【個別銘柄分析】味の素(2802)を図解で分析!株価はまだまだ上がる?

味の素 個別銘柄分析

味の素(2802)の分析まとめ

売上は伸ばしているが、収益はボチボチ。。
 →利益が安定しているが、増益をしていないので魅力的ではないかも
・株価とPERが高く、割
感がある
・安定的なROEとROA
・なんだかんだで増配をし続けている

味の素(2802)銘柄情報

それでは味の素(2802)の情報を見ていきましょう!

味の素(2802)の事業内容

味の素の事業は大きく分けて、食品事業、アミノ酸事業、ヘルスケア事業の三つです。
総合食品会社で調味料首位となっており、ヘルスケア事業では、健康食品や医薬品の開発・製造を手掛け、健康志向の高まりに伴い、需要が増加しています。

参照:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/aboutus/numbers/

調味料・食品事業:60%
冷凍食品事業:20%
ヘルスケア事業:20%

日本の食品メーカーの中でもトップレベルの売上!

食品メーカーというだけあって食品事業が約8割も占めてますね。
食品はあまり売上が伸びない気がしていたのですが、売上高1兆円とビックリするくらい高いですね。

参照:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/financial/segment.html

売上の約55%が海外!!

食品事業では、調味料や冷凍食品が主力で、日本だけでなくアジア、アメリカ、ヨーロッパでも展開しています。
日本がメインだと思っていたのですが、意外にも海外の方で売上ているんですね!

味の素(2802)の業績

売上収益の推移

2020年までの業績悪化を抜け出し安定化しているが、、、、、、、、、
味の素の直近の決算では、売上高が前年同期比で増加し、特にアジア市場での成長が著しいです。
日本国内では、冷凍食品や調味料が引き続き好調で、営業利益も安定して推移していますが、益をしていっているわけではないので魅力的には見えないかなと思います。

ただし、原材料価格の上昇や為替変動が影響を及ぼす可能性があるため、今後のコスト管理が鍵となります。
円高になってくれば原材料費が多少減って利益を伸ばしてくるかもですね!

PS:味の素は2009年にも飼料用アミノ酸が不振ということで赤字転落したことがあります。

味の素(2802)の財務状況

特に問題なしの財務状況

自己資本比率は45%台をキープしていることが分かり、堅実な企業だと言えますね。
また有利子負債倍率は2024年では0.47となっており、1を超えていないので全然大丈夫ですね。

理想的なROE・ROAをキープ

2021~2024年でROEが10%台・ROAが5%以上をキープしており、赤字を出していたことよりは上手く経営をしていますね。

味の素(2802)の株価

株価:5,597円
PER:29.7倍
PBR:3.41倍
配当金:74円
配当利回り:1.43%
配当性向:44.2%
時価総額:2兆8,865億円

※2024/8/31のデータ

下降トレンドからの上昇トレンドに転換

上記は味の素(2802)の月足のチャートとなります。
2020年で利益が回復してきたのに伴い、株価も上昇し続けています。

しかし、味の素(2802)の業績で見た通り、近年ではあまり利益が伸び悩んでいる状況なので株価も6000円あたりで頭打ちになってますね。
次の決算で利益の見通しが悪い場合は上昇トレンドは終わりそうです。逆に利益が伸び続ける場合はまだ上昇トレンドが続くとも言えます。

PERとPBRだけを見ると割高感があり、長期保有の場合は警戒が必要かもしれません。

味の素(2802)の配当金の推移

なんだかんだで増配を続けている!
減益の場合でも配当金は下げないといった意思を感じられますね。
現在は利益も回復して無理なく配当を出している状態なので減益しない限りはこれからも増配していくかもです。

まとめ

味の素(2802)は、食品業界において安定した成長を続ける企業であり、アミノ酸事業やヘルスケア事業の拡大により、今後の成長が期待されます。

ただし、現在の株価水準が割安感があり注意が必要であり、今後の味の素の業績次第で買うか様子見かの判断をした方が良いです。

以上