【2025年版】毎日チェックしたいETFおすすめ銘柄一覧!日本・米国株(新NISA対応)を徹底比較

ETF一覧 ほぼ毎日チェック銘柄

近年、手軽に分散投資ができる「ETF(上場投資信託)」が、個人投資家の間で大きな注目を集めています。

特に、日本や米国の主要な指数に連動するETFは、低コストリアルタイムに売買できる利便性が魅力です。

日々の価格チェックや市場全体のトレンド分析にも役立ちます。

この記事では、毎日チェックしておきたいおすすめのETFを、日本株、米国株、その他の資産クラスに分けて詳しくご紹介します!

多くの銘柄が新NISA(成長投資枠)の対象にもなっていますので、資産形成の参考にぜひご覧ください。

そもそもETFとは?投資信託との違い

ETF(Exchange Traded Fund)は、その名の通り「取引所(Exchange)で売買される(Traded)投資信託(Fund)」です。

日経平均株価やS&P 500といった特定の指数に連動するように運用されており、1つの銘柄に投資するだけで、その指数を構成する複数の企業に分散投資できるのが最大の特長です。

比較項目ETF(上場投資信託)一般的な投資信託(非上場)
取引方法証券取引所(株と同じ)販売会社(証券会社・銀行など)
取引価格リアルタイムで変動(時価)1日1回算出(基準価額)
注文方法成行、指値など(株と同じ)金額指定、口数指定
信託報酬低い傾向にあるETFより高い傾向にある
NISA成長投資枠(一部つみたて投資枠)成長投資枠・つみたて投資枠

ETFのメリットは、信託報酬(保有コスト)が非常に低いことと、株式のように市場が開いている時間ならいつでも売買できる機動性の高さにあります。

【日本株】毎日チェックしたい代表的ETF銘柄

まずは、日本市場の動向を把握するためにチェックしたい基本的なETFです。

1. TOPIX連動型上場投信 (1306)

  • 連動指数: 東証株価指数(TOPIX)
  • 信託報酬(年率): 0.066%程度
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 東証プライム市場に上場する全銘柄(約2,000社)の時価総額加重平均で算出されるTOPIXに連動します。
  • 特色:
    • 日本の株式市場全体に幅広く分散投資できる、最も代表的なETFの一つです。
    • 「日本経済全体」の成長に期待して長期投資したい場合に最適です。
    • 日経平均株価(225社)よりも、より広く市場の実態を反映していると言われます。

信託報酬とは?
信託報酬は、ETFの運用・管理に費やされる手数料です。
ETFの純資産総額に対して、一定の料率が日々差し引かれ、基準価額(1日1回算出されるETFの価格)に反映される仕組みです。
売買手数料と異なり、投資家が別途支払うものではありません。

2. 日経平均株価(日経225)連動型上場投信 (1321)

  • 連動指数: 日経平均株価(日経225)
  • 信託報酬(年率): 0.187%程度
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 日本経済新聞社が選ぶ、日本を代表する225社の株価を基にした日経平均株価に連動します。
  • 特色:
    • TOPIXと並び、日本の景気動向を示す代表的な指数です。
    • ニュースで最もよく聞く「日経平均」に連動するため、値動きが把握しやすいのが特徴です。
    • 1306(TOPIX)とどちらを選ぶかは好みによりますが、どちらも日本株のコア(中核)となり得ます。

3. GX(グローバルX) 東証グロース250 (2516)

  • 連動指数: 東証グロース市場250指数
  • 信託報酬(年率): 0.495%程度
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 東証グロース市場に上場する代表的な250銘柄で構成される指数に連動します。
    • 新興企業やベンチャー企業(中小型株)が中心です。
  • 特色:
    • 高い成長可能性を持つ企業群に投資します。
    • 日経平均やTOPIXといった大型株中心の指数とは異なる値動きをしやすいのが特徴です。
    • 金利動向に敏感で、一般的に「金利安」の局面で買われやすい(株高)傾向があります。
    • 日本の未来の成長企業に期待する投資です。

4. GX 半導体日株 (2644)

  • 連動指数: FactSet Japan Semiconductor Index
  • 信託報酬(年率): 0.5775%
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 半導体の製造・加工に関連するビジネスを行う日本企業で構成される指数に連動するETFです。
  • 特色:
    • 近年、世界的に最も注目されている「半導体」セクターに特化したETFです。
    • 個別銘柄を選ぶのは難しいけれど、日本の半導体業界全体の成長に乗りたい場合に適しています。
    • トレンド投資の一つとして、市場のテーマ性を確認する上でも役立ちます。

【米国株】世界経済の中心!おすすめETF銘柄

資産形成の「王道」とも言える、米国市場に連動するETFです。

1. バンガード S&P 500 ETF (VOO)

  • 連動指数: S&P 500指数
  • 信託報酬(年率): 0.03%
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 米国の主要産業を代表する優良企業500社で構成される「S&P 500」に連動します。
  • 特色:
    • 「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏も推奨するほど、米国経済の成長を最もよく反映する指数の一つです。
    • 信じられないほどの低コスト(信託報酬0.03%)が魅力で、長期的な資産形成のコア(中核)として最適解の一つとされています。

2. インベスコ QQQ トラスト・シリーズ1 (QQQ)

  • 連動指数: ナスダック100指数
  • 信託報酬(年率): 0.20%
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 米国ナスダック市場に上場する、金融を除く時価総額上位100社で構成される指数に連動します。
  • 特色:
    • アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディアなど、世界を牽引するハイテク・グロース企業が多く含まれます。
    • VOO(S&P 500)よりも値動きが激しくなる傾向がありますが、その分高いリターンも期待できます。
    • 米国のテクノロジー業界の動向を見る上で欠かせません。

