景気敏感株とディフェンシブ銘柄はどちらを買うのが良い?おすすめの日本株一覧を紹介!

株の知識

景気敏感株とディフェンシブ銘柄の違いを解説し、それぞれのおすすめ日本株と投資方法を紹介。景気状況に応じた分散投資で安定的な資産形成を目指します。

それでは具体的に解説していきます!

1. 景気敏感株とは?ディフェンシブ銘柄とは?

景気敏感株とは

景気敏感株は、景気の動向に大きく影響される株のことです。

主に自動車、電機、機械、鉄鋼、非鉄、化学、石油、海運、総合商社など、製造業や資源産業に属する企業が多く含まれます。

景気が上向けば企業の利益が増し株価も上がりやすいですが、景気が悪化するとその逆も起こりやすいという特性があります。

ディフェンシブ銘柄とは

ディフェンシブ銘柄は、景気にあまり左右されず、安定した業績を持つ企業の株を指します。景気中立株と呼ばれることもあります。

主に食品、医療品、情報通信、日用品小売業(食品スーパー、100円ショップ、コンビニ、ドラックストア、衣料品)、化粧品、電力、ガスなど、日常生活に欠かせない商品やサービスを提供する企業が多いです。

景気後退期でも需要が安定しているため、株価も比較的安定しやすいのが特徴です。

この2つの株は異なる動きをするため、ポートフォリオにバランス良く組み込むことでリスク分散を図ることが可能です。


2. 景気敏感株のおすすめ銘柄

景気敏感株は、景気が良いときや回復するときに大きなリターンが期待できる一方、リスクも高めです。以下は、おすすめの日本の景気敏感株です。

  • 鉄鋼:日本製鉄、JFE
  • 非鉄金属:住友電気工業、住友金属鉱山、三菱マテリアル
  • 金属製品:LIXIL、SUMCO、リンナイ
  • 鉱業:INPEX、石油資源開発、K&Oエナジーグループ
  • 化学:信越化学工業、花王、資生堂
  • 繊維製品:東レ、ゴールドウィン、帝人
  • パルプ・紙:王子HLDG、大王製紙、日本製紙
  • ガラス・土石製品:AGC、TOTO、日本硝子
  • 海運業:商船三井、日本郵船、川崎汽船
  • 空運業:ANA、日本航空
  • 電気機器:ソニー、キーエンス
  • 精密機器:HOYA、テルモ、オリンパス
  • 輸送用機器:トヨタ自動車、ホンダ、デンソー
  • ゴム製品:ブリヂストン、横浜ゴム、住友ゴム工業

参照:株探

景気が上向くタイミングで購入すると、成長が加速する傾向があるため、長期的な視点と短期の景気動向を見極めるのがポイントです。


3. ディフェンシブ銘柄のおすすめ銘柄

ディフェンシブ銘柄は、景気・経済の変動に左右されずに安定した収益を上げやすい企業が多いです。以下は、注目されるディフェンシブ銘柄です。

  • 電気・ガス:九州電力、西部ガス、Jパワー(電源開発)、
  • 保険:東京海上ホールディングス
  • 食料品:日本たばこ産業(JT)、キリンHD、日清製粉
  • 医療品:塩野義製薬、協和キリン、エーザイ
  • 陸運:JR西日本、JR九州
  • 情報通信:NTT、KDDI、ソフトバンク
  • 水産・農林:極洋、ニッスイ

参照:株探

ディフェンシブ銘柄は、経済環境が不安定な時でも投資先として安心できる選択肢です。

長期保有を視野に入れて、安定したインカムゲインを狙うのが適しています


4. 景気敏感株とディフェンシブ銘柄にあった投資方法

景気敏感株とディフェンシブ銘柄は、それぞれ異なる投資戦略を取ることが効果的です。

そのため、どっちの銘柄を買えばいいと言う訳ではなく、その時の経済動向によって買う銘柄を選択した方が良いです!

  • 景気敏感株の投資タイミング
    景気のサイクルを見極め、景気が良くなってきたり、回復局面で購入し、インフレに向かっていることが見込める時期に売却するのが有効です。
    投資リスクが高いため、余裕資金での短期投資や、景気の動向に敏感なセクターに特化したETFも検討すると良いでしょう。
  • ディフェンシブ銘柄の投資方法
    景気のサイクルを見極め、景気が悪くなってきたり、金利が上昇してきた時に購入し、景気が良くなってきたり、デフレに向かっていることが見込める時期に売却するのが有効です。
    長期的な安定収益を狙う投資に向いているため、長期的な資産形成として保有し、不況期でも値動きが少ない点を活かしてリスクヘッジとしてポートフォリオに組み入れると良いでしょう。
    特に、配当利回りが高い銘柄を選ぶことで、インカムゲインを得ることができます。

現在の日本では金利を上げている局面であるため、ディフェンシブ銘柄を買うのが良いかなと思います。
また、金利上昇していくと株式市場にはあまり良くない相場が続くことが傾向としてあります。

両方の株をバランス良くポートフォリオに組み込むことで、経済状況に応じてリスクとリターンを調整しやすくなります。


5. まとめ

景気敏感株とディフェンシブ銘柄は、投資家にとって重要な選択肢です。

それぞれ異なる特徴を持ち、適した投資タイミングも異なるため、分散投資の一環として活用するとリスク管理がしやすくなります。

特に、景気敏感株は景気が上向くときに、ディフェンシブ銘柄は不況時に強さを発揮します。

経済のサイクルを把握し、最適なタイミングでポートフォリオを構築することが、安定的な資産形成につながるでしょう!

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

以上