10倍100倍株になる共通点は?共通する業種や特徴から10倍株を考察!

10倍株の共有点 株の知識

グロース市場(旧マザーズ市場)は、日本の新興企業が上場しやすい市場として、多くの成長株が生まれる舞台です。

特に、企業が上場後に急成長し、時価総額が飛躍する例が後を絶ちません。

この記事では、過去20年(2004年7月~2024年6月)において、時価総額が 10倍以上、さらに 1,000億円を超える 規模に成長した企業に注目し、その共通点と投資家としての視点を考察します。


結論

・「情報・通信業」 、「小売業」、「サービス業」が化けやすい
・事業モデルの革新性と拡張性
・成長市場へのフォーカス
 →業績の成長率をチェック
・上場時の「小型株」からの成長余地
 →新興市場の小型株に注目

時価総額10倍超え!注目企業一覧と成長率

以下のリストは、時価総額10倍以上、かつ1,000億円を突破したグロース市場上場企業です。

参照:https://www.jpx.co.jp/equities/follow-up/nlsgeu000006gevo-att/mklp77000000n54j.pdf

このリストを見ると、特に 「情報・通信業」「小売業」、さらに 「サービス業」 などが多くランクインしています。

また、SHIFT(82.5倍)MonotaRO(55.2倍)などは、上場時の時価総額が比較的小規模であったものの、その後の急成長で大きな利益を生んでいます。


成長企業に共通する3つの特徴

事業モデルの革新性と拡張性

リスト上位の企業は、いずれも「市場ニーズに応えた革新的なサービス」を提供し、かつ「スケーラブル(拡張性の高い)」なビジネスモデルを構築しています。

例えば、MonotaROはBtoB向けのECを通じて事業拡大し、SHIFTはITソフトウェアの品質保証サービスで独自のポジションを築きました。

成長市場へのフォーカス

成長著しい市場での戦略的展開も大きな要素です。

例えば、ZOZOはファッションEC市場、ジャパンエレベーターサービスHDはビルメンテナンスという成長市場を狙い撃ちしています。市場拡大とともに、企業価値も連動して上昇しています。

上場時の「小型株」からの成長余地

注目すべきは 上場時の時価総額が低い企業が多い 点です。

SHIFTやエス・エム・エスなどは、上場時の時価総額が 50億円以下 でしたが、その後の飛躍的な成長で大企業の仲間入りを果たしています。

上記のことから一概に初期の時価総額が低くても株価が上がる可能性はあるということが分かります。

しかし、それには独自の技術やサービスを持っている必要があり、参入障壁が高い事業を行っているかを見極めるのが良いでしょう。


株式投資家目線での注目ポイント

これらの企業に共通する特徴から、今後の「10倍株」を見つけるヒントが得られます。

小型成長株に注目する

上場時の時価総額が 100億円未満 の企業は、株価の大幅上昇余地が残されています。

成長ポテンシャルが高い企業ほど、投資リターンが期待できます。

スケーラブルなビジネスモデルを評価する

ビジネスの拡張性や収益性に優れた企業は、成長のスピードが速く、長期的な利益を生み出します。

成長市場に着目する

デジタル化やサブスクリプション、BtoBサービスなど、今後も市場拡大が見込めるセクターに投資することが重要です。


今後の投資戦略まとめ:次の「10倍株」を探す方法

  1. 新興市場の小型株に注目 グロース市場では、時価総額が100億円以下で上場する企業が数多くあります。その中でも、革新的なビジネスを展開し、成長市場をターゲットにしている企業を選びましょう。
  2. 業績の成長率をチェック 売上成長率や利益率が継続して伸びている企業は、株価上昇の可能性が高いです。
  3. 市場動向を把握 デジタルトランスフォーメーション(DX)やサブスクリプションビジネス、再生可能エネルギー市場など、今後の成長が期待できるテーマに注目しましょう。

まとめ

グロース市場は、株式投資家にとって 大化け株 を見つける大きなチャンスの場です。

今回のリストからもわかる通り、上場時の小型株が成長し、時価総額が 10倍、1,000億円以上 になる企業が存在します。

次の「10倍株」を探すには、 事業モデルの拡張性成長市場へのフォーカス、そして 小型株の投資余地 に注目しましょう。

中長期的な視点を持ち、未来の成長企業を見つけることが、投資成功への鍵となるはずです。

また、銘柄選択の方法(スクリーニング)や株についての記事も書いているので参考にしていただければ!
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