SCSK・TISの株価が上昇理由は?今後の株価も予想!

SCSK・TIS 株価 予想 個別銘柄分析

現在、情報通信業セクターのSCSKとTISといった企業の株価が上昇トレンドを形成し、続伸しています。

これまで株価は横ばいが続いていましたが、なぜここにきて株価上昇が続いているのでしょうか?

本記事では、SCSK・TISの株価上昇の理由を分析し、今後の見通しについて詳しく考察します。

1. SCSKの株価上昇の背景と今後の展望

1-1. 会社情報

SCSKは住友商事系のITサービス大手で、システム開発・運用が主力の企業です。

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やコンサルティング事業も展開し、近年は車載関連技術やAI分野に注力しています。

1-2. なぜSCSKの株価が上昇しているのか?

SCSKの株価が上昇している背景には、以下のような要因が挙げられます。

資金の流入

週足チャート

AIや半導体関連銘柄のブームが一段落し、投資資金の行き場がなくなったため、ディフェンシブ銘柄であるSCSKに資金が流れてきていると考えられます。

業績の再評価

ディフェンシブ銘柄であることから業績が安定しており、これまで評価されていなかったものが現在になって市場で評価され、株価が上昇しています。

証券会社の投資判断の引き上げ

野村證券はSCSKの投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げし、目標株価を3100円から4500円に引き上げました。

ネットワンシステムズの子会社化

業績予想にネットワンの子会社化を織り込むと、SCSKの株価水準は依然割安と判断されています。

1-3. 今後の株価予想

日足チャート

現在、SCSKの株価は上場来高値を更新しており、モメンタムが乗っている状態です。

ただし、4000円付近で大きな陰線が発生しており、4000円の上値が重く感じられます。

そのため、直近では4000円をブレイクするかが今後の上昇トレンド継続の鍵になりそうです。(当たり前・・・)

しかしながら、中長期的には株価の上昇が続く可能性が高いと考えられます。

理由としては以下の点が挙げられます。

  • 週足・月足チャートでは上昇トレンドを維持している。
  • ディフェンシブ銘柄であり、今後の景気後退局面でも安定した業績を維持できると予想される。

参照:https://kabutan.jp/stock/?code=9719

2. TISの株価上昇の背景と今後の展望

2-1. 会社情報

TISは独立系情報サービス大手で、金融向けのシステム開発が主力です。

TIS、インテックなど複数のグループ企業を抱えており、幅広い業界向けにITサービスを提供しています。

2-2. なぜTISの株価が上昇しているのか?

TISの株価上昇の要因も、SCSKと同様に以下のような点が挙げられます。

資金の流入

週足チャート

AI・半導体関連銘柄のブームが一巡し、ディフェンシブ銘柄であるTISに資金が集まっていると考えられます。

上記の週足チャートを見ると、1回目の出来高増加で株価もじわじわと上げており、2回目の今回も2025年1月から出来高が増加しており、モメンタムが形成されています。

証券会社の投資判断の引き上げ

ゴールドマン・サックス証券はTISの投資判断を「中立」から「買い」に格上げし、目標株価を3820円から4410円に引き上げました。

上記の理由でも株価が上昇している要因ですね!

業績回復の期待

現在の業績は2023年から横ばい続きで、なんなら少し減益を出しています。

しかしながら、不採算案件の減少、大型案件の影響縮小により、今後の業績回復が期待されており、ゴールドマンが言っている通り、業績回復の兆しが見え始めたら株価は上昇を続けると考えます。

株は期待で上がるものなので現在の業績が転換点と考え、買いにいくのもありですね!

2-3. 今後の株価予想

現在、TISの株価も上場来高値を更新していますが、2月26日に窓を開けて上昇したため、一旦利確売りが入り、4000円付近での調整が予想されます。

ポイントとしては以下が挙げられます!

  • 4000円付近はこれまでの上値抵抗線であり、これを維持できるかがポイント。
  • 業績が回復し始めると、株価のディスカウント率が縮小し、さらなる上昇余地が見込まれる。
  • 短期的には株価の乱高下があるかもしれないが、中長期的には業績回復を見据えて投資妙味がある。

3. 情報・通信業セクターの今後について

情報通信業セクターは、景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄が多く、安定した成長が期待されます。

  • デジタル化の進展:企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、IT投資は継続。
  • 生成AIやクラウドの需要拡大:企業の業務効率化ニーズにより、ITサービス業界は安定した成長を続ける。
  • 景気後退局面での安定性:不況時でも企業のIT投資は続く傾向があり、ディフェンシブ銘柄としての強みを発揮する。

今後も情報通信業セクターは安定した業績を維持すると考えられ、特にSCSKやTISのような企業は継続的な成長が期待されます。

4. まとめ

SCSKとTISの株価上昇の背景には、AI・半導体関連銘柄のブーム終了による資金の流入や、証券会社の投資判断の引き上げ、業績の再評価などが影響しています。

今後もディフェンシブ銘柄としての安定感が評価され、中長期的には上昇基調が続く可能性が高いでしょう。

特に、DXの推進や生成AIの活用拡大など、情報通信業セクター全体の成長トレンドを考慮すると、SCSKやTISの今後の株価にも引き続き注目すべきです。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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