【高値ブレイク】おすすめスイングトレード銘柄10選を分析!

スイングトレード銘柄分析 株価予想と考察

2025年11月18日、日経平均株価が大幅に下落し、市場には不安な空気が広がっています。

NVIDIAの決算に対する警戒感や、これまでの上昇を牽引してきた半導体セクターの調整など、弱気なニュースを目にする機会も増えてきました。

「もう株は売り時なのかな?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、株式市場には「指数が下がっている時こそ、真に強い銘柄が見つかる」という格言があります。

全体相場が弱い中でも、新高値を更新(高値ブレイク)し、上昇トレンドを維持している銘柄は、機関投資家や大口投資家からの買い需要が非常に強い証拠です。

今回は、そんな逆風下でも力強い動きを見せている「直近高値ブレイク」銘柄を10個厳選しました。

それぞれのチャート形状や移動平均線の動きから、具体的な売買戦略と注意点を解説していきます。

1. なぜ今、「高値ブレイク」銘柄に注目するのか?

現在の日経平均は調整局面にありますが、市場の資金がすべて逃げているわけではありません。資金の循環(セクターローテーション)が起きています。

具体的には、ハイテクや半導体から抜けた資金が、「内需株」「ディフェンシブ株」「金利メリット株」、そして「不動産株」などへ流れています。

今回ご紹介する銘柄は、移動平均線が上向きで、直近の高値を明確に抜けてきたものばかりです。

これらは「下落相場に負けない強さ」を持った銘柄と言えるでしょう。

2. 注目スイングトレード10銘柄

それでは、具体的な銘柄の分析に入ります。

1. キリンホールディングス (2503)

  • 現在値: 2,449円
  • セクター: 食料品

チャート分析と考察

食料品セクターなどのディフェンシブ株は、不安定な相場で選好されやすい傾向があります。

キリンHDのチャートを確認すると、5日線と25日線が共にきれいな上向きを描いており、短期・中期ともに上昇トレンドが継続しています。

直近1〜2ヶ月の高値をブレイクしており、買い意欲の強さが伺えます。

投資戦略

注目すべきポイントは、2,500円という心理的な節目です。

過去のチャートを振り返ると、この2,500円近辺が上値抵抗線(天井)となり、跳ね返されている場面が見受けられます。

そのため、ここをスムーズに抜けられるかが焦点となります。

戦略としては、「2,500円手前での一旦の利益確定」を視野に入れつつ、もし明確に上抜けた場合は、新たな上昇トレンド入りと見て「買い増し」を検討するのが良いでしょう。

2. イオン (8267)

  • 現在値: 2,856円
  • セクター: 小売業

チャート分析と考察

消費関連の代表格であるイオンも非常に強い動きを見せています。

直近の高値を更新し、5日線・25日線ともに上向きで推移しています。

ただし、注意点として「割高感」が挙げられます。PERなどの指標面では決して安値圏とは言えず、株価上昇のピッチもやや急です。

投資戦略

トレンドは強力ですが、高値掴みには警戒が必要です。

今からエントリーする場合は、少し調整したタイミング(押し目)を狙うのが安全です。

また、もしトレンドが崩れた場合(例えば25日線を割り込んだ場合など)は、早めに撤退するというルールを決めておくことをお勧めします。

3. 三菱地所 (8802)

  • 現在値: 3,489円
  • セクター: 不動産

チャート分析と考察

インフレに強いとされる不動産セクターは、現在資金が流入しやすいテーマの一つです。

チャート上では、短期線が中期線を下から上に抜ける「ゴールデンクロス(GC)」が発生しており、上昇トレンドへの転換シグナルが出ています。直近高値もブレイクしており、形状は非常に良好です。

投資戦略

現在の株価は3,489円と、3,500円の大台目前です。

この3,500円を力強くブレイクできれば、さらなる上昇(買い継続)が期待できます。

逆に、ここで上値を抑えられてしまうと、一時的な調整入りの可能性もあります。

あせって飛び乗るのではなく、3,500円を終値ベースでしっかりと超えたことを確認してからエントリーしても遅くはないでしょう。

4. KDDI (9433)

  • 現在値: 2,719円
  • セクター: 情報・通信

チャート分析と考察

通信株は安定した収益基盤があり、ディフェンシブ銘柄として人気です。

直近の高値をブレイクしていますが、少し気になるのが「出来高」の推移です。

株価上昇に伴って出来高が急増していますが、高値圏での極端な出来高増加は、買い手が殺到している(過熱している)サインでもあり、相場の天井を示唆する場合(バイイング・クライマックス)があります。

投資戦略

上昇トレンド自体は崩れていませんが、急落のリスクも頭に入れておく必要があります。

出来高が細りながら株価が下がり始めた場合は、買い圧力が尽きたサインかもしれません。

保有する場合は、逆指値注文を入れておくなど、リスク管理を徹底しましょう。

5. JR東日本 (9020)

  • 現在値: 3,962円
  • セクター: 陸運業

チャート分析と考察

インバウンド需要や国内旅行の回復を背景に、鉄道株が買われています。

チャートは非常に素直な動きをしており、5日線・25日線が上向きを維持したまま直近高値をブレイクしました。

鉄道株のような大型株は、一度トレンドが発生すると息の長い相場になる傾向があります。

投資戦略

今のトレンドには素直に乗って良い局面かと思われます。

もし一時的に下落する場面(押し目)があれば、そこは新規買いのチャンスとなるでしょう。

4,000円台への回復も視野に入っており、中長期的な視点でも保有しやすい銘柄です。

6. コムシスホールディングス (1721)

  • 現在値: 4,232円
  • セクター: 建設業

チャート分析と考察

通信インフラ工事を手掛けるコムシスHDは、DX推進や次世代通信網の整備など、底堅い需要に支えられています。

チャートも1〜2ヶ月の高値をしっかりとブレイクしており、5日線・25日線が上向きで推移しています。

派手さはありませんが、着実に下値を切り上げている安心感のある銘柄です。

投資戦略

トレンドフォロー(順張り)のお手本のような銘柄です。

大きな悪材料が出ない限り、この上昇トレンドについていく方針で問題ないでしょう。

じっくりと資産を増やしたい方に向いているチャート形状と言えます。

7. ニッスイ (1332)

  • 現在値: 1,223円
  • セクター: 水産・農林業

チャート分析と考察

食品関連の中でも、ニッスイは指標面での「割安感」が魅力です。

高値ブレイクを果たしながらも、まだ過熱感はそれほど強くありません。

5日線・25日線がサポートラインとして機能しており、下値が堅い印象を受けます。

投資戦略

今回ご紹介する銘柄の中でも、リスクとリターンのバランスが良い銘柄の一つです。

「割安で放置されていた銘柄が見直されている」という相場つきですので、ここからの水準訂正(株価上昇)に期待が持てます。

初心者の方にもエントリーしやすい銘柄と言えるでしょう。

8. すかいらーくホールディングス (3197)

  • 現在値: 3,597円
  • セクター: 小売業

チャート分析と考察

食大手のすかいらーくですが、チャートを見ると「急ピッチな上昇」が目立ちます。

確かに高値ブレイクは素晴らしいのですが、短期間で一気に上がりすぎており、移動平均線からの乖離(かいり)が大きくなっています。これは短期的な過熱シグナルです。

投資戦略

上昇の勢いは強いですが、今からの新規買いは慎重になるべきです。

いわゆる「高値掴み」をしてしまうリスクがあります。株価が少し落ち着き、移動平均線に近づいてくるような調整局面(日柄調整)を待ってから判断するのが賢明です。

9. 東急不動産ホールディングス (3289)

  • 現在値: 1,407円
  • セクター: 不動産

チャート分析と考察

三菱地所と同様、不動産セクターへの資金流入の恩恵を受けています。

こちらは1,000円台と株価が手頃なため、個人投資家にも人気があります。

チャートはきれいな上昇トレンドを描いており、直近高値もしっかりと更新しています。

投資戦略

不動産セクター全体が強い動きをしているため、三菱地所などの動きと合わせて監視することをお勧めします。

セクター全体に買いが入っているうちは、素直に順張りでついていく戦略で良いでしょう。

比較的買いやすい価格帯ですので、ポートフォリオの一部に組み入れやすい銘柄です。

10. ふくおかフィナンシャルグループ (8354)

  • 現在値: 4,669円
  • セクター: 銀行業

チャート分析と考察

金利上昇局面でメリットを受ける銀行株、その中でも有力な地銀株です。

直近高値をブレイクしており、チャートの形状は非常に強いです。

日銀の政策修正観測などが出るたびに注目されやすいテーマ性を持っています。

投資戦略

「金利上昇」というファンダメンタルズの追い風と、「高値ブレイク」というテクニカルの強さが合致しています。

5,000円を目指す展開も十分に考えられます。ただし、金融政策に関するニュースで株価が乱高下することもあるため、ニュースには常に注意を払っておきましょう。

参照:https://kabutan.jp/

3. まとめ

今回ご紹介した10銘柄に共通しているのは、「相場全体が不安定な中でも、高値を更新して上昇する強さがある」という点です。

下落相場ではどうしても恐怖心が先に立ち、「もう少し安くなってから買おう」と考えてしまいがちです。

しかし、本当に強い銘柄はなかなか安くならず、高値を更新し続けることがよくあります。

もちろん、投資に絶対はありません。日経平均全体がさらに大きく崩れるような局面では、こうした強い銘柄も連れ安するリスクはあります。

  • 損切りラインをあらかじめ決めておく
  • 一つの銘柄に資金を集中させすぎない

こうしたリスク管理を徹底しながら、強いトレンドに乗る投資を心がけてみてはいかがでしょうか。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/