任天堂(7974)の分析まとめ
・ゲーム機メーカー最大手
・任天堂株価の今後は次世代ゲーム機次第
→今は様子見で良いかもだが、ここで仕込んでおいても面白い
・Nintendo Switchの販売台数は減少
→売上収益も減少
・財務状況は超絶良い
任天堂(7974)銘柄情報
任天堂株式会社(7974)は、日本を代表するエンターテイメント企業であり、特にゲーム業界では「Nintendo Switch」シリーズの成功により、世界的な影響力を持っています。
2025年3月期第1四半期の決算では、前年同期に比べ大幅な減収減益が報告されましたが、今後の新タイトルリリースや新たな事業展開により再成長の見込みがあります。
本記事では、事業内容や財務状況を詳しく見て、株式投資における任天堂株の今後の展望を考察します。
任天堂(7974)の事業内容
ゲーム機メーカー最大手
任天堂の主要事業は、家庭用ゲーム機の開発・販売と、それに伴うゲームソフトウェア、アクセサリーの提供です。Nintendo Switchファミリー(通常版、Lite、有機ELモデル)は、8年目を迎えながらも安定した販売を維持しています。
海外でも高シェアを誇っており、世界のゲーム機メーカーでもあります。そのため為替変動の影響は大きい事業となっています。
また、映画やIP関連の収入も徐々に重要な収益源となりつつあり、スーパーマリオやゼルダの伝説といったフランチャイズが今後も大きな役割を果たします。
セクター別売上高
参照:https://www.nintendo.co.jp/ir/finance/highlight/index.html
言わずもがなゲーム事業が主力
任天堂の売上はゲームからの売上が全てです。
任天堂の原点である花札やホテル事業はなくなってしまったのですね。。
ゲーム事業は世界の経済が良い状態で、個人の経済も潤ってないとゲームは売れないので、任天堂の売上は世界経済が潤っているかも反映しているのかもしれません。
地域別売上高
参照:https://www.nintendo.co.jp/ir/finance/highlight/index.html
海外売上高比率は約8割
主力は日本だと思われがちですが、様々な国に対しても売上を上げている状況となっています。
任天堂(7974)の業績
売上収益の推移
売上収益は減少
Nintendoスイッチが発売されて約8年経っており、ハードウエアの売上も悪くなってきており、売上収益が減少傾向にあります。
2025年3月期第1四半期の業績では厳しい結果となりました。売上高は前年同期比46.5%減の2,466億円、営業利益は70.6%減の545億円、純利益は55.3%減の809億円となりました。
これには、Nintendo Switchの販売台数減少と、前年に公開された「スーパーマリオブラザーズ・ムービー」効果の反動が影響しています。しかし、新作ゲームの「ペーパーマリオRPG」や「ルイージマンション2 HD」が好調なスタートを切っており、今後の業績に期待がかかります。
私的には今年中には次世代ゲーム機の発表があると思うので、次世代ゲーム機が発売されて成功すれば売上収益も回復してくるのではないかと思います。
そのため、今任天堂の株を仕込んでおいても面白いかもしれませんね!
任天堂(7974)の財務状況
財務状況は超絶良い
任天堂の財務状況は、自己資本比率や現金保有高が非常に高く、有利子負債もないことが特徴です。
第1四半期では研究開発費が増加し、979億円を計上していますが、強力なバランスシートを維持しているため、長期的な投資や新たな事業展開にも柔軟に対応できる余力があります。さらに、為替の円安効果が利益にプラスの影響を与えている状況になります。
直近のROE・ROAは好調
ROEは8%以上が目安、ROAは5%以上が一般的な目安となりますが、任天堂のROE・ROAは好調と言えます。
任天堂(7974)の株価
株価:8,021円
PER:31.1倍
PBR:3.61倍
配当金:129円(年)
配当利回り:1.61%
配当性向:50%
時価総額:10兆4,168億円
※2024/10/18のデータ
株価は上昇トレンド
上記は任天堂(7974)の月足のチャートとなります。
2024年の任天堂の株価は、Nintendo Switchの販売減少を受けて一時的に軟調でしたが、長期的には堅調な推移が期待されています。
Nintendo Switch後継機の発表や、新しいIP展開が近い将来に予定されており、それにより株価が押し上げられる可能性が高いです。また、映画事業やIP関連の多角化も株価に対してポジティブな要素として評価されています。
PRRやPBRの数値を見る限り割高感はあるので、次世代ゲーム機が出るまで株価は横ばいか落下するのではないかなと考えます。逆に次世代ゲーム機が出て良さそうであればまだ株価が上昇する見込みはあるかなと思います。
しかし、時価総額的にここから10倍にはならないが、2倍とかならいきそうなので次世代ゲーム機が出て良さそうであれば株も買いと思います。
テクニカル分析では7000~8000円付近で移動していきそうです。出来高的にも減少傾向で盛り上がりに欠ける部分もあるので、やはり次世代ゲーム機の発表次第かなと思います。
任天堂(7974)の配当金の推移
参照:https://www.nintendo.co.jp/ir/finance/highlight/index.html
安定の配当性向
任天堂は安定した配当を提供しており、2025年3月期の年間配当予想は129円となっています。前年同期からは減少していますが、それでも投資家にとっては魅力的な水準です。
配当性向も健全であり、利益剰余金を活用した株主還元の姿勢は今後も続くと予想されます。
また、任天堂では配当性向は50%をキープしており、業績が急に悪化しない限りは配当性向を変えてこないと思うので投資家的には良いですね。
まとめ
任天堂株価の今後は次世代ゲーム機次第
任天堂は2025年3月期第1四半期において厳しい業績を示しましたが、Nintendo Switch後継機の可能性や、IP関連事業の拡大が期待されています。
株式投資家としては、現在の株価の下落をむしろ買い時と捉え、長期的な成長ポテンシャルを評価する価値があるでしょう。
また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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以上