タイミーの株価が下落している理由と今後の買い時を業績やチャートから分析!

タイミー株 個別銘柄分析

タイミーは2024年7月に東証グロース市場に上場したばかりのIPO銘柄で、スキマバイトサービス「タイミー」を運営しています。

同サービスは、数時間単位の求人に手軽に応募できるという特徴を持ち、時代のニーズに合ったビジネスモデルとして注目を集めていました。

なぜ現在のタイミー株は下落しているのかを分析していきます!

結論

タイミー株
・下落理由は、市場が期待していた以上の業績を示すことができていないため
・業績は良いので4Q決算では株価急騰
 →しかし、2025年業績予想はコンセンサスを下回る
・「103万円の壁」の撤廃も可能性あるので株価が上昇する見込みはある

1. タイミーの株価が下落している理由

タイミー<215A>は2024年9月以降、株価が下落傾向にあります。

その主な要因の一つとして、通期業績の進捗率が市場の期待を下回ったことが挙げられます。

2024年9月13日、タイミー株は売り気配スタートで始まり、下値を試す展開となりました。

業績自体は好調で、2023年11月から2024年7月期(第3四半期)の決算では営業利益が27億9300万円と堅調な結果を示しました。

登録者数の増加が収益を押し上げ、コアワーカー比率の向上により利益率も改善しました。

しかし、通期予想に対する進捗率は68%にとどまり、市場が期待していた以上の成果を示すことができなかったため、投資家心理がネガティブに傾きました。

特に、成長期待の高いIPO銘柄では、市場の期待値が通常よりも高く設定されがちです。

このため、期待を下回る進捗率が失望売りを引き起こし、株価の下落に繋がったと考えられます。

2. タイミー株が反発した理由

2024年12月13日、タイミー株はストップ高を記録しました。

その背景には、2024年10月期(第4四半期)の業績が市場から高評価を受けたことがあります。

タイミーの2024年10月期の決算によれば、売上高は268億8000万円(前年同期比+66.5%増)、経常利益は39億2400万円(同+103.9%増)と大幅な増収増益を達成しました。

さらに、登録ワーカー数が950万人を超え、登録クライアント事業所数が31.6万拠点以上となり、流通総額(ワーカーに支払われる賃金報酬等の合計額)は907億7900万円(同+66.6%増)に達しました。

加えて、2025年10月期の業績予想では、売上高を343億9400万~357億円(前年同期比+28.0~32.8%増)、経常利益を59億4300万~66億5300万円(同+51.4~69.5%増)と設定。

前期に続き過去最高益を更新する計画を発表しました。

特に、同社がスキマバイトサービス市場における競争激化や不正利用対策の影響を織り込んだ上で、堅調な業績予想を示した点が市場から好感され、株価の急上昇に繋がりました。

参照:https://kabutan.jp/stock/news?code=215A&b=n202412130261

3. 今後の株価予想と買い時

第4四半期の決算発表直後、タイミー株は急騰しましたが、今後の株価動向はどうなるのでしょうか?

以下に、予想されるシナリオをまとめました。

微上昇または横ばいの可能性

第4四半期の好業績により、株価は上昇しましたが、2025年10月期の業績予想が市場コンセンサスを下回った点が懸念材料です。

具体的には、経常利益の予想がコンセンサスを16.8%下回る水準であるため、投資家の期待値を超えるインパクトは限定的と見られます。

良い意味でのサプライズがあれば大幅上昇の可能性

今後、業績が市場予想を上回る場合や、新たな成長材料が発表されれば、株価はさらに上昇する可能性があります。

例えば、現在議論されている「103万円の壁」の撤廃が実現すれば、アルバイトをする人が増加し、タイミーのサービス利用者数が増える可能性があります。

このようなポジティブな要因が加わることで、株価の大幅上昇が期待されます。

買い時のタイミング

よって買い時を予想するのであれば、今が買い時かもしれません(長期目線)

なぜなら、現在の業績は非常に良いが市場予想を下回っているだけで株価が低迷しているため、今後タイミーの売上に追い風となってくる材料が出て更に成長する見込みがあると考えるからです。

もし慎重にタイミングを見極めたい場合は、株価が1200円まで下がったタイミングで購入を検討するのも一つの戦略です(1200円が支持線となっているため)。

    4. まとめ

    タイミー株は、2024年9月以降、通期進捗率が期待を下回ったことから株価が下落しました。

    しかし、2024年12月の第4四半期決算で好調な業績を発表し、ストップ高を記録しました。

    今後の株価動向については、現時点で市場予想を超えるサプライズがないため、微上昇または横ばいの推移が予想されます。

    ただし、「103万円の壁」の撤廃や業績の上振れといったポジティブな要因が加われば、株価の大幅上昇が期待されます。

    現状の業績は非常に良好であり、長期的に見れば成長余地が大きいと考えられます。

    そのため、現在の株価水準は買い時と捉えることができるでしょう。

    タイミー株に投資を検討する際は、今後の成長材料や市場環境の変化を注視しながら判断することをおすすめします。

    また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
    https://blog-hero.com/