株でボリンジャーバンド使う時の設定は?おすすめ買いシグナル5選!

ボリンジャーバンドの見方 株の知識

「株を買いたいけど、いつが最適なタイミングなのか分からない…」

「チャートを見ても、価格が上がるのか下がるのか予測できない…」

株式投資を始めたばかりの頃、多くの人がこのような悩みに直面します。

そんな時に心強い味方となってくれるのが、テクニカル指標の一つである「ボリンジャーバンド」です。

この記事では、ボリンジャーバンドの基本的な見方から、具体的な買いシグナルを見つける実践的な使い方、そして失敗しないための注意点まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます!

1. ボリンジャーバンドとは?

まずは、ボリンジャーバンドがどのようなものなのか、基本から押さえていきましょう。

ボリンジャーバンドとは、移動平均線とその上下に統計学の「標準偏差」を用いて描画したライン(バンド)を組み合わせたテクニカル指標です。

アメリカの投資家ジョン・ボリンジャー氏によって開発され、「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学的な考え方を応用しています。

そして、「±1σ(シグマ)」「±2σ」「±3σ」という線で買われすぎ・売られすぎを判断できます。

この「σ(シグマ)」とは標準偏差のことで、価格がそれぞれのバンド内に収まる確率は、統計学的に以下のようになっています。

  • ±1σの範囲内に価格が収まる確率:約68.3%
  • ±2σの範囲内に価格が収まる確率:約95.4%
  • ±3σの範囲内に価格が収まる確率:約99.7%

つまり、「価格が±2σの範囲を超えることは滅多になく(約4.6%)、±3σの範囲を超えることは極めて稀(約0.3%)である」ということが、ボリンジャーバンドの基本的な考え方になります。

2. トレンド発生のサイン!「スクイーズ」と「エクスパンション」

ボリンジャーバンドを使う上で、まず覚えたいのがバンドの「形」です。

特に重要なのが「スクイーズ」と「エクスパンション」という2つの状態です。

①スクイーズ(収縮)

スクイーズとは、バンドの幅が非常に狭くなっている状態を指します。

これは、市場のボラティリティ(価格変動率)が低く、値動きが小さくなっていることを意味します。

相場に方向感がなく、トレーダーたちも様子見をしている状態ですが、見方を変えれば「次の大きな値動きに向けてエネルギーを溜めている」とも解釈できます。

スクイーズが長く続くほど、その後に大きなトレンドが発生する可能性が高まります。

②エクスパンション(拡大)

エクスパンションは、スクイーズの状態から一転して、バンドの幅が急激に広がっていく状態です。

これは、溜め込まれたエネルギーが放出され、強力なトレンドが発生したサインと見なされます。

価格がアッパーバンドかローワーバンドのどちらかを突き破ってエクスパンションが始まったら、その方向へ強い値動きが続く可能性が高いと判断できます。

参照:https://kabutan.jp/

3. 【実践】順張りで使う!買いシグナル「バンドウォーク」

ボリンジャーバンドの基本的な使い方は「順張り」です。

つまり、発生したトレンドの方向に沿ってエントリーします。

ここでは、最も代表的で強力な買いシグナルである「バンドウォーク」について解説します。

バンドウォークとは?

バンドウォークとは、エクスパンションが発生した後、ローソク足が+2σのラインに沿うように(まるでバンドの上を歩くように)上昇を続ける現象のことです。

これは、非常に強い上昇トレンドが発生していることを示しており、絶好の買いシグナルとなります。

バンドウォークでのエントリー手順

  1. スクイーズを確認する
    • まず、バンド幅が狭まっている状態を探します。
  2. エクスパンションを待つ
    • 価格が+2σのラインをローソク足の実体で明確に上にブレイクし、バンド幅が広がり始めるのを待ちます。これがエントリーサインです。
  3. 買いでエントリー
    • ブレイクを確認したら、買い注文を出します。
  4. 利益確定と損切り
    • 利益確定:バンドウォークが続いている間は、ポジションを保有し続けて利益を伸ばします。
      • 価格が+2σのラインを明確に内側(下側)に割り込んできたら、トレンドの勢いが弱まったと判断し、利益確定を検討します。
    • 損切り:エントリー後、予想に反して価格がミドルバンドを割り込んでしまった場合は、上昇トレンドが否定された可能性が高いと判断し、損切りします。

この手法は、トレンドの初動を捉え、大きな利益を狙える非常に有効な戦略です。

4. 【応用】逆張りで使う際の考え方と注意点

ボリンジャーバンドは逆張り指標として紹介されることもありますが、初心者の方には推奨しません。

なぜなら、強いトレンドが発生している時に安易に逆張りをすると、大きな損失に繋がる危険があるからです。

レンジ相場での逆張り手法

レンジ相場では、価格がバンドの上限・下限に達すると反発する傾向があります。

  • 売り(空売り)
    • 価格が+3σにタッチ、または少し超えたのを確認して、反落を狙って売りでエントリー。
    • ミドルバンド付近で利益確定。
  • 買い
    • 価格が-3σにタッチ、または少し超えたのを確認して、反発を狙って買いでエントリー。
    • ミドルバンド付近で利益確定。

この手法の注意点は、いつレンジ相場が終わるか分からないことです。

価格が±2σに張り付いたままトレンドが発生(バンドウォークに移行)してしまうと、逆張りポジションは大きな含み損を抱えることになります。

必ず損切りラインを設定し、レンジをブレイクしたらすぐに撤退することが重要です。

5. ボリンジャーバンドの「だまし」を回避する3つのコツ

ボリンジャーバンドは強力なツールですが、万能ではありません。

「だまし」と呼ばれる誤ったサインも存在します。

精度を高めるためには、以下の3つのコツを意識しましょう。

コツ1:他のテクニカル指標と組み合わせる

ボリンジャーバンド単体での判断は危険です。他の指標と組み合わせることで、エントリーの根拠を強めましょう。

  • RSIとの組み合わせ
    • RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標です。
    • 例えば、ボリンジャーバンドで-2σにタッチし、かつRSIが30%以下の「売られすぎ」を示していれば、より信頼性の高い買いシグナルと判断できます。
  • MACDとの組み合わせ
    • MACDはトレンドの方向性や勢いを示します。
    • ボリンジャーバンドでバンドウォークが発生し、同時にMACDも上昇トレンドを示していれば、そのトレンドの信頼性は非常に高いと言えます。

参照:https://share.google/images/EilqNH5vDpdRjtlBt

コツ2:重要な経済指標の発表時は避ける

各国の金融政策や重要な経済指標の発表時には、テクニカル分析が通用しない突発的な値動きが発生しやすくなります。

ボリンジャーバンドの±3σを軽々と超えていくことも珍しくありません。

このような予測不能な相場では、あえてトレードを控えるのが賢明です。

6. まとめ

今回は、ボリンジャーバンドの基本的な見方から、順張り・逆張りの実践的な手法、そして勝率を上げるための注意点まで詳しく解説しました。

最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

  • ボリンジャーバンドの基本:価格の95.4%は±2σの範囲内に収まる。
  • トレンド発生のサイン:「スクイーズ(収縮)」から「エクスパンション(拡大)」に移行したら注目。
  • 基本戦略は順張り:最強の買いシグナルは+2σに沿って上昇する「バンドウォーク」。
  • 逆張りは慎重に:レンジ相場に限定し、損切りを徹底する。
  • 精度を高めるコツ:他の指標との組み合わせ、上位足の確認、ファンダメンタルズも意識する。

ボリンジャーバンドは、相場の状況を視覚的に分かりやすく教えてくれる非常に優れたツールです。

しかし、魔法の杖ではありません。まずはデモトレードなどで練習を重ね、その特性をしっかりと理解することが成功への近道です。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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