日本株式市場における投資戦略を練る上で、東証33業種(セクター)別の動向を把握することは非常に重要です。
それぞれの業種が市場全体や経済のトレンドに対してどのように動いているかを分析することで、今後注目すべきセクターが見えてきます。
本記事では、最新のチャートを基に東証33業種の動向を解説し、今後注目されるセクターについて詳しく紹介します。
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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結論
基本的には横ばいチャートが多く、様子見が良いでしょう!
〇:小売業、銀行業、繊維製品
△:水産・農林業、食料品、医薬品、情報・通信業、保険業
×:鉱業、パルプ・紙、輸送用機器(機械系全般)、不動産業
水産・農林業(△)
水産・農林業の主な銘柄
マルハニチロ (1333)、ニチレイ (2871)、極洋 (1301)
チャート分析
10月から下げているのですが、直近で大きな陽線を付けていることから反発しそうです。
最近、円高進行になり内需株のセクターが盛り上がってくるかもしれません。
鉱業(×)
主な銘柄
住石ホールディングス(1514)、国際石油開発帝石(INPEX, 1605)
チャート分析
全体的に下降トレンドで、10月に再度上昇するも現在は横ばい推移しています。
25日移動平均線が上値抵抗線となりつつあり、方向感に欠ける展開です。
建設業(×)
主な銘柄
大和ハウス工業、清水建設、鹿島建設
チャート分析
全体的にみるとずっと横ばいチャートです。あまり盛り上がっていませんね。
食料品(△)
主な銘柄
JT(日本たばこ産業)、明治ホールディングス、味の素
チャート分析
直近までやや下降トレンドなのですが、二日前に大きな陽線を付けているのでこれから回復してくるかもしれません。
繊維製品(○)
主な銘柄
東レ、ユニチカ、帝人
チャート分析
日経平均の横ばいチャートに反して、上昇トレンドを維持しています。
高値を更新をすればまだ上昇しそうな余地はあります。
パルプ・紙(×)
主な銘柄
王子ホールディングス、日本製紙、レンゴー
チャート分析
綺麗な下降トレンドを形成しています。
この業種の銘柄を買う時は注意しましょう!
化学(×)
主な銘柄
信越化学工業、住友化学、三菱ケミカルホールディングス
チャート分析
7月の下げに追いつきそうな下降トレンドを形成しています。
この業種には資金は集まっていなさそうですね。
医薬品(△)
主な銘柄
中外製薬、武田薬品工業、アステラス製薬
チャート分析
最近まで下降トレンドだったのですが、日経平均の調子が悪いため景気に左右されない医薬品業に資金が集まってきているのではないかと思います。
石油(×)
主な銘柄
ENEOSホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングス
チャート分析
一時地政学リスクで上昇することはあったのですが、横ばいチャートが続いています。
現在はこの業種は盛り上がりに欠けると思います。
ゴム製品(×)
主な銘柄
ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム
チャート分析
ずっと下降トレンドだったのですが、横ばいに変化しています。
まだ上昇するかわからないのでこの業種の銘柄を買う場合は注意した方が良いですね。
ガラス・土石製品(×)
主な銘柄
AGC(旧旭硝子)、日本板硝子、TOTO
チャート分析
上下はあるのですが、全体的に見ると横ばいチャートが続き、あまり調子は良くなさそうです。
鉄鋼(×)
主な銘柄
日本製鉄、JFEホールディングス、神戸製鋼所
チャート分析
25日線が下がっており、抵抗線上に乗っている感じなので、ここで反発しそうなのですが、陰線続きのため下げ圧力が強そうなため、まだ下がる気がします。
非鉄金属(△)
主な銘柄
住友金属鉱山、三菱マテリアル、DOWAホールディングス
チャート分析
こちらも珍しく上昇トレンドを形成しています。
しかしながら、直近の株価が落ちていて25日線にタッチしているので、ここから反発したらまだ上昇は続きそうですが、割ってきたら下げが続きそうです。
金属製品(△)
主な銘柄
LIXIL、YKK AP、淀川製鋼所
チャート分析
下値切り上げの横ばいチャートが続いています。
しかしながら、上値も重そうなので上値ブレイクしたら上昇トレンドになってくるのではないかと思います。
機械(×)
主な銘柄
ダイキン工業、日立建機、小松製作所
チャート分析
こちらも下値切り上げのチャートとなっており、現在下げのターンのためここから反発してくれば買いタイミングかもしれません。
電気機器(×)
主な銘柄
ソニーグループ、パナソニック、日立製作所
チャート分析
