2024年、AIの進化や半導体不足など、様々な要因が株式市場を大きく揺るがしました。
2025年はどのような年になるのでしょうか?
本記事では、2025年に注目すべき10のテーマと、それぞれのテーマに関連する注目銘柄を詳しく解説していきます。
1. AI関連株
AI分野は2024年に注目を集めたテーマかもしれませんが、2025年も引き続き大きな関心を集めるテーマとなりそうです。
米国のOpenAIがChatGPTをリリースして以来、AIの進化は目覚ましく、次々と高性能なAIが登場しています。
AI単体での活用だけでなく、他の技術と組み合わせる「エッジAI」も注目を浴びており、AI関連の市場にはまだ大きな成長の余地があります!
注目銘柄
- アルファベット(Google):検索エンジンだけでなく、AI開発にも力を入れている。
- マイクロソフト:OpenAIとの提携により、AI分野での存在感を増している。
- エヌビディア:AI開発に不可欠なGPUを提供。
- ソフトバンクグループ:AI関連企業への投資を積極的に行っている。
- パークシャ:AIを活用したサービスを提供。
- HEROZ:AIを活用したゲーム開発を行う。
2. 半導体関連株・半導体製造装置関連株
AIの成長は、半導体の需要を加速させる重要な要因です。
AIが発展するにつれて、高性能な半導体の需要も増加し、データセンターへの投資も世界的に続くでしょう。
2025年には、エヌビディアの次世代GPU「Blackwell」が市場に浸透することも予想され、半導体関連株は再び市場の注目を集めるかもしれません。
AIの普及とデータセンターの増設が進む中、半導体関連銘柄への投資は引き続き重要なテーマとなるでしょう。
注目銘柄
- エヌビディア:AI開発に不可欠なGPUを提供。
- 台湾積体電路製造(TSMC):世界最大手の半導体受託製造会社。
- 東京エレクトロン:半導体製造装置を製造。
- アドバンテスト:半導体検査装置を製造。
3. データセンター関連株
生成AI市場の急速な拡大に伴い、データの計算や保存を担うデータセンターの新設・増設が世界中で進んでいます。
日本でも経済安全保障の観点から、政府が国内のデータセンター設置を促進しており、今後も新設・増設が期待されています。
特にデータセンター関連の設備銘柄にも注目が集まっています。
空調システム、ケーブル、液体冷却システムなどを手がける企業が将来的に重要な役割を果たすと考えられています。
注目銘柄
- アルファベット(Google):大規模なデータセンターを保有。
- マイクロソフト:Azureクラウドを通じてデータセンターサービスを提供。
- フジクラ:データセンター向けの光ファイバーケーブルなどを製造。
- ダイダン:データセンターの建設を手掛ける。
- 高砂熱学工業:データセンター向けの空調システムなどを提供。
4. 量子コンピューター関連株
量子コンピューターは、量子力学の原理を応用して性能を飛躍的に向上させる技術です。
電子などの微細な世界の物理現象を活用し、従来のスーパーコンピューターでは何千年もかかる計算をわずか数時間で完了することができます。
これにより、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の発展にも大きく寄与すると期待されています。
各国は量子コンピューター開発のための大規模なプロジェクトを進めており、実用化が進んでいます。
特に米国のGoogleが開発した量子コンピューター用の新型チップは注目されており、民間企業による開発も盛んに行われています。
日本にも関連する銘柄を探したのですが、量子コンピュータではGoogleやIBMがやはり強く、ここら辺を買っておくのが良いでしょう。
注目銘柄
- アルファベット(Google):量子コンピューターの開発を進めている。
- IBM:量子コンピューターの研究開発で世界をリード。
5. 仮想通貨関連株(暗号資産関連株)
2024年11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選した後、ビットコインを中心とした暗号資産の価格が急速に上昇しました。
トランプ氏は選挙期間中に「アメリカを暗号資産の中心地にし、ビットコインの超大国にする」と述べ、暗号資産に友好的な姿勢を示しています。
そのため、2025年1月に正式にトランプ氏が米国大統領に就任した後も、ビットコインの価格変動には注目が集まるでしょう。
さらに、2024年1月にビットコインETFがアメリカで上場したことも価格の下支えとなるでしょう。
注目銘柄
- コインベース・グローバル:仮想通貨取引所を運営。
- テスラ:ビットコインを保有し、決済手段として導入している。
- マネックスグループ:仮想通貨取引サービスを提供。
6. 防衛関連株
2024年の防衛関連株は、特に三重工業が強いパフォーマンスを見せています。
防衛予算の増加が背景にあり、2025年以降もさらに増額される可能性があります。
米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選し、「自国は自国で守れ」というスタンスを示しているため、日本も防衛予算の増額を求められる可能性があります。
日本の防衛予算は、GDPの1%程度から2%程度に増額する方針で、2022年度の約5兆4000億円から、2027年度には約11兆円と倍増する見通しです。
この増額は、防衛装備の増強を進めることにつながり、防衛関連銘柄を取り巻く環境も大きく変化しています。
注目銘柄
- 三菱重工業:防衛装備品を製造。
- 川崎重工業:防衛装備品を製造。
- IHI:防衛装備品を製造。
- 東京計器:防衛用電子機器を製造。
7. 原子力発電関連株
生成AIの普及による電力不足が注目される中、原子力発電関連株の関心も高まっています。
2024年には電力株が一時的に人気を集め、電力不足の解消に向けて原発の再稼働がニュースとなり、電力株に影響を与えました。
今後もデータセンターの増設が続くと予想され、電力不足が一層深刻化する可能性があります。
もし電力不足を解消するために原発の稼働が進められるような報道が出れば、原子力発電関連株は2025年も注目のテーマとなるでしょう。
注目銘柄
- 東京電力ホールディングス
- 関西電力
- 九州電力 など
8. 日銀利上げ関連株
2024年に日銀は長年続いたマイナス金利政策を解除し、追加利上げを実施しました。
日銀は持続的かつ安定的な2%物価目標を見通せる状況が続けば、政策金利の引き上げと金融緩和の度合いを調整していく方針です。
2025年も引き続き、緩やかに利上げが進むことが予想されます。
金利が上がれば株価にとってはネガティブな材料となりますが、一部の銘柄には金利上昇がメリットとなる場合もあります。
主に銀行や保険などの金融関連株がその中心です。2025年も日銀の利上げが進むと予想されるため、金利上昇がメリットとなる銘柄に注目が集まるでしょう。
注目銘柄
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 三井住友フィナンシャル・グループ
- SOMPOホールディングス
- 東京海上ホールディングス
9. サイバーセキュリティ関連株
企業や公的機関に対するサイバー攻撃が相次ぎ、個人情報の流出が頻発しています。
サイバー犯罪の認知度が上がるにつれて、不安も高まっており、サイバーセキュリティの重要性は広く認識されています。
政府および民間企業は、国を挙げて対策を強化している状況です。
2024年には九州電力グループやKADOKAWAグループがサイバー攻撃を受けたことが確認され、サイバーセキュリティ関連銘柄への関心は依然として高いです。
注目銘柄
- アクセンチュア:サイバーセキュリティサービスを提供。
- シスコ・システムズ:ネットワーク機器を提供。
- パロ・アルト・ネットワークス:ネットワークセキュリティ製品を提供。
- セキュアヴェイル:クラウドセキュリティサービスを提供。
- ラック:情報セキュリティサービスを提供。
10. インバウンド関連株
ここ数年、高額商品だけでなく、日用品やレジャー関連商品などの幅広い消費分野でインバウンド消費が話題となっています。
以前は、中国人観光客による「爆買い」が消費を活性化させ、百貨店株など関連株も動意しました。
しかし、最近では爆買いが一巡し、インバウンド消費は物を購入する「モノ消費」から、体験を重視する「コト消費」へと変化しています。
これに伴い、新たな関連銘柄も次々と登場しています。
訪日外国人客数は引き続き増加傾向にあり、インバウンド消費は今後も注目されるテーマとなるでしょう。
注目銘柄
- 日本空港ビルデング
- ラオックス
- 三越伊勢丹
まとめ
2025年は、AI、半導体、データセンター、量子コンピューターなど、様々な分野で革新的な技術が登場し、株式市場を大きく動かす可能性があります。
本記事で紹介した10のテーマと注目銘柄を参考に、今後の投資戦略を立てていきましょう!
本ブログでは銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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