【銘柄分析】日立製作所(6501)を図解で解説!株価急騰の理由は?

日立製作所 個別銘柄分析

日立製作所(6501)の分析まとめ

・総合電機・重電トップ
・利益率が向上!
・連続増配を継続中!
・株価は現在上昇傾向にありますが、これが続くとは限らない

日立製作所(6501)銘柄情報

それでは日立製作所(6501)の情報を見ていきましょう!

日立製作所(6501)の事業内容

総合電機・重電トップ

日立製作所(6501)は、日本を代表する総合電機メーカーとして、多岐にわたる分野で事業を展開しています。特にITサービス、エネルギー、インフラ、モビリティ、産業などの分野で、グローバルな成長を続けています。

総合電機・重電首位で事業広範囲。総合路線見直し、インフラ系重視の戦略に行っています。
また、海外事業も積極的に拡大を実施しています。

アステモ非連結化で売上高0・7兆円目減り。半導体製造装置や昇降機冴えない。が、柱のITがクラウド化やDXで続伸。送配電事業の採算も大幅改善し営業益反転増。事業再編等利益で税前益上振れ。

セクター別売上高

参照:https://www.hitachi.co.jp/IR/investor/index.html

バランスの良いビジネス展開
DSSセクターとGEMセクターとCIセクターの3つでバランスよく売上を上げていることが分かります。
しかし、カタカナばかりでどんなことを行っているか分からないと思いますので解説していきます。

デジタルシステム&サービス

グリーンエナジー&モビリティ

コネクティブインダストリーズ

地域別売上高

売上高比率の約6割が海外
世界規模で事業を展開していることが分かります。しかし、メインは日本なので日本での事業が強くなければ売上は期待できないと考えています。

日立製作所(6501)の業績

売上収益の推移

参照:https://www.hitachi.co.jp/IR/financial/index.html

利益率が向上!
日立の業績は、ずっと売上高は横ばいで伸びているわけではありません。
しかし、営業利益率はコロナショックで落ちた時もありましたが年々上昇してきていることが分かりますね。

利益率を上げるために、川村社長はとにかく利益の出ない事業を売り払ったり撤退したりして、利益の出る事業に集中するということを行いました。
その結果、売上高はそこまでなのですが、利益率を伸ばしている状況になりました。

しかし、利益率は向上したものの、それだけでは最近の日立の株価がここまで大きく上がる要因にはなりません。
株価を上げてきた理由としては、日立が「LUMADA」といった経営改革を進めているという内容が公表されてからです。

参照:https://monex.ifis.co.jp/index.php?sa=discloseDetail&rid=S100TP5S&pid=S100TP5S&discType=edinet#page=8

これは、ITを使って様々な顧客企業のニーズを捉えて解決していこうというものです。
その結果、収益の安定性への評価が高まったと思われて株価が上がってきている理由だと考えられます。

その他にも、自社株買いの好感やNVIDIAとの提携があり株価を上げている理由だと思われます。

日立製作所(6501)の財務状況

財務状況は健全
日立製作所の財務状況は健全です。
自己資本比率は40%を超えており、キャッシュフローも安定しています。大規模な設備投資が必要な事業構造を持ちながらも、効率的な資金運用が行われており、過去数年の間に負債も着実に減少しています。

ROE・ROA安定
ROE・ROAも安定しており、効率良く利益を出していることが分かります。

日立製作所(6501)の株価

株価:3,932円
PER:30.2倍
PBR:
3.02倍
配当金:180(年)
配当利回り:1.29%
配当性向:28.3%
時価総額:18兆2,310億円
※2024/10/1のデータ

20年から株価上昇中
上記は日立製作所(6501)の月足のチャートとなります。
日立製作所の株価は、ここ数年で大きな波動を見せており、特にIT・デジタル分野での成長期待から、株価は安定的に推移しています。

テクニカル分析的には4000円が重い天井となっておりブレイクするかが注目ポイントかと思います。またPERも30倍と割高感があり、まだ上昇は続きそうですが警戒しとくのが良いでしょう。
逆に万が一株価が3000円付近までで落下したら買い場だと思います。

日立製作所(6501)の配当金の推移

連続増配を継続中!
日立製作所は2018年から大きく増配を続けており、自社株買いもして株主還元に力を入れています。安定したキャッシュフローと財務基盤があり、今後も堅調な配当政策が期待されます。特に、長期的な投資家にとっては魅力的な銘柄です。

配当性向も28%で全然余裕のある配当ではあるので今後も増配をしていくのかなと思います。

まとめ

株価は現在上昇傾向にありますが、これが続くとは限らない

日立製作所は、幅広い事業分野で強固な基盤を持ち、特にDXとエネルギー分野での成長が期待されています。

日立製作所の株価は現在上昇傾向にありますが、これが続くとは限りません。大手企業であるため、業績が良くても急激な成長は見込みにくいです。投資を検討する際は、短期的な上昇に惑わされず、長期的な安定性を重視した投資姿勢が重要です。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

以上