3. SPDR ダウ・ジョーンズ工業株平均 ETF (DIA)

  • 連動指数: ダウ・ジョーンズ工業株30種平均(NYダウ)
  • 信託報酬(年率): 0.16%
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • NYダウに連動するETFです。
    • 歴史が古く、知名度の高い米国の優良企業30社で構成されています。
  • 特色:
    • 構成銘柄数が30と少ないため、S&P 500ほどの分散効果はありませんが、厳選された超大型・安定企業が中心です。
    • 米国市場の伝統的な景気動向を反映するETFとして注目度が高いです。

4. iシェアーズ ラッセル 2000 ETF (IWM)

  • 連動指数: ラッセル 2000指数
  • 信託報酬(年率): 0.19%
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 米国市場の小型株 約2,000銘柄で構成される指数に連動します。
  • 特色:
    • S&P 500やNYダウが大型株中心なのに対し、こちらは成長ポテンシャルの高い中小企業が対象です。
    • 大型株とは異なる値動きをすることがあり、分散投資の幅を広げる(サテライト)目的や、中長期的な高いリターンを狙う投資家に適しています。

【新興国・その他】分散投資におすすめETF銘柄

日本・米国以外にも目を向け、ポートフォリオの安定性を高めるためのETFです。

1. NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50 (1678)

  • 連動指数: Nifty 50指数(円換算)
  • 信託報酬(年率): 0.462%程度
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • インドの代表的な株価指数である「Nifty 50」に連動します。
  • 特色:
    • 著しい経済成長が続くインド市場に投資できるETFです。
    • 先進国株式とは異なる成長ドライバーを持ちますが、その分リスク(価格変動)も高くなる傾向があります。
    • 長期的な視点でインドの成長性に期待する投資です。

2. ChinaAMC CSI 300 インデックス ETF (1309)

  • 連動指数: CSI 300指数(円換算)
  • 信託報酬(年率): 0.66%程度
  • 新NISA: 成長投資枠
  • 概要:
    • 中国の上海・深圳証券取引所に上場するA株のうち、代表的な300銘柄で構成される指数に連動します。
  • 特色:
    • 世界第2位の経済大国である中国の株式市場にまとめて投資できます。
    • インド同様、高いリターンが期待できる一方で、地政学リスクや政治的な動向に左右されやすい特性があります。
    • 中国経済の動向をウォッチするために重要です。

【上級者向け】短期トレード用ETFと「逓減リスク」の罠

日々の市場チェックで活用されるETFの中には、短期売買を目的とした「レバレッジ型」「インバース型」があります。

これらは長期保有には絶対に向かないため、特性を正しく理解する必要があります。

1. 日経平均レバレッジ (1570) / 3倍レバレッジ S&P 500 (SPXL)

  • 概要:
    • 1570は日経平均の「2倍」、SPXLはS&P 500の「3倍」の値動きを目指すレバレッジ型ETFです。
  • 特色:
    • 相場が上昇すると予測した時に、少ない資金で大きな利益を狙えます。

2. 日経平均ダブルインバース (1357)

  • 概要:
    • 日経平均の「マイナス2倍」(逆方向の2倍)の値動きを目指すインバース型ETFです。
  • 特色:
    • 信用取引(空売り)ができなくても、相場が下落すると予測した時に利益を狙えます。
    • 下落相場でのリスクヘッジとしても使われます。

3. 半導体3倍ブル (SOXL)

  • 概要:
    • 米国の半導体指数の「3倍」の値動きを目指すレバレッジ型ETFです。
  • 特色:
    • ボラティリティ(値動き)が非常に激しい半導体セクターにさらにレバレッジをかけるため、極めてハイリスク・ハイリターンな短期売買商品です。
    • 半導体ブームの現在のみ注目の銘柄となります。

※ 最大の注意点:「逓減(ていげん)リスク」

これらのETFは、長期保有すると複利効果がマイナスに働き、元の指数が同じ価格に戻っても基準価額が目減りしていく「逓減リスク」があります。

(例:1,000円の指数が 10%下落(900円)→ 11.1%上昇(1,000円)に戻った場合)

  • 2倍レバレッジETFは 20%下落(800円)→ 22.2%上昇(977.6円)となり、元の価格より下がってしまいます。

このように、価格が上下動を繰り返す(ボックス相場)だけで資産が減っていくため、これらは「長期投資」や「新NISAでの積立」には全く適していません。

あくまで短期的なトレンドフォローやデイトレード用、と割り切る必要があります。

(参考:金融庁「レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資に当たってご注意ください」

まとめ:自分の目的に合ったETFで賢く資産形成を

今回は、毎日チェックしたい日本・米国・新興国のおすすめETFをご紹介しました。

  • 長期的な資産形成(新NISAなど)が目的なら…
    • VOO (S&P 500)1306 (TOPIX) のような、低コストで広範に分散されたインデックスETFを「コア(中核)」に据えるのが王道です。
  • 特定のテーマやトレンドに投資したいなら…
    • 2644 (日本半導体)QQQ (ナスダック100) などを「サテライト(衛星)」として組み合わせる戦略が有効です。
  • 短期的なトレードや市場の動きを把握したいなら…
    • 1570 (レバレッジ)SOXL (半導体3倍) などの値動きをチェックし、市場の過熱感や方向性を探るのも一つの手です。(※投資判断は慎重に)

ETFは、初心者から上級者まで、目的に応じた多様な活用法があります。まずはご自身の投資スタイルに合ったETFを見つけ、賢く資産を増やしていきましょう。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!https://blog-hero.com/