【2025年冬】年初来高値更新後も買いたい日本株5銘柄を徹底分析!

新高値更新銘柄 買い 株価予想と考察

2025年秋、日本株市場は活況を呈しており、日経平均株価やTOPIXが高値圏で推移する中、個別銘柄では連日のように新高値を更新するものが続出しています。

株式投資において「高値ブレイク」は、これまで意識されていた上値の抵抗線を突破したことを意味し、新たな上昇ステージに入った可能性を示す強力な買いシグナルの一つとされています。

しかし、多くの投資家が「今から買っても高値掴みになってしまうのではないか?」という不安を抱くのも事実です。

この記事では、2025年11月の最新情報に基づき、明確な好材料に裏付けられ、高値更新後もなお上値余地が期待できると判断した厳選5銘柄をピックアップ。

それぞれの「高値ブレイクの理由」と「今後の株価予想」について、ファンダメンタルズとテクニカルの両面から徹底的に分析していきます。

1. 関電工 (1942) – データセンター需要爆発で最高益視野

高値ブレイクの理由

まず注目したいのが、大手電気設備工事会社である関電工 (1942) です。

同社の株価が力強く高値をブレイクした背景には、市場の予想を上回る好調な業績と、現代社会のインフラとも言える「データセンター」需要の爆発的な拡大があります。

既存の大型ビル改修に伴うリニューアル工事が堅調に伸びていることに加え、AI(人工知能)やクラウドサービスの普及に伴い、建設ラッシュが続くデータセンター向けの新規受注が急速に拡大しています。

データセンター関連銘柄としての物色人気も根強く、この強力なファンダメンタルズが株価を押し上げています。

さらに、好業績を背景とした今期配当の上振れ期待も、投資家心理を支える要因となっています。

株価予想

テクニカル面を見ても、関電工の株価は一貫した上昇トレンドを描いており、その強さが際立っています。

特に10月に入ってからの一段高は、出来高を伴った力強いものであり、市場関係者からは「まだ若い上げであり、上昇余地は十分にある」との声が多く聞かれます。

目先の上値抵抗線として意識されていたのは、心理的節目でもある5000円のラインです。

ここを明確にブレイクして新高値圏に突入した場合、上値が軽くなり、さらなる上昇が加速する可能性が高いと見られています。

バリュエーション(投資尺度)の面では、2025年10月31日終値ベースでのPER(株価収益率)は約21倍となっています。

建設業種としては平均的な水準であり、過去最高益の更新と今後の持続的成長(データセンター需要の継続)を考慮すれば、決して割高とは言えない水準です。

むしろ、今後の業績上振れが現実となれば、PERはさらに低下(割安化)することになり、買い安心感が広がることが期待されます。

参照:https://kabutan.jp/stock/chart?code=1942

2. 三菱重工業 (7011) – 新政権の防衛強化策で期待高まる

高値ブレイクの理由

次に紹介するのは、日本の防衛産業の筆頭である三菱重工業 (7011) です。

同社の株価がこれまでの抵抗線を突き破った最大の要因は、政治的な追い風、すなわち「防衛予算の抜本的強化」への期待感です。

高市氏は以前から防衛力の強化に極めて前向きな発言を繰り返しており、新政権下でのさらなる防衛予算の拡充が現実味を帯びてきたと受け止められています。

株価予想

株価チャートを見ると、これまで何度も上値を抑えられてきた強力な抵抗線である4000円のラインを明確にブレイクしており、テクニカル的にも非常に力強い買いシグナルが点灯しています。

防衛関連銘柄への期待はまだ始まったばかりであり、今後、具体的な予算案や政策が報道されるたびに、買い材料として意識される可能性が高いでしょう。

当面の投資戦略としては、短期的な過熱感を冷ましつつも、上昇トレンドの押し目を狙うのが有効と考えられます。

具体的な下値支持線としては、25日移動平均線が意識されます。この25日線を明確に割り込まない限りは、強気の買い継続スタンスで臨む投資家が多いと予想されます。

参照:https://kabutan.jp/stock/chart?code=7011

3. 住友電気工業 (5802) – データセンターの「血管」を握る電線需要

高値ブレイクの理由

3銘柄目は、関電工と同様にデータセンター関連として注目される住友電気工業 (5802) です。

同業のフジクラなどと共に、データセンターに不可欠な電線・ケーブル関連で株価が急騰しています。

関電工がデータセンターの「建設(設備工事)」で恩恵を受ける一方、住友電工はデータセンターの「内部(配線)」、すなわちサーバー間や施設間を結ぶ「血管」とも言える光ファイバーや特殊電線で圧倒的なシェアを持っています。

