではないかと考えられます。
AIブームは過去を振り返る限り、今後も何度でもくることは予想できるので株価が下がったら買いを行っても良いかもしれません。
以上
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/