【銘柄分析】東京地下鉄(東京メトロ)のIPOは買い?業績・上場情報から買い時を分析!

東京メトロ 個別銘柄分析

東京地下鉄(9023)の分析まとめ

・首都圏で地下鉄事業の運営や流通・不動産・情報通信事業を手掛ける
価格が同業他社と比較してやや割安!(上場早々に大幅下落はしづらそう)
・配当利回りが3.33%で同業他社より高い!(長期保有で資産を増やしやすい)
 →利回りが同業他社と同じ水準になってくるとしたら株価が上がる
・東京地下鉄(東京メトロ)は安定したディフェンシブ銘柄になりそう

 →IPOで買うのがおすすめ。

東京地下鉄(9023)銘柄情報

東京地下鉄株式会社(9023)は、2024年10月にIPOが予定されている鉄道業界の大手企業であり、首都東京の公共交通インフラを支える存在です。

1927年に開業し、2024年で創業20周年を迎える企業として、多くの投資家の注目を集めています。同社は、鉄道事業を中心に、不動産や広告事業など多岐にわたるビジネスを展開しています。

今回のIPOは、日本政府と東京都が売却する形で行われ、約2556億円の売出額が見込まれています。

東京地下鉄(東京メトロ)は7日、新規株式公開(IPO)に伴う仮条件を1株あたり1100〜1200円にすると発表しました。
8〜11日まで仮条件に基づいて個人投資家などからの需要を積み上げるブックビルディング(需要申告)を通じ、15日に売り出し価格を決める。

23日に東証プライム市場に上場する予定で仮条件に基づく時価総額は6391億〜6972億円で2024年で最大級の上場となる可能性があります。

以下で上場にあたり事業内容や業績を見ていきましょう!

東京地下鉄(9023)の事業内容

首都圏で地下鉄事業の運営や流通・不動産・情報通信事業を手掛ける

東京メトロの主な事業は、首都圏における9路線の運営で、1日平均652万人の利用者に輸送サービスを提供しています。
これに加え、渋谷マークシティなどの商業施設の運営や広告事業も展開しており、鉄道事業とのシナジー効果を発揮しています。鉄道各社との直通運転も強みであり、東京の主要駅をカバーしている点が特徴です。

セクター別売上高

参照:https://kabutan.jp/disclosures/pdf/20240920/140120240920587300/

運輸事業が9割
運輸業
鉄道事業が最も主要なセグメントで、売上の約91%を占めています。2024年3月期においては、運輸業の売上は約3541億円でした​。

不動産事業
不動産事業では、主に鉄道沿線における商業施設やオフィスビルの賃貸を行っており、売上の約3%を占めています。渋谷マークシティや今後の新宿駅西口再開発計画など、大規模な不動産開発を手掛けています。

流通・広告事業
流通・広告事業は、売上の約5%を占めています。駅構内の商業施設運営や広告事業、光ファイバーの賃貸事業を通じて収益を上げています。Echikaなどの駅ナカ商業施設や、車内広告・駅構内広告がこのセグメントに含まれます。

これにより、東京メトロは公共インフラの中核を担いつつ、不動産や広告事業でもシナジー効果を生かした収益構造を築いています。

東京地下鉄(9023)の業績

売上収益の推移

売上収益は回復中!
業績面では、2020年から2022年にかけてコロナ禍の影響を受け一時的に減収減益となりましたが、2023年度からは回復傾向にあります。2024年度の売上は約3892億円、営業利益は約146億円と堅調です。

今後の東京の都市機能拡張やインバウンド需要の増加により、さらなる成長が期待されています。

過去の売上を見ると、コロナ前までに4000億円以上の売上があるのでこの売上を超えてくるかの見通しがあれば投資家的には嬉しいですね。

また、赤字はコロナショックで2021年と2022年の2回出していますが、外出が出来ないといった状況にならない限りは赤字にはならない事業だと思います。

東京地下鉄(9023)の財務状況

財務状況は問題はない
2024年度の総資産は約2兆225億円であり、財務基盤は非常に安定しています。
自己資本比率は33%と、鉄道業界では健全な水準を維持しており、今後も安定した経営が見込まれています。

また、コスト構造改革によって固定費の削減を進め、持続的な利益創出を図っているため、今後の財務状況にも注目ポイントとなります。

直近のROE・ROAは安定
ROEは8%以上が目安、ROAは5%以上が一般的な目安となりますが、東京メトロは少し低い数値ではありますが、問題はないと思います。

東京地下鉄(9023)の株価

株価:1,100円~1,200円(仮)
PER:15.0倍
PBR:1.04倍
配当金:32円(年)
配当利回り:
3.33%
配当性向:40%
時価総額:
6,972億円
※2024/10/9のデータ

株価は同業他社と比較するとやや割安
上記は東京地下鉄(9023)と他の私鉄やJR各社の指標や配当利回りの比較です。
株価は他の企業と比較するとやや割安かなと思います。また、利回りが3%以上あり同業他社よりも圧倒的に利回りが良いです。
逆に利回りが同業他社と同じ水準になってくるとしたら株価が上がると利回りは薄まるので株価上昇の期待もできます。

業績面でも、鉄道業界の安定性や、再開発による需要増加が期待されており、上場後の株価動向にも注目が集まります。また、インフラ事業に強みを持つ企業であるため、長期的な安定投資先としても魅力的です。

東京地下鉄(9023)の配当金の推移

配当性向40%安定目標!
東京メトロは、配当性向を連結ベースで40%以上を目標としています。これにより、安定的な配当政策が期待されます。
今後売上が伸びてくると予想する場合、配当金も増額増配をしてくる可能性大なので長期保有にもおすすめです。

また、株主優待制度として、全線乗車証や商業施設の割引券なども提供されており、長期保有によるメリットも大きいです。

まとめ

東京地下鉄(東京メトロ)は安定したディフェンシブ銘柄

東京地下鉄株式会社のIPOは、鉄道業界の成長性と安定性を背景に、多くの投資家にとって注目の的です。
今後も東京の再開発や人口増加、インバウンド需要の増加などが、同社の成長を後押しするでしょう。
鉄道事業に加え、不動産や広告事業などの多角化した事業展開も、安定した収益基盤を支えています。

上記のことから長期保有するのであれば、IPOで買うのがおすすめです。IPOで買わなくても一旦株価が落ち着いてきたら買うでも全然遅くは

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
https://blog-hero.com/

以上