特に同社の光ファイバー技術や、データセンター内の配線を効率化する高機能製品は競争力が高く、世界的な需要拡大の波に乗っています。

これまでも安定した業績を上げてきましたが、この新たな成長ドライバーが加わったことで、市場の評価が一変しました。

株価予想

住友電工の株価は、これまで比較的長期間にわたり横ばいのボックス相場が続いていました。

しかし、10月末を境に、このボックス上限を明確に上放れる形(高値ブレイク)となりました。

特筆すべきは、ブレイクと同時に「出来高」が急増している点です。これは、多くの投資家がこのブレイクを本物と判断し、新規の買いが殺到している証拠と言えます。

「出来高を伴ったブレイクに間違いなし」という相場格言通り、買いが買いを呼ぶ展開が期待されます。

長期間の横ばい相場を抜けた後のエネルギーは大きく、次の心理的な節目としては6000円が意識されるでしょう。

業績拡大の裏付けがあるため、割高感は乏しく、上昇トレンドは継続しやすい環境にあると考えられます。

参照:https://kabutan.jp/stock/chart?code=5802

4. TDK (6762) – ICT市場の堅調推移と最高益更新

高値ブレイクの理由

電子部品大手のTDK (6762) も、堅調な地合いを背景に高値を更新しています。

同社の強みは、幅広い製品ポートフォリオにありますが、足元では特にICT(情報通信技術)市場向けの製品が好調に推移しています。

具体的には、新型スマートフォン向けの高性能コンデンサやインダクタ、そしてデータセンターで需要が再拡大しているHDD(ハードディスクドライブ)向けの磁気ヘッドなどが牽引役となっています。

同社の決算内容は非常に良好で、過去最高益を更新し続けている点が投資家に安心感を与えています。

株価予想

株価チャートでは、これまで長らく上値抵抗線として機能していた2400円のラインを明確に超え、10月31日終値で2673円まで上昇しています。

過去の抵抗線を力強くブレイクしたことで、新高値圏での「強い買い」が期待される典型的なパターンに入りました。

業績が過去最高を更新し続けている限り、この上昇トレンドが容易に崩れるとは考えにくく、押し目買いのスタンスが有効でしょう。

支持線としては、ブレイクした2400円のラインや、25日移動平均線が意識されます。

バリュエーションはPER約28倍(10月31日時点)と、電子部品セクターとしては平均的な水準です。

参照:https://kabutan.jp/stock/chart?code=6762

5. 東京応化工業 (4186) – 堅調な半導体市場を支える材料メーカー

高値ブレイクの理由

最後に紹介するのは、半導体関連の一角として堅調な地合いが続く東京応化工業 (4186) です。

同社は、半導体の製造プロセスに絶対に欠かせない「フォトレジスト(感光材)」の分野で、世界トップクラスのシェアを誇る材料メーカーです。

半導体の高性能化・微細化が進めば進むほど、東京応化工業が強みを持つ最先端のフォトレジスト(特にEUV=極端紫外線向け)の需要は増加します。

まさに「半導体産業の縁の下の力持ち」として、その技術力と市場シェアが再評価され、株価は堅調に推移しています。

株価予想

株価は10月末に、これまでの高値であった5000円の心理的節目を明確にブレイクし、10月31日には5653円で引けています。

5000円という大台を突破したことで、上値が軽くなっており、高値更新後もさらなる上昇が狙える典型的なチャート形状をしています。

半導体関連銘柄は市場全体の地合いに左右されやすい側面もありますが、同社のような世界トップシェアの材料メーカーは需要が底堅く、押し目買いの意欲も強いと考えられます。

次の上値目途としては、6000円といった心理的節目が意識されるでしょう。

バリュエーションはPER約25.6倍(10月31日時点)となっており、半導体関連銘柄としては標準的な水準です。

業績の安定性と技術的優位性を考慮すれば、引き続き強気のスタンスで臨める銘柄の一つと言えそうです。

参照:https://kabutan.jp/stock/chart?code=4186

まとめ

今回ご紹介した5銘柄(関電工、三菱重工業、住友電気工業、TDK、東京応化工業)には、いくつかの共通点があります。

  1. 強力な成長テーマ性:
    • 「データセンター」「防衛」「半導体」といった、2025年以降も社会的に需要の拡大が確実視される分野の中核を担っています。
  2. 業績の裏付け:
    • 一時的な人気や期待だけでなく、第1四半期の好決算や通期の最高益見通しなど、確かなファンダメンタルズ(業績)が株価を支えています。

高値ブレイク銘柄への投資は、上昇トレンドに乗る「トレンドフォロー」が基本戦略となります。

しかし、「高値掴み」のリスクを避けるためには、リスク管理が不可欠です。

  • ブレイク時に「出来高」が伴っているかを確認する。
  • 25日移動平均線や、ブレイクした過去の抵抗線(例:三菱重工の4000円)など、明確な「支持線」を意識する。
  • もし株価が支持線を明確に割り込んだ場合は、一旦手仕舞う(損切りする)というルールをあらかじめ決めておく。

これらの点を踏まえ、好業績と強力なテーマに支えられた銘柄を見極めることが、高値ブレイク投資を成功させる鍵となります。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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