【2025年最新】井村ファンドの保有銘柄は?どこで買える?NISAで買える?

井村ファンドの全貌 株の知識

「億り人」として知られる著名投資家、井村俊哉氏。

彼が共同創設した投資顧問会社の助言を受ける、通称「井村ファンド(正式名称:日本株Kaihouファンド)」の動向が市場の熱い視線を集めています。

「井村氏は今、何を買っているのか?」

「そのファンドは私たち個人投資家も買えるのか?」

本記事では、2025年11月時点の最新情報を基に、井村ファンドの保有銘柄(ポートフォリオ)の内訳、驚きの投資比率、そして気になる購入方法について具体的に解説します。

1.井村ファンド(日本株Kaihouファンド)とは

「日本株Kaihouファンド(通称:井村ファンド)」は、新興運用会社である株式会社fundnote(ファンドノート)が運用を行う投資信託です。

最大の特徴は、井村俊哉氏が共同創設した投資顧問会社から助言を受けているという点にあります。

徹底的な企業分析(ボトムアップ・リサーチ)で知られる井村氏の視点が反映されたファンドとして、その組み入れ銘柄は常に注目の的となっています。

2.【2025年最新】井村ファンドの保有銘柄ランキング

2025年7月末時点のデータおよび、10月以降の変更報告書などの公開情報を基にした、最新の上位保有銘柄は以下の通りです。

特に注目すべきは、上位銘柄への「集中投資」の度合いです。

順位銘柄名 (コード)保有比率業種備考
1テレビ朝日HD (9409)16.21%情報・通信ポートフォリオの核。9月末時点でも保有有力
2大垣共立銀行 (8361)15.28%銀行業地方銀行株への選好が見られる
3川田テクノロジーズ (3443)13.55%建設業10月以降に買い増し(6.97%保有へ)
4大末建設 (1814)10.65%建設業建設セクターへの厚い配分
5ジャストシステム (4686)10.57%情報・通信キーエンス傘下の高収益企業
6ベルーナ (9997)9.97%小売業割安感のある通販大手
7ヤマト (1967)6.51%建設業設備工事関連

※保有比率は2025年7月末時点の総資産に対する比率をベースに、その後の報告を加味しています。

参照:https://jp.reuters.com/markets/global-markets/VPZTTU7MMZOIRHACJCJT2C5E6I-2025-10-24/

ポートフォリオの特徴:「割安・キャッシュリッチ」狙いか

業種別では「情報・通信業(約26%)」がトップですが、中身を見るとテレビ局やジャストシステムなど、財務体質が強固な企業が並びます。

次いで「建設業」「銀行業」が多く、いわゆるPBR(株価純資産倍率)が低く、見直し余地のある「バリュー株」への選好が色濃く出ています。

特にトップのテレビ朝日ホールディングスだけで資産の約16%を占めており、井村氏の代名詞とも言える「確信度の高い銘柄への集中投資」がファンド単位でも実践されていることがわかります。

3.何を買って、何を売った?(2025年10月〜11月)

井村ファンドは一度買ったら持ちっぱなしではありません。直近の大量保有報告書などからは、機動的な入れ替えが見て取れます。

【新規・買い増し】

  • 日本シイエムケイ (6958)
    • 2025年11月10日に6.66%の保有が判明。
    • プリント配線板の大手メーカーです。自動車の電装化などで需要が見込まれる分野であり、新たな主力級銘柄として組み入れられた可能性があります。
  • エノモト (7417)
    • リードフレーム等の電子部品メーカー。
    • 7.66%の保有報告が出ています。

【売却・利益確定】

  • 兼松 (8020):8月末時点で売却済み。商社株の上昇局面で利益確定したと思われます。
  • 豊和工業 (6203):9月下旬に全売却。防衛関連として話題になりましたが、手仕舞い済みです。
  • エフアンドエム (4771):10月下旬に売却報告。これに伴い株価が下落する場面もありました。

4.井村ファンドはどこで買える?NISAは使える?

ここが個人投資家にとって最も気になる点ですが、結論から言うと「一般的なネット証券(楽天証券やSBI証券など)では購入できない」です。

1. どこで買えるのか?

井村氏が投資助言を行うファンド「日本株Kaihouファンド(匠のファンドかいほう)」は、fundnoteのウェブサイトから購入できます。

購入には、fundnoteの会員ページにログインし、投信ページから「買付申込」を選択して注文します。 

詳しい購入手順

  1. fundnoteのウェブサイトにアクセスし、会員ページにログインします
  2. 投信ページに移動します
  3. 「買付申込」のボタンをクリックして、購入したいファンドを選択します
  4. 目論見書の内容をよく確認し、購入手続きを進めます
  5. 振込先口座へ購入資金が着金していることを確認します資金が着金していないと購入手続きができません。 

注意事項

  • 最低投資金額:100万円以上(1円単位)での購入となります。
  • 手数料:信託報酬(1.87%)に加え、成功報酬が別途かかります。

参照:https://www.fundnote.co.jp/fund/kaihou/

2. NISA(新NISA)で買える?

上記で記載した通り、fundnoteのウェブサイトから購入しか難しいため、基本的にNISA(成長投資枠・つみたて投資枠)の対象外であります。

NISA対象商品は、金融庁の定めた要件を満たす公募株式投資信託に限られます。

井村ファンドのような特化型・私募形式のファンドは、NISAの登録要件に入らないことが大半です。

5.まとめ

井村ファンドのパフォーマンスや構成銘柄から、私たちは以下の投資ヒントを得ることができます。

  1. テレビ局・銀行・建設への注目: 万年割安と言われたセクターの中に、カタリスト(株価上昇のきっかけ)を見出している。
  2. 集中投資: 自信のある銘柄には10%〜15%という大きな資金を投じる。
  3. シビアな売却: ストーリーが崩れたり、目標株価に達した銘柄は、市場の熱狂に関わらず冷静に売却している。

ファンドを直接買えない場合でも、公開された保有銘柄(テレビ朝日、大垣共立銀行、日本CMKなど)を分析し、自分のポートフォリオの参考にすることは可能です。

井村氏の「眼」が選んだ銘柄が、今後どう動くのか引き続き注目です。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/