【2026年版】新NISA成長投資枠、個別銘柄か投資信託のどちらがおすすめか?

新NISA 成長投資枠 おすすめ銘柄 株の知識

「新NISAのつみたて投資枠はオルカン(全世界株式)で埋めたけれど、年間240万円もある『成長投資枠』は何を買えばいいの?」

2026年を迎えようとしている今、多くの投資家の方がこの「贅沢な悩み」に直面しています。

制度開始から2年が経ち、初期の熱狂が落ち着いた今こそ、改めて自分のポートフォリオ(資産配分)を見直す絶好のチャンスです。

この記事では、2026年の市場環境を見据えた上で、成長投資枠を「どう使うのが正解なのか」を徹底解説します。

投資信託の重ね買いから、日本の高配当株、攻めのテーマ株まで、あなたの性格や目的に合わせた「ペルソナ別戦略」も公開。

この記事を読み終える頃には、あなたの「成長投資枠」の使い道が明確に決まっているはずです。


2026年の投資相場はどうなる?

銘柄選びに入る前に、2026年がどんな年になるのか、少しだけ整理しておきましょう。

これが分かると、選ぶべき銘柄が自然と見えてきます。

  1. 米国:利下げとAIの「本番」
    • 米国では利下げサイクルが進み、株式市場には追い風が吹くと予想されています。
    • 特に注目なのはAI(人工知能)。これまでの「期待」で買われるフェーズから、実際に企業がAIを使って利益を出す「実需」のフェーズへ移行します。
  2. 日本:デフレ完全脱却と「株主還元の強化」
    • 日本では利上げをしており、日本相場には向かい風になると予想されています。
    • 日本企業は「PBR1倍割れ是正」の流れを受け、配当金を増やしたり、自社株買いを行ったりと、株主への還元をかつてないほど強化しています。

この流れを踏まえ、具体的な選択肢を見ていきましょう。


★選択肢①:投資信託(つみたて投資枠と同じでいいの?)

結論から言います。「成長投資枠でも、つみたて投資枠と同じ投資信託を買う」のは、極めて合理的で正解の一つです。

一般的な人だと成長投資枠もつみたて投資枠と同じが良いと考えます!

なぜ「同じ」でいいのか?

最大の理由は「複利効果の最大化」と「管理のしやすさ」です。

年間360万円(つみたて120万+成長240万)を最短5年で埋め、全世界株式やS&P500という「王道」に1,800万円を集中させる。

これが過去のデータ上、最も失敗が少なく、かつ十分なリターンを生んできた方法です。

2026年のおすすめファンド

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    • 【おすすめ】 迷ったらこれ一本。
    • 米国がこけても、他の国が伸びれば自動的に調整してくれます。2026年も変わらず「コア資産」の絶対王者です。
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    • 【おすすめ】 「やっぱり世界経済の中心はアメリカだ」と考えるならこちら。
    • オルカンよりハイリスク・ハイリターンですが、AI革命の中心地に投資し続けられます。

「つみたて枠では買えない」ファンドを選ぶなら?

成長投資枠の自由度を活かして、「サテライト(攻め)」の部分を作るのも面白い戦略です。

積み立てでコア資産(オルカンなど)で守りを固めつつ、資産の一部(例えば20%)で市場平均超えのリターンを狙うのも個人としてはいいかと思います。

  • FANG+インデックス(iFreeNEXT FANG+など)
    • 米国の巨大テック企業10社に集中投資するファンド。S&P500を凌駕するリターンを叩き出してきました。2026年のAI相場のど真ん中を狙えます。   
  • 高配当株ファンド三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド など。
    • 個別株の選定が難しい場合、プロが選定した高配当株パッケージを買うのは有効な手段です。

選択肢②:日本の高配当株(非課税メリットを「現金」で感じる)

「株価の変動に一喜一憂したくない」

「定期的に現金が入ってくる安心感が欲しい」

そんな方には、日本の高配当株が最強の選択肢です。

通常、配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAならまるまる手取りになります。これは非常に大きな差です。

2026年に選ぶべきは「累進配当」銘柄

単に今の利回りが高いだけの銘柄は危険です。

選ぶべきは、「累進配当(減配せず、配当を維持または増やす)」を宣言している企業です。

これらは「株主への還元を絶対にやめない」という経営陣の強い意志の表れです。

おすすめ銘柄3選

  1. 三菱商事 (8058)
    • 総合商社のトップ。累進配当を明文化しており、自社株買いも積極的。資源だけでなくコンビニや食品など生活に根ざしたビジネスも強く、盤石です。   
  2. 三井住友フィナンシャルグループ (8316)
    • 日本の金利上昇が追い風になるメガバンク。「累進的配当」を掲げ、配当性向40%を目処に還元してくれます。株価上昇(キャピタル)と配当(インカム)の両取りが狙えます。   
  3. NTT (9432)
    • 通信という生活インフラを握るディフェンシブ銘柄。株価が手頃で買いやすく、不況にも強い。ポートフォリオの守り神として最適です。   

高配当株ファンド三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド など。個別株の選定が難しい場合、プロが選定した高配当株パッケージを買うのは有効な手段です。


選択肢③:テーマ株(成長産業で資産倍増を狙う)

「せっかくの非課税枠、大きく増やしたい!」という方は、2026年の国策・メガトレンドに乗る個別成長株へ。

しかしながら、新NISAでは長期保有を目的としてしているので短期的なテーマ株に乗っかることは危険なので長期的に見込みがあるテーマ株を選定するのがいいでしょう!

例えば「半導体」と「防衛」

  • アドバンテスト (6857)
    • AIには高性能な半導体が不可欠。その半導体検査装置で世界シェアを持つ日本企業です。
    • 2026年もAI半導体向けの投資が続き、業績拡大が期待されます。   
  • 三菱重工業 (7011)
    • 日本の防衛産業の要。防衛費の増額は国策であり、長期的な受注が見込めます。地政学リスクが高まる中、ポートフォリオに組み入れる意義が増しています。   

選択肢④:株主優待株(生活防衛と投資の楽しさを両立)

「投資は数字だけじゃない、楽しみも大事」という方には株主優待

ただし、最近は優待を廃止する企業も増えているので注意が必要です。

狙い目は、「自社サービスを優待にしているBtoC企業」です。これらは優待がファン作りの広告宣伝も兼ねているため、廃止されにくい傾向があります。

2026年も輝く「鉄板」優待

  • イオン (8267)
    • 買い物金額の3%〜がキャッシュバックされるオーナーズカードは、インフレ時代の生活防衛における最強の武器です。   
  • KDDI (9433)
    • カタログギフトからPontaポイントなどへ選択肢が広がりました。長期保有優遇もあり、「ガチホ(長期保有)」勢に優しい銘柄です。   
  • 日本マクドナルドHD (2702)
    • 商品価格が値上がりしても、「バーガー引換券」なら無料で交換可能。つまり、インフレになればなるほど優待の価値が上がる「インフレ最強株」です。

あなたはどれ?2026年おすすめ戦略

ここまでの内容を踏まえ、具体的な4つのタイプ(ペルソナ)別に、成長投資枠のモデルポートフォリオを提案します。

ペルソナA:仕事・育児で忙しい「堅実・効率重視タイプ」

  • こんな人:20代〜40代。投資に時間はかけたくない。老後資金が目的。
  • 2026年の戦略「オルカン一本釣り」
    • 成長投資枠:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 100%
    • 解説つみたて枠と同じものを成長枠でも淡々と買う
      • これが最も管理が楽で、再現性が高い方法です。
      • 銘柄選びに悩む時間を、本業や家族との時間に使いましょう。
      • 複利効果を最大化できます。

ペルソナB:今の生活を豊かにしたい「配当金生活・憧れタイプ」

  • こんな人:50代〜。ある程度資金に余裕がある。「不労所得」という言葉が好き。
  • 2026年の戦略「累進配当ブラザーズ」
    • 成長投資枠
      • 三菱商事、三井住友FG、NTTなどの高配当株:80%
      • 高配当系投資信託:20%
    • 解説:株価が下がっても「配当金が入るからOK」と割り切れるメンタルの安定感が魅力。
      • NISAなら配当金が非課税なので、手取り額が目に見えて増えます。
      • 受け取った配当でちょっといいランチに行く、それが投資を続けるモチベーションになります。

ペルソナC:資産の最大化を狙う「攻めのグロースタイプ」

  • こんな人:20代〜30代独身。リスク許容度は高い。とにかく早く資産を増やしたい(FIRE目指してます)。
  • 2026年の戦略「米国テック&半導体集中」
    • 成長投資枠
      • FANG+インデックス:40%
      • 東京エレクトロン、三菱重工などの個別株:60%
    • 解説:つみたて枠で最低限の守り(オルカンなど)は確保しつつ、成長枠はフルスイング。
      • 2026年のAI・半導体相場の波に乗り、市場平均を大きく上回るリターンを狙います。
      • 変動は激しいですが、若さと時間でカバーします。

ペルソナD:お得に生活したい「優待エンジョイタイプ」

  • こんな人:リタイア世代や主婦(主夫)。日々の節約を楽しんでいる。
  • 2026年の戦略「生活密着・インフレヘッジ」
    • 成長投資枠
      • イオン、マクドナルド、スカイラークなどの優待株:70%
      • 安定高配当株(NTTなど):30%
    • 解説:スーパーでの割引や外食無料券など、生活費を直接圧縮するポートフォリオ。
      • 株価の上下よりも「優待が届く楽しみ」を優先します。
      • インフレで物価が上がっても、優待の実質価値が上がる銘柄を選ぶのがコツです。

まとめ:2026年、新NISAを使い倒そう

2026年の成長投資枠、何を買うかイメージできましたか?

  • 迷ったら:つみたて枠と同じ「オルカン」か「S&P500」。これが一番!
  • 現金が欲しいなら:「累進配当」の日本株。
  • 大きく増やしたいなら:「半導体」「AI」関連。
  • 生活を楽しみたいなら:「イオン」などの鉄板優待株。

正解は一つではありません。大切なのは、「自分の目的」に合った銘柄を選び、市場に居続けることです。

新NISAという最強の武器を使って、2026年も着実に資産を育てていきましょう!

本ブログでは銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

参照:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.htmlhttps://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/b0163.html