SaaSの死で株価が下落しているが狙い目の買い銘柄8選!

SaaSの死 銘柄 株価予想と考察

2026年に入り、ニュースやSNSの投資界隈で「SaaSの死(Death of SaaS)」という言葉をよく見かけるようになりましたよね。

「持っているIT株やソフトウェア株が急落して不安…」

「もうSaaS銘柄はオワコンなの?買っちゃダメ?」

と、特に株式投資の初心者〜中級者の方は今後の相場に悩んでいるかもしれません。

でも、 「市場がパニックで売られている今こそ、絶好の買い時(狙い目)です!」

今回は、「SaaSの死」の本当の意味と株式市場への影響を分かりやすく解説しつつ、株価が大きく下落している今だからこそ狙いたい、底値が近くてファンダメンタル的にもテクニカル的にも最強な「狙い目の買い銘柄8選」を徹底分析します!


①「SaaSの死」とは?なぜ株価が下落している?

「アントロピック・ショック」がもたらしたSaaS株の暴落

まずは「SaaSの死」とは何なのか、サクッと解説します。

事の発端は2026年2月初旬。世界トップクラスのAI企業である米アンソロピック社が、プログラミングの知識がなくても自然言語(普通の言葉)の指示だけで高度なアプリを作れてしまう次世代AIツール「Claude Code(クロード・コード)」を発表しました。

これによって、「もう高い月額料金を払って専用のSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)を使わなくても、AIに頼めば自社専用のシステムがタダ同然で作れるじゃん!」という空気が一気に広がったんです。

いわゆる「バイブコーディング(vibe-coding)」の時代ですね。   

この技術革新を受けて、米国の調査会社ピッチブックが「SaaS is dead(SaaSは死んだ)」という衝撃的なレポートを出しました。

これが引き金となり、米国のソフトウェア株はたった1週間で約1500兆円もの時価総額を吹き飛ばし、日本の日経平均株価も急落するという「アントロピック・ショック」が起こりました。

これが現在、SaaS関連の株価が大きく下落している最大の理由です。   

今後の影響:本当にSaaSは終わるの?

結論から言うと、「全てのSaaSが終わるわけではなく、厳しい『選別の時代』に入った」というのが正しい認識です。   

これまでのSaaSは、経費精算やタスク管理など「一つの機能」を提供するだけで高い利益を出せました。

しかし、今後はAIが複数の業務を横断して処理してくれるため、他と連携できない単独のSaaSは解約(SaaS疲れ)されてしまいます。

一方で、特定の業界に特化した深い専門知識を持つ「バーティカル(垂直型)SaaS」や、企業の根幹データを握っている巨大なITシステムは、むしろAIを活用するための基盤としてこれまで以上に重宝されます。   

つまり、投資家としての正解は「AIに仕事を奪われるSaaS企業を売り、AIを武器にして進化する強固なIT企業を安値で買う」ことなんです!


②株価が下落しているが狙い目の買い銘柄8選!

ここからは、市場のパニック売り(連れ安)によって株価が下落したものの、実はAI時代にこそ大活躍する、底値が近くて狙い目の日本株8銘柄をご紹介します。

初中級者の方にもわかりやすく、業績(ファンダメンタル)とチャート(テクニカル)の両面から分析していきます!

1. TIS(3626)

TISは、クレジットカードなどの決済システムや金融系ITインフラにめちゃくちゃ強い大手システムインテグレーター(SIer)です。

  • ファンダメンタル分析:
    • 金融機関の決済システムは、絶対に止まることが許されない「ミッションクリティカル」な領域です。
    • AIがコードを書けるようになっても、この高い信頼性が求められるシステム設計は素人には絶対に作れません。
    • 解約リスクの高いSaaSとは違い、大手企業向けのシステム構築と長期の保守運用(ストック収益)がメインなので業績は超安定。
    • 2026年3月期の純利益も500億円を計画しており、収益基盤は盤石です。
週足チャート
  • テクニカル分析:
    • SaaS株下落のあおりを受けて株価は3,100円台まで調整しましたが、過去に何度も反発している重要なサポートライン(下値支持線)に到達しています。
    • RSI(買われすぎ・売られすぎを示す指標)も底値圏を示唆しており、大口投資家の押し目買いが入ってきているため、反発の初動を狙うには絶好のタイミングです。

2. SHIFT(3697)

ソフトウェアの「品質保証(テスト)」というニッチな領域で急成長してきた企業です。

「AIがコードを書くならテストも不要になるのでは?」と勘違いされて売られました。

  • ファンダメンタル分析:
    • 実はこれ、真逆なんです。AIが大量のプログラムコードを一瞬で生成する時代になると、そのコードがバグなく安全に動くかどうかをチェックする「テスト」の重要性が爆発的に上がります。
    • SHIFTはすでにAIを使った自動テストやセキュリティ監査に乗り出しており、AI時代最大の恩恵を受ける企業の一つです。
    • アナリストの平均目標株価も1,392円と、現状から大きな上昇余地を見込んでいます。
  • テクニカル分析:
    • 市場の誤解による暴落で株価は600円台後半まで落ち込み、テクニカル指標の多くが「強い売り(売られすぎ)」を示しています。
    • しかし、週足レベルの強力な下値支持線にタッチしており、ここから成長性が再評価されれば大きなリバウンドが期待できるハイリターン狙いの銘柄です。

3. インターネットイニシアティブ(3774)

大企業や官公庁向けに、強固なネットワークとクラウド、セキュリティを提供している老舗企業です。

  • ファンダメンタル分析:
    • 企業が社内秘のデータをAIに学習させるようになると、情報漏洩を防ぐための「安全なネットワーク環境(閉域網)」が絶対に必要になります。
    • IIJはそのインフラ作りにおいて国内最強クラス。
    • 売上の約8割が毎月チャリンチャリンと入ってくるストック収益なので、不景気にも強い最強のディフェンシブ銘柄です。
    • アナリストの平均目標株価も3,454円と強気です。
  • テクニカル分析:
    • 株価は長期的に3000円台を軸に横ばいを描いています。
    • 今回の相場下落でも下値抵抗線である2200円で反発し、下値の堅さを証明しました。
    • 現在の2,200円台は、PBR(株価純資産倍率)などの過去比較でも「割安」と判断されており、初心者でも安心して買えるチャート形状です。

4. 野村総合研究所(4307)

金融機関や流通業向けに、コンサルティングとシステム開発をセットで提供する日本トップクラスのSIerです。

  • ファンダメンタル分析:
    • 企業が生き残るには、社内のバラバラなシステムを一つに統合し、AIを組み込む必要があります。
    • NRIは、顧客の業務の奥深くまで入り込んだシステムを独占的に提供しており、他社が入り込む余地(参入障壁)がありません。
    • AIを活用した開発の効率化で利益率もどんどん上がっています。
    • アナリストの平均目標株価は6,530円と、現在株価(3,800円台)から約70%の上昇が見込まれています。
  • テクニカル分析:
    • 直近の株価は下落し、3,800円台まで下落していますが、これは一時的なものと見ています。
    • また2024年の株である下値抵抗線にタッチしており、底値に近づいているかと思います。
    • 理論株価(PER基準)の5,815円に対しても現在は非常に割安な水準に放置されており、長期間もみ合った後のエネルギー蓄積が完了しつつあるため、上放れ(急上昇)が期待できる絶好の仕込み時です。

5. オービック(4684)

大企業向けに「OBIC7」という統合基幹業務システム(ERP)を提供しています。営業利益率が驚異の60%超えという超優良企業です。

  • ファンダメンタル分析:
    • 会計や人事といった企業の心臓部を担うERPは、一度入れたら他社システムに乗り換えるのが極めて困難です(高いスイッチングコスト)。
    • 流行りのSaaSのようにAIに簡単に代替されることはなく、むしろ「企業のコアデータが集まるAIの土台」として無敵のポジションを築いています。
    • AI株価診断でも過去比較・相対比較ともに「割安」と判定されています。   
  • テクニカル分析:
    • 現在の株価は3,800円台後半を推移しており、下値目途の3,877円(理論株価基準)に非常に近く、底値圏でのサポートが効いています。
    • 機関投資家がガッチリ握って離さない銘柄なので下落にも強く、長期投資のコア(核)としてポートフォリオにぜひ組み込んでおきたい銘柄です。

6. ベイカレント・コンサルティング(6532)

日本発の総合コンサルティングファームで、企業のDX(デジタル化)支援に特化しています。

  • ファンダメンタル分析:
    • 「どのAIツールを使えばいいの?」「AIをどう業務に組み込めばいいの?」という大企業の悩みが爆発しており、ベイカレントへのコンサル依頼が殺到しています。
    • 「SaaSの死」による混乱は、彼らにとって特大の追い風です。
    • ROE(自己資本利益率)も非常に高く、稼ぐ力がズバ抜けています。
    • 現在株価4,480円に対し、理論株価(PER基準)は6,355円と試算されており、明らかに割安です。
  • テクニカル分析:
    • 一時期の高成長期待の剥落から株価は大きく調整しましたが、現在底値圏で調整が一服するのではないかと思います。
    • 現在のPERは約18倍と、過去の高い水準(30〜80倍)から見ても圧倒的に割安な水準まで落ちてきているため、中長期で大きな値上がり益を狙える魅力的な位置にいます。

7. NEC(6701)

日本の通信インフラや官公庁システムを支える老舗企業ですが、現在はAIや顔認証技術に注力する先端企業に生まれ変わっています。

  • ファンダメンタル分析:
    • 政府や大企業は、情報漏洩を恐れて海外製のAIやSaaSを使うことを嫌がります(経済安全保障)。
    • そこで、ネットから切り離された安全な環境で動かせるNECの「独自AI(cotomi)」が大人気となっています。
    • 不採算事業も整理され、利益率が劇的に改善中。2026年3月期の純利益予想も2,500億円超と絶好調です。
  • テクニカル分析:
    • これまで大きな上昇トレンドに乗って上昇していました。
    • しかしながら、今回のショックで株価が大きく下落していますが、売られすぎ感もでてきており、そろそろ底値に近づいていると思います。
    • 下値抵抗線としては3000円だと思いますので様子見しながらしっかりと底値を打ったタイミングで買いがいいでしょう。

8. 富士通(6702)

国内最大手のITサービス企業。スーパーコンピューターなどの凄まじい計算能力(ハードウェア)と、システム構築力を併せ持つ巨人です。

  • ファンダメンタル分析:
    • AIが進化すればするほど、裏側で膨大なデータを処理する「データセンター」や「ハードウェア」が不足します。
    • 富士通はこのハードウェア基盤と、それを顧客の業務に落とし込む力を持っているため、AI時代において圧倒的な強者となります。
    • 証券会社によるレーティングも「強気」が継続され、目標株価は5,000円へと引き上げられました。   
  • テクニカル分析:
    • NECと同じく、これまで大きな上昇トレンドに乗って上昇していました。
    • しかしながら、今回のショックで株価が大きく下落していますが、売られすぎ感もでてきており、そろそろ底値に近づいていると思います。
    • 今の底固めをしているタイミングでの押し目買いが、非常に有効な投資戦略になります。

参照https://kabutan.jp/


③まとめ

「SaaSの死」という過激な言葉に怯えて、持っているIT株をパニック売りしてしまうのは非常にもったいないです。

市場が悲観的になっている時こそ、冷静にデータを見て本質を見抜くことが大切です。

単なる便利ツールだった「ホリゾンタルSaaS(横断的SaaS)」は確かにAIに淘汰される厳しい時代を迎えますが、今回ご紹介した8つの銘柄(TIS、SHIFT、IIJ、NRI、オービック、ベイカレント、NEC、富士通)は、「AIを使いこなして自らのビジネスをさらに巨大化させる真の勝者」たちです。   

投資初心者を抜け出し、中級者としてステップアップするためには、世間のノイズに惑わされず、こうした「確固たる強み(モート)を持つ優良企業」が安売りされている時に勇気を出して買うことが重要です。

ぜひこの記事を参考に、次なるAIの成長相場に向けたポートフォリオを組んでみてくださいね!

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/