【空売り比率ランキング】空売り比率が高い日の翌日はどうなるか検証!

空売り比率 株の知識

株式投資において、空売り比率が高いことが市場にどのような影響を与えるかは、多くの投資家が注目するポイントです。

特に、空売り比率が高い日の翌日には株価がどのように動くかを予測することは、短期的なトレードにおいて非常に有効です。

本記事では、空売り比率が高い日の翌日にはどのような傾向があるのかを具体的なデータを基に検証していきます。

結論

・上昇トレンドの時の空売り比率の上昇は翌日以降は株価が上がりやすい
・下降トレンドの時の空売り比率の下降は翌日以降は株価が下がりやすい
しかし、下降トレンドの終わりを告げる合図でもある。

1. 空売り比率とは?

まず、空売り比率について簡単に解説します。
空売り比率とは、その日の売買高に対して、空売りが占める割合を示す指標です。
空売りとは、株価が下がることを予想して行う取引手法であり、投資家は借りた株を売却し、株価が下がったところで買い戻すことで利益を得ることを目指します。
空売り比率が高い場合、多くの投資家が株価の下落を予想していることを示します。

2. 歴代空売り比率ランキング

では日経平均の歴代の空売り比率を見ていきましょう!

ランキング空売り比率(%)規制あり(%)規制なし(%)日付コメント
154.749.94.82022/10/28過去最高更新、TOPIX FFW見直し関連の引け値Gの影響
254.349.15.32023/10/30TOPIX FFW見直しに係る引け値Gで規制ありが上昇
354.1495.52021/10/28過去最高更新、TOPIX FFW見直しに絡んだ引け値Gの影響
45346.76.32022/6/29TOPIX FFW見直し(3/3回目)に係る引け値Gの影響
55348.94.12023/1/27
652.734.318.42023/3/10MSQで規制なしが高い
752.243.28.92020/3/652.2%は2019/8/6の51.5%を抜き過去最高
851.839.911.82020/3/12
951.540.810.72019/8/551.5%は過去最高&2日連続50%超は初
1051.539.212.32021/11/26
1151.440.111.32022/12/29
1251.339.511.82022/9/28225リバランスで規制ありが上昇、優待クロスで規制なしも上昇
1351.239.911.32019/7/18引けで数千億円の売り、引け値ギャランティ取引か?
1451.240.111.12022/9/9
155138.812.32023/3/11MSQで規制なしが高い
165139.111.92023/1/5
1750.537.313.22022/1/14ミニSQで規制なしが高い
1850.542.67.92022/4/27TOPIX FFW見直しに係る引け値Gの影響
1950.436.4142021/7/9今年最高値、ミニSQ&ETF分配金捻出の引け値ギャランティ
2050.437.113.32022/9/26

上記の表の通り空売り比率が50%を超えてくればTOP20に入ってくるんですね。

次に空売り比率が高かった日(TOP10)の翌日の株価の推移を見ていきましょう!

1位 空売り比率54.7% (2022/10/28)

その日の株価が急落した時に空売り比率が高かくなる傾向があることが分かります。
しかし、翌日には株価が急上昇しています。

2位 空売り比率54.3% (2023/10/30)

この時は下降トレンドの底で空売り比率が高くなっています。
この時も空売り比率がピークを迎えると翌日には株価が上昇していることが分かりますね。

3位 空売り比率54.1% (2021/10/28)

こちらも1位のチャートと似ており、その日の株価が急落した時に空売り比率が高かくなる傾向があることが分かります。
しかし、翌日には株価が急上昇しています。

また、1~3位は10/28付近で毎回空売り比率が高くなるイベントが起きていますね!

4位 空売り比率53.0% (2022/6/29)

こちらは空売り比率が高くなった翌日には株価が下がっています。
しかし、落下は続かずなんだかんだで上昇しています。

5位 空売り比率53.0% (2023/1/27)

こちらは株価が停滞して株価が上にいくか下にいくか迷っている時に空売り比率が高くなっています。
しかし、翌日以降は下降トレンドにもならず横ばい続きになっています。

6位 空売り比率52.7% (2023/3/10)

こちらも株価が停滞して株価が上にいくか下にいくか迷っている時に空売り比率が高くなっています。
しかし、翌日以降も数日間株価は落下していますが、下降トレンドにはならずに上昇トレンドをキープしました。

7位 空売り比率52.2% (2020/3/6)

こちらはコロナショックで株価が急落している時に空売り比率が高くなっています。
その翌日以降も株価は落下してしまっていますが、2週間が経ったら株価は回復していることが分かりますね。

8位 空売り比率51.8% (2020/3/12)

こちらもコロナショックで株価が急落している時に空売り比率が高くなっています。
その翌日以降も株価は落下してしまっていますが、空売り比率が高くなってくるとそろそろトレンド変換がくるかもと思った方が良いかもしれません。

9位 空売り比率51.5% (2019/8/5)

こちらも株価が急落した日に空売り比率が高くなっていますね。
翌日も株価が落下しています
しかし、落下が続くわけではなく、翌日以降は横ばい続きになって上昇トレンドに変換していることが分かりますね。

10位 空売り比率51.5% (2021/11/26)

こちらも株価が急落した日に空売り比率が高くなっていますね。
翌日も株価は急落下していますが、数日で下降トレンドは一旦終わっていることが分かります。

3.まとめ

空売り比率が高い日は、株価が下落する可能性が高いと予想される一方で、ショートカバーによって急反発することもあります。
短期トレードを行う際には、空売り比率だけに頼らず、他の指標も考慮した総合的な分析が必要です。
また、空売り比率ランキングを活用して、どの銘柄が注目されているかを把握することは、投資判断に役立つでしょう。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

以上