レンジ相場を形成して、横ばいチャート続きな感じですね。
現在下げのターンのためここから反発してくれば買いタイミングかもしれません。
輸送用機器(×)
主な銘柄
トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車
チャート分析
直近まで横ばいチャートだったのですが、円高進行の影響で株価が下がっていきそうな雰囲気があります。
日本の利上げと米国の利下げの影響次第で乱高下しそうなので様子見がいいかと思います。
精密機器(×)
主な銘柄
HOYA、オリンパス、キーエンス
チャート分析
下値切り上げてチャートを形成していたのですが、最近支持線を割って下げています。
どこまで下がるかわからないので様子見が良いでしょう。
その他製品(〇)
主な銘柄
任天堂、セイコーエプソン、タカラトミー
チャート分析
クリスマスやブラックフライデーなどの影響で買い圧力が強くなってきています。
通常であれば年末まで上がるので上昇トレンドに乗っておくのも良いでしょう。
電気・ガス(×)
主な銘柄
関西電力、東京電力ホールディングス、中部電力
チャート分析
全体的には下降トレンドとなっており、様子見が良いでしょう。
陸運業(×)
主な銘柄
東海旅客鉄道(JR東海)、日本通運、ヤマトホールディングス
チャート分析
横ばいチャートが続いており、長期保有者が多く持っているのでしょう。
逆に言えば、新規の資金が集まってきていないので様子見が良いでしょう。
海運業(×)
主な銘柄
日本郵船、商船三井、川崎汽船
チャート分析
こちらも乱高下が激しいのですが、横ばいチャートが続いており、長期保有者が多く持っているのでしょう。
新規の資金が集まってきて来た時が買いタイミングかと思います。
空運業(×)
主な銘柄
ANAホールディングス、日本航空、スカイマーク
チャート分析
下降トレンドではあるのですが、現在ゴールデンクロスをしています。
しかしながら、前回も25日線が抵抗線となり、なかなか上昇トレンドに変換は難しいのではないかと思います。
倉庫・運輸関連(〇)
主な銘柄
三菱倉庫、住友倉庫、東洋埠頭
チャート分析
ひっそりと上昇トレンドを継続しています。
下がりにくいと感じたら買いタイミングだと思われます。
情報・通信業(△)
主な銘柄
ソフトバンクグループ、NTTドコモ、KDDI
チャート分析
最近5日線と25日線が上向きはじめており、期待できる業種かと思います。
しかしながら、上値も重そうなのでブレイクした時が買いタイミングかなと思います。
卸売業(×)
主な銘柄
伊藤忠商事、三菱商事、住友商事
チャート分析
直近で下がっているので様子見が良いでしょう。
しかしながら、現在の位置が支持線上なためこれから反発する可能性も秘めています。
小売業(〇)
主な銘柄
ファーストリテイリング、セブン&アイ・ホールディングス、イオン
チャート分析
上昇トレンドになっており、今の高値を更新するかの瀬戸際にあります。
内需系の株がテーマになってくればブレイクしそうです。
銀行業(〇)
主な銘柄
三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ
チャート分析
利上げがされたのでなんだかんだで上昇しています。
今後も利上げ期待はあるので上昇を期待してもいいのではないかと思います。
証券業(△)
主な銘柄
野村ホールディングス、大和証券グループ本社、SBIホールディングス
チャート分析
仮想通貨が最近伸びており、仮想通貨に関連する銘柄が伸びているイメージです。
しかしながら、株の方は現在微妙なので様子見が良いでしょう。
保険業(△)
主な銘柄
東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、第一生命ホールディングス
チャート分析
下値切り上げで25日線は上向きを継続し、現在反発しそうな雰囲気があります。
また、こちらも利上げの恩恵のある業種のため、これから伸びてくる可能性が大いにあります。
その他金融業(△)
主な銘柄
オリックス、Jトラスト、リコーリース
チャート分析
横ばいチャートが続き、何とも言えない相場です。
利上げ期待で上昇トレンドになるまで様子見が良いでしょう。
不動産業(×)
主な銘柄
三菱地所、住友不動産、東急不動産ホールディングス
チャート分析
下降トレンドでズルズルと下げています。
話題にもなっていないので、一旦落ち着くまで様子見が良いでしょう。
サービス業(△)
主な銘柄
リクルートホールディングス、セコム、ベネッセホールディングス
チャート分析
下値切り上げ、上値切り上げでなんだかんだで上昇しています。
静かに持っておくと徐々に上げていくかもしれません。
参照:Deepl.com/ja/translator